シリーズ「実学ってなんだろう」 「CB・CSOアワード2012」で松村ゼミが優秀賞!事業として高い評価を受けた「新今宮TIC」

2012年12月15日(土)、大阪産業創造館にて「CB・CSOアワード2012」が開催されました。これは、大阪商工会議所と大阪NPOセンター主催によるもので、市民活動により社会変革をめざすコミュニティ・ビジネス(CB)や市民社会組織(CSO)の優れた事業活動を表彰します。今回、阪南大学から国際観光学部・国際観光学科の松村嘉久先生の研究室が応募し、一次選考を突破。この日、二次選考である公開プレゼンテーションに挑みました。

松村ゼミを代表する4人が
「新今宮TICの運営」をプレゼン

 松村ゼミは、大阪市西成区のあいりん地区活性化をめざし、2009年1月、新今宮観光インフォメーションセンター(新今宮TIC)を設置。外国人旅行者を主な対象に、目的地までの案内やおすすめスポットの紹介など、フィールドワークで培った観光情報を提供してきました。その実績をもとに、今年は食べ歩きMAPの作成、西成の芸能文化を紹介する「西成ライブエンターテイメントフェスティバル2012(西成LOVEフェス)」の開催を応援するなど、地域の人と連携しながら多彩な取り組みを実施。継続的に活動する松村ゼミは、西成の地域再生に大きく貢献しています。

 こうした一連のゼミ活動を発表する場が、今回の「CB・CSOアワード2012」。同アワードには、近畿各地から32団体が応募し、書類による一次選考を通過した6団体がプレゼンで競います。

 当日、大阪産業創造館のイベントホールは、200人近い聴衆で埋まりました。松村ゼミの発表は3番目、持ち時間は質疑応答を含めて10分です。ゼミを代表して出場するのは、4回生の昌山志保さん、小林志帆さん、高橋菜央さん、3回生の大宅和佳さん。スライド操作を担当する大宅さんをのぞく4回生3人が壇上に登りました。

 プレゼンタイトルは「新今宮観光インフォメーションセンターの運営」。豊かな観光資源をもつあいりん地区の可能性と重要性に注目した松村ゼミが、新今宮TICを拠点にまちづくりをいかに進めてきたか、また今後の展開などについて、3人は朗々と語ります。途中、フランス人カップルから「ここから自転車で帰国する方法は?」と尋ねられたエピソードで会場のムードをやわらげるなど、明るく簡潔なプレゼンに大きな拍手が響きました。

 ゼミ長の昌山さんは「質疑応答は緊張しましたが、審査員に評価していただけて良かったです」と手応えを実感。小林さんは「今日のための準備で改めてゼミでしてきたことを再認識しました。独立採算事業化に向けての課題も見えてきましたね」と、早くも次のステップに思いをめぐらします。


昌山志保さん


小林志帆さん


高橋菜央さん


大宅和佳さん

社会人の団体と競い 見事「優秀賞」を獲得!

 いよいよ表彰式。6団体から大賞1団体、優秀賞2団体、奨励賞3団体が選ばれます。司会者が最初に発表した奨励賞に、松村ゼミの名はありません。次に優秀賞の1団体目、これも違う団体でした。大賞に望みをかけるゼミ生たちの胸は高鳴ります……。ところが残念!優秀賞の2団体目に名を読み上げられ、惜しくも大賞を逃しました。

 とはいえ、優秀賞は快挙です。なぜなら出場した6団体は、株式会社やNPO法人など社会人ばかりで、学生の団体は松村ゼミのみ。しかも当日、松村先生の姿はなく、ゼミ生だけで挑んだのです。プレゼンリーダーの高橋さんは、「正直ちょっと残念でしたが、賞レースに勝つことが目的ではありません。それより私たち4回生が抜けると人材が減るので、新今宮TICの運営をどうするかが重要です」と話します。

 また、松村ゼミは今年11月に開催された「社会人基礎力育成グランプリ2013」の近畿地区予選大会で、準優秀賞を受賞したばかり。次々と大きな賞を獲得することで、この活動が外部から高い評価を得るだけでなく、周知によりまちづくりの輪がいっそう広がるでしょう。

 次期ゼミ長となる大宅さんは、「笑いの多い先輩たちを見習い、私の代でも活動を充実させたい。また今後、新今宮TICの運営が、有償のインターンシップになればいいですね」と期待をこめます。最後に高橋さんは「松村ゼミは先生との距離が近く、“ムリせずやろう!”というスタンスが特徴。気づかぬうちに日々成長できました。例えば就活の面接で、採用担当者はゼミの話を興味津々に聞いてくれます。ふり返ると、このゼミで本当に良かったと思います」と締めくくりました。


 現在の4回生が9代目となる松村ゼミ。その伝統と実績を礎に、10年目は何を仕掛けるのでしょう。その動向から目が離せません。

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