『麻しん・風しん・水痘・おたふくかぜのワクチンの接種は済んでいますか?』

 新型コロナウイルス感染症の経験から感染症対策の重要性は理解できていると思いますが行動範囲が広がる大学生活を健康に楽しく過ごすためにも、以下の感染症についても予防を徹底していくことが大切です。今一度確認と対策をお願いいたします。

 麻疹は、麻疹ウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症として知られています。麻疹ウイルスの感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染で、その感染力は非常に強く、マスクや手洗いでは予防できません。免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症します。麻疹は罹患すると、重い合併症を発症して死に至る場合もあります。特別な治療法はなく、合併症がなくても入院を要することも多く、回復までに時間がかかる重い病気です。風疹は妊娠中に罹患した場合、あかちゃんの目や耳や心臓に障がいが生じる可能性があります。
 麻疹や風疹は非常に感染力が強く、予防接種を2回受けていない人は、免疫が不十分であると言われています。1回接種では、十分な免疫ができない人がいること、また、接種後年数が経過するにつれて免疫が弱まるためです。よって麻疹・風疹にかかったことがなく、ワクチンを接種したことがない、または1回接種しただけの場合は、入学前にワクチンを接種していただきたくことを強く推奨します。
 おたふくかぜもかかると、重い合併症のリスクがあります。水痘も成人に発症した場合、水痘そのものが重症化するリスクが高いと言われていますので、こちらもワクチンを接種しておくことを推奨します。

 大学生活ではインターンシップや教育実習、クラブやサークルでの対外試合、アルバイトなどを通して学外の人たちと接する機会も多く、留学や試合で海外渡航する場合があります。また教育実習や対外試合などで、抗体検査結果や予防接種証明書の提出を求められる場合もあります。
自分自身をこれらの感染症から守り、学生間での集団感染や感染拡大を未然に防止するためにも、接種回数が足りていない方は入学前の接種をぜひお願いいたします。

☆入学手続き時に上記感染症についての罹患歴と予防接種歴を学生自身に「感染症罹患調査フォーム」に入力していただきますので、必ず母子手帳もしくはかかりつけ医にて確認をしておいてくださいますようお願いいたします。