2019.7.11

特講1/スポーツ組織論 報告⑥ スポーツ選手エージェント 株式会社イマージェント代表取締役 馬淵 雄紀 氏

スポーツ選手エージェント 株式会社イマージェント代表取締役 馬淵 雄紀 氏にご講義いただきました

2019年5月30日(木)、流通学部「特講1/スポーツ組織論」にて、スポーツ選手エージェント 株式会社イマージェント代表取締役 馬淵 雄紀 氏より「選手仲介人/エージェントの仕事」というテーマでご講義いただきました。
 講義では、まずエージェントとは何者かという基本的なお話から始まりました。学生もエージェントという名前はよく耳にするものの、実際にどのような活動をしているのか理解が浅かったため、興味深く講義を聞いていました。
 まず、「スポーツビジネスとエージェント~エージェントとマネジメントとの境界線~」について、世界のエージェントと日本のエージェントとの比較、日本のスポーツ産業の中での立ち位置や、具体的な収入システムなど、なかなか聞けない内容も知ることが出来ました。
 次に、「選手エージェントの実務~エージェント業務のマクロとミクロ~」と題し、エージェントにとって必要な知識やスキル、求められる能力など、エージェント自身に必要なコンピテンシーにも触れました。具体的なスケジュールもお話しいただき、移籍ウィンドウが開いている繁忙期だけでなく、日々の細かな作業なども多数あり、忙しいエージェントの日々を身近に感じることが出来ました。
 最後に、「仲介人制度の概要~規則から分析する制度の解説~」として、エージェントの定義や野球の制度の紹介など具体的な説明をいただきました。

馬淵 雄紀氏ご略歴

株式会社イマージェント代表取締役。筑波大学大学院体育研究科修了後、スポーツ法務をメインで手掛ける法律事務所に入社。FIFA公認代理人資格を取得して代理人業をスタート。2015年に独立し、現在では元日本代表の徳永悠平選手など、30名以上の契約選手/契約スタッフを抱えるスポーツマネジメント事務所の代表を務めている。

学生の声

山下 弘人さん(流通学部2年)

2018年のエージェント収入ランキングの1位 スコット・ボラス氏は年間で約100億以上という膨大な金額に対して、日本におけるエージェントの手数料はクラブと選手を合わせても約13億円と聞いて、規模の違いがあることが分かりました。
エージェントとして必要な知識、スキルとして契約の際の規約規程の知識はもちろん、人とのコネクションが多ければ多いほど話が通りやすく、人付き合いも大事なスキルになることが理解できた。この能力はエージェントだけではなく、様々な仕事においても重要な要素です。
エージェントの求められる仕事としては、各クラブの戦力や財務状況を分析することで、クラブが求めている人材を把握することや、移籍マーケットの分析も行わなければならないと知り、選手の能力だけでなくマネジメント的な部分も勉強しなければならないのは大変な業務だと感じました。選手の試合も見ないと分析することが出来ないため、たくさんの試合で選手の動きを把握するのもとても大変な業務で、1週間の業務内容は忙しく、気を遣う内容だと感じました。Jリーグと海外クラブのウィンドウの差があることで、選手の気持ちと期限の板挟みにもなります。エージェントになるには資格をもっていなければいけないと思っていたが、両親や兄弟、配偶者もなれることが出来てJFAに登録すれば誰でもなれることを知り驚きました。ライセンスが必要な時代には30名前後だったのが、現在の制度になってからは249名(2019年5月現在)にも増えており、また元プロサッカー選手がエージェントになっていた。エージェントが増えることで業界がさらに活性化すると感じました。
アスリートのセカンドキャリアとして仕事が出来るので、制度が緩和されて良かったと思いました。

宇佐美 大雅さん(流通学部3年)

今回の講義を受け、エージェントという存在はスポーツ界にとって絶対に欠かせない存在なのだなと感じました。
私は以前まで選手が移籍したいと言ったら、その瞬間に決定するものだと考えていました。しかし、今回の話を聞いてエージェントがいなければ何もできないのだと分かりました。エージェントが選手の気持ちやクラブの気持ちを汲み取り、話を進めなければならないし、エージェントとしての必要なスキルも山ほどあり、簡単な仕事はないのだと感じさせられました。
私が今回の話で一番衝撃だったのは、エージェントの収入の話です。選手が一番稼いでいると思っていたので、海外のエージェントの収入が高額で驚きました。今後のサッカーを見るポイントが選手だけでなく、エージェントや、裏方の仕事にも興味を持つことができたので、今回の講義はとても有意義でした。
基本的にはエージェント側が選手を発掘し、契約する流れではあるが、選手が海外移籍に強いエージェントなどに頼んで移籍するという話もとても興味が湧きました。