キャリゼミ2016最終報告 経営情報学部 水野ゼミ 3年生

活動の目的及び取り組む課題

 企業の花形部門である商品開発は、多くの学生にとってあこがれである。そのため学生を対象とした商品企画コンテストも多数開催されているが、そのほとんどはアイディアコンテストである。しかし実際の商品開発は、アイディアだけでは実現しない。そのアイディアを形にする試作、ビジネスとして成功するかどうかを見極めるコスト計算や需要予測、さらには販売後のマーケティング計画など、多岐にわたる問題を同時並行で解決していかなくてはならない。これには理論と実践両面からの教育・訓練が必要である。
 そこで本活動では、大学生による日本最大級の商品開発コンテストであるStudent Innovation College(通称Sカレ)に参加し、机上の空論ではない実践的な商品開発活動を修得することを目指す。同時に全国の同じ大学3回生と、書類やネット上ではない、リアルな競争を体験させることで、就職活動に役立つ実践的な競争力を身につけることも目指す。

活動内容

 水野ゼミの3回生は毎年マーケティングをより実践的に学ぶため、商品企画を行う大会「Student Innovation College」に参加しています。
 大会は様々なテーマがあり、3人1組のチームで力を合わせて優勝、商品化を目指して取り組みます。大学生の自由でユニークな発想を活かし商品企画を行いますが、ただ面白い商品を企画するだけでは優勝することができません。今後の市場性やニーズは本当にあるのかなど検証しなければいけません。その調査方法は各チームによって違い、アンケート調査や観察調査などが用いられます。
 商品企画には、実現可能性という点も重要です。実際にその商品を製作、販売する上で他社の商品を使用すると購入ルートやコストが高くつくため敬遠します。そのため実現不可能なように思える企画も販売ルートの提案を行うなど実現性を高める工夫が必要となります。
 大会では自分たちの商品企画をプレゼンテーションで紹介します。その際、ただ商品を発表するだけでなく、その商品の特徴やオリジナル性はもちろん、どのようにして販売、販促を行っていくのか発表しなければなりません。また、販売方法もオリジナル性が求められます。そのため、授業ではマーケティングの教科書を使用し、勉強することで基礎的な知識を身につけます。その上に自分たちの持った能力を活かして試行錯誤しながらクオリティを高めていきます。商品の試作品は何度も作り直しながら工夫を生み出します。
 大会は秋カンと冬カンがあり、秋カンは大阪、冬カンは東京で行われました。冬カンでは、大会前日の朝から東京へ前入りし、貸し会議室をレンタルすることで一日中缶詰状態となってプレゼンテーション原稿の最終調整を行います。そして何度もプレゼンテーションの練習を行います。大会当日の朝も会場近くの貸し会議室を借りて大会ギリギリの時間まで最終調整を行い、大会本番に挑みました

代表学生の感想

 追い込み作業で作り上げたものは、何も結果につながりません。私たちは、商品企画がなかなか決まらず、本当にギリギリの時間で作業を行いました。計画的な取り組み方が出来ていなかったことが原因でした。追い込み作業は疲労がたまるため、作業中のミスが起こりやすくなります。計画的に行動する意識を高めていかなければならないと感じました。
 この大会で優勝した大学の商品企画は、試作品やプレゼンテーションにすごく細かいこだわりを持っていました。自分の作った試作品のこだわりは、何でもない物に思ってしまいました。細かなところにこだわりを持っていることで、商品やプレゼンテーションが完璧な物に仕上がっていました。物事を突き詰める際、細部にまで意味のあるこだわりを持つことの大切さを知ることができました。

経営情報学部 3年生 土谷 幸誠

参加学生一覧

大川 凱、大谷 風花、阪本 優誠、高倉 大希、高橋 夏季、竹内 美帆、土谷 幸誠、安延 真央、山本 裕介、吉富 万真、吉野 憲人、渡部 凌平

教員のコメント

経営情報学部 水野 学 教授

 今年で5回目となるSカレへの挑戦は、はじめてキャリアゼミ活動としての参加であった。通常の企業連携とは異なり、コンテストという競争的活動では、より厳格なスケジュール管理が求められる。プレゼンの日程はもちろんのこと、テーマや企業課題を理解するためのヒアリング機会、資料の提出時期なども、すべて大会のルールに沿って進めなければならないからだ。これは学生の行動にありがちな、アルバイトやクラブ活動など、自分たちのスケジュールをまず優先し、その上で相手のスケジュールを合わせさせることが許されないということである。一般社会では当たり前であるこのプロジェクトの進め方も、学生にとっては非常にハードルの高いことかもしれない。
 学生の感想にもあるように、残念ながら今回はこの学生基準を変えることができず、プロジェクト活動すべてが遅れ、結果を残すことができなかった。今回の経験をしっかり糧として、社会に出る前に「スケジュールを守る」「物事の優先順位を考える」ということの重要性を理解して欲しい。

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