2019.7.1

ゼミ活動報告② ヤンマースタジアム長居にてフィールドワークを実施しました

Jリーグ公式戦の試合運営を視察するとともに、セレッソ大阪、大分トリニータの関係者からそれぞれのクラブ経営、チーム作り、スポーツを支える仕事についてお話を伺いました。

 2019年5月22日(水)、ヤンマースタジアムで行われた『2019 JリーグYBCルヴァンカップ グループステージ第6節 セレッソ大阪 vs 大分トリニータ』にお邪魔しました。
 まずは、全体のコーディネートをお願いいたしましたセレッソ大阪 事業部長兼社長室の橋本毅夫氏から、スタジアム内を案内していただきながら、試合を運営するにあたっての人員、人件費や、設備、設備の設営、それらの費用等々、具体的に教えていただきました。
次にセレッソ大阪のプロチームの強化責任者である大熊清GMよりお話をいただいた。大熊氏から昨シーズンから今シーズンにかけて、チーム強化のために重きを置いたポイントや、これまでのリーグ戦、カップ戦の振り返り、今後の展望など貴重なお話を伺った。
  • (セレッソ大阪 大熊GM)

続いて対戦相手である大分トリニータの西山強化部長から、大分がJ3からJ1に上り詰めた道のりについて、具体的な方策のご説明をいただいた。大変な苦労がありながらも、片野坂監督と二人三脚でその困難を乗り切り、その過程の中で大事にしてきたポイントなど特別にお話を伺うことが出来た。
  • (大分トリニータ 西山強化部長)

そして、セレッソ大阪の森島社長からも直接お話を伺うことが出来ました。セレッソ大阪が目指す姿、大阪の皆様にとってどんな存在になりたいのか、クラブの経営の一端を感じることが出来ました。森島社長からは「今回の視察を通して、プロスポーツの運営を学んでもらえたら嬉しい。そして、セレッソ大阪がもっともっと良くなるために、どんなことをすればいいのかアイデアがあったら教えて欲しい」とのお言葉もいただき、今後のゼミでの課題もいただくことが出来ました。
  • (セレッソ大阪 森島社長)

  • (森島社長と集合写真)

最後に、橋本毅夫事業部長より、ご自身のご経験を踏まえた、実際にスポーツを支える現場で働く厳しさ、プロとして仕事をする姿勢など、普段は聞くことが出来ない、現場の厳しい生の声を聞かせていただきました。学生たちはこれまでスポーツの現場で働くことに憧れや華やかなイメージを持っていましたが、現実の厳しさを教えていただき、気が引き締まるとともに、その仕事のやりがいも強く感じることが出来ました。

Jリーグの試合における実際の運営の現場を見て感じながら、多くの知見を得ることが出来ました。そして、お話をいただいた皆様からの生の声は、これから社会に出ていく学生にとって大変貴重なお話ばかりで、将来に向けての貴重な体験となったフィールドワークでした。

学生の声

下村文乃さん(流通学部2年)

 今回の実習では、現役でチームに携わる皆様方のお話を直接聞かせていただけるという貴重な体験をしました。
 私は特に大分トリニータの強化部長の西山さんのお話が印象に残っています。理由は、事前学習で大分トリニータについて調べた際に、3年でJ3からJ1に昇格したことを知って非常に驚き、どのような計画や工夫をしてJ1昇格を達成したのかを知りたかったからです。西山さんはJ1昇格に向けたチーム作りについて3つのポイントを挙げていました。
 1つ目は献身性があるかどうか。試合に出ている時だけでなく、試合に出ていない時、メンバーから外れてしまった時、どのような姿勢で練習に取り組み、次へと繋げていくかを見ている。2つ目はハードワークできるかどうか。苦しい時にチームのためを思って走れる人、しんどい時にチームに貢献できる人。3つ目はOBを呼び戻すこと。大分トリニータへのクラブ愛を持った選手・スタッフなら、J1昇格に向けて、より強い気持ちを持って取り組んでくれる。
 私はチーム強化のためには、技術レベルの高い選手をできるだけ多く獲得することが最も大切だと思っていたので、この3つのポイントはとても意外でした。選手としてサッカーの技術はもちろん必要だけど、それ以上にチームのことを考えて行動できる人間性を重要視していることがわかりました。さらに、選手だけではなく、監督やコーチ、その他のスタッフ等、チームを支える役割の人々もまた、同じ方向を向いて、同じ熱量を持っていなければ、達成できなかったことだと思いました。
 クラブに携わる皆様からのお話はサッカーだけでなく、私たちの日々の生活にも関係することが多くありました。大学生活の中ではもっと色々なことに挑戦し、ゼミ活動ではサッカーを通して社会のことを学び、人と人との繋がりを広げていきたいと思いました。

寺田 紗絵さん(流通学部2年)

 実習を終えて、感じたことは「支える」ことの難しさだった。「好き」だからクラブに勤めたい「好き」だから仕事にしたい。私も高校生の時に思っていたし、誰でも思ったことがあるはずだ。でも、実際に裏側を見せてもらい現実を突きつけられた。平日ナイターでは250人のスタッフが必要となる。そのスタッフをどうやってまとめるか、スタッフの配置それだけでもかなり大変なことだと思う。それに加え、セレッソ大阪の昨年のリーグ戦の平均入場者数は18.811人と多くのサポーターがスタジアムに足を運んでいることがわかる。そのサポーターの方たちの導線の確保、チケットのもぎり、飲食ブース、ゴミの分別、喫煙所など、たくさんの配慮が必要となる。常に気を配り、まわりを見る、とても大変なことである。それが常にできないといけない。多くのリピーターを獲得するには様々なイベントの企画が必要となり、成功させないといけない。昨年の入場者数を調べていても感じたことだ。スタッフは時にはファン目線になり、企画を考える時には選手の目線になり、ストレスを感じない環境を作らなければいけない。「支える」といっても様々な「支え方」が必要となると考えた。いつも何気なくJリーグの試合を見ているが、裏側を見て、聞いて、スタッフの思いがチームを支え、チームを作っているのだということがわかった。