スプリングセミナーは、本学の教員が専門分野から身近なテーマを選んで、一般社会人に分かりやすく解説する講座です。
また、阪南大学がこれまで国や地方公共団体等から委託を受けた受託研究や、科学研究費補助金等の外部助成金をはじめ、産業経済研究所で実施されている助成研究、阪南大学叢書で発表した最先端の学術研究成果等の内容を紹介する機会としても開催しています。2014年度の本講座では、オリンピック開催に向けて変貌を遂げようとしている東京の観光都市計画について取り上げることになりました。現在、ニューヨーク、ロンドンをはじめとするグローバル都市といわれている大都市ではどこも同じような均質化が進み、各都市とも特色づくりに腐心しています。我が国も、国を挙げてのクールジャパン戦略を推し進めておりますが、東京もその例外ではありません。東京丸の内地区は、これまで日本のビジネスの中心地としての役割を担ってきましたが、2020年にオリンピックを迎えるにあたって、現在大きく変貌しようとしています。テレビでもご存じのように、復原された東京駅では斬新なデジタルマッピングイベントが開催されるなど、新しい都市観光の観点からの試みがなされ始めています。特に、東京駅を中心とする丸の内地区では歴史的遺産を活用した新たな魅力づくりが急ピッチで進められています。今回の講座では、地方都市でも参考になるような事例を中心に、現在進行形の新しい観光開発のあり方についてご紹介します。講師は、これまでに都市計画・デザインのコンサルティングに従事され、グローバル都市における観光を研究している気鋭の研究者です。
最新の研究業績として、「The Tourismification of CBDs: Exploring Possible Theoretical Approaches」(2014)観光科学第6号,pp1-11 があります。なお、本講座は、2014年度に自身が採択された科学研究費補助金基盤研究Cの成果報告となります。
受講料は無料で、広く一般市民や団体の方をはじめ、どなたでも参加できます。
参加を希望される場合は、下記によりお申し込みください。