ストーカー被害に遭わないために

 大学生になって、一人暮らしをする人も多いと思いますが、マスコミで度々報道されるように大学生でもストーカー行為の犠牲者が出ています。最悪の結果にならないよう、普段から不審な人物に気をつけることが大切ですし、対人関係にも気を配る必要があります。
 しかし、あなたが知らないうちに被害に遭う恐れがありますので、ここで簡単にストーカー行為等の説明をします。
 ストーカー規制法に基づき、警察が取り締まりの対象とするのは「つきまとい等」と「ストーカー行為」の二つです。
● つきまとい等とは
  あなたに対する恋愛感情などの「好意の感情」、または、その感情が満たされなかったことへの「怨みなどの感情」を充たす目的で、あなたやあなたの身近な人に次のような行為をすることをいいます。
 1.つきまとい・待ち伏せ・押しかけ等
 2.行動を監視していると告げる行為
 3.面会・交際等の要求
 4.粗野・乱暴な言動
 5.無言電話、連続した電話・ファックス
 6.汚物などの送付
 7.名誉を傷つける事項の告知
 8.性的羞恥心を害する事項の告知
などのパターンがあげられます。
●ストーカー行為とは
  同じ人に対し、つきまとい等を繰り返し行うことをいいます。
●これらに対する対応策として
 1.防犯ブザーの携帯
 2.不安な時はタクシーの利用や家族に迎えに来てもらう
 3.緊急時には交番・コンビニ・民家へ助けを求める
 4.部屋のカーテンは遮光性にし、部屋の中が透けて見えないようにする
 5.送り主不明の不審な届け物は、受け取りを拒否する
などがありますが、つきまといやストーカー行為を受けていると感じたら「証拠になるもの」「着信履歴など記録をとれるもの」は、とっておき、事態が深刻になる前に警察のストーカー相談窓口へ相談してください。

ストーカーの加害者にならないよう注意

 今、10歳代から20歳代にかけてのストーカー被害者や加害者が増えています。
 被害者とならないように、自分の意志をはっきりと持って注意をすることが必要なのはもちろん、逆の立場も考え、加害者になることがないよう自分がすることや言うことで相手がどう感じるのか、相手の気持ちをよく考えるようにしてください。相手の個人情報を聞き出したり、無理矢理写真を撮る行為などは勿論のこと、どんな理由があっても暴力を振るうことは許されないということを理解し、力でどうにかしようなどと考えてはいけません。 
 ネット上に相手の個人情報やプライベートな写真を勝手に載せることを決してしないようにしてください。自分の個人情報やプライベートな写真を安易に教えたり、渡さないようにすることも肝要です。