松原ブランド研究会目的・目標

 当研究会は、松原市および南河内における地域ブランドの創設・育成・発展に資するため、現在の地域名産品が直面している課題について、産官学に加え、広く一般の市民の皆様にも参加を呼び掛けることで、そうした課題解決へと向けた施策を練り上げるとともに、ビジネスとして成立するビジネスモデルを構築することになります。また、地元の生産物を生かした地産地消の観点から新たなブランドを創造することで、この地域の街起こしの起爆剤ともなるような人が集い語らう場としてのビジネスの立場からの場のブランド価値の創造もおこなっていくことになります。こうした過程でさまざまな意見を収集し相互に交流するとともに、地域ブランド創設へ向けた実態調査や研究、報告をおこないながら、具体的には松原ブランドという地域ブランドを立ち上げることで地域の活性化に貢献することが第一義的な目標であり、 続く段階としては松原市の名前および南河内の地域を全国区にすることを最終的な到達目標としています。
11月26日に第3回松原ブランド研究会が阪南大学で開催されました。今回の研究会はこれまでの各部会での取り組み状況についての報告と討論、さらに松原ブランド構築に向けた具体的な方向性について意見交換を行いました。

松原ブランド構築のための各部会の取り組みを報告

各部会の取り組みに関しては、まず阪南大学流通学部神澤ゼミによる「地場産業見学報告」が行われました。神澤ゼミでは松原ブランド構築の可能性を探るために、南河内地域の地場産業の調査を行っています。今回はその中から「河内木綿」復興の取り組みや、松原の代表的地場産業である「金網産業」、さらに「河内ワイン」や「河内合鴨」の歴史や新たな展開についての調査報告が行われました。
次に松原商工会議所から、地域資源の活用と農商工連携の取り組みの一環として11月13、14日に初めて開催された地産地消フェア「まつばらマルシェ」についての報告が行われました。期間中3万200名が訪れ大盛況となり、中でもすべて地元松原の食材を使った「合鴨カレー」は用意した2500食を完売し、松原の知名度アップに大いに貢献できたことが報告されました。
さらに、市民向けアンケート調査の結果報告が行われ、松原市に対して「安心、安全な町」というイメージを市民の多くが持たれていることが明らかになりました。

松原ブランド構築に向けて活発な意見交換

参加者による意見交換会では、阪南大学流通学部平山弘教授の「松原ブランドは構築可能か」と題した問題提起を受けて、松原市のポジショニングと、それをふまえた今後の具体的取り組みについて活発な意見交換が行われました。今後の方向として、産官学と市民が参加するという松原ブランド研究会の特徴を活かして、それぞれの立場から複数のプロジェクトを立ち上げ、松原ブランドの構築を進めていくことが確認されました。
研究会の後の懇親会では、河内合鴨の鴨鍋と松原「合鴨カレー」も振る舞われ、改めて地元松原の味を満喫すると共に、松原の知名度アップのための取り組みをいっそう進めることを参加者一同で再確認しました。