2017.12.15

国際観光学部 入学前教育を開催

2017年11月25日(土)に、阪南大学本キャンパスにおいて入学前教育が開催されました。

 2017年11月25日(土)に阪南大学本キャンパスにおいて入学前教育が開催されました。国際観光学部では、午前中にスチューデントコモンズでAO入試に合格した高校生15名が参加したプレゼミナールが開催されました。同プレゼミナールには、AO入試で入学した在校生がSAとして計13名参加し、高校生同士のワークショップ形式の話し合いとその後の発表のお手伝いをしました。
 午後には、国際観光学部に専願制入試で合格した高校生と保護者を対象とした学部独自の入学前オリエンテーションがフロンティアホールで開催されました。同オリエンテーションでは、学部長の挨拶、入学前教育(e-ラーニング)、入学後の予定についての説明の後、国際観光学部4年生3名による30分間のプレゼンテーションを実施しました。現4年生が、それぞれ在学4年間に学んだこと、体験した内容について、ゼミ活動や就職活動、留学体験をまじえながら、パワーポイントで発表しました。
 ここでは、午前中のプレゼミナールにSAとして参加した2年生3名が本年度のプレゼミナールの様子とその体験を通して感じたことや考えたことを報告します。

AO生のあるべき姿を再確認
 国際観光学部2年 岸本 菜摘

 来年度から新しく阪南大学で共に学ぶことになるAO入試合格者の高校生とのプレゼミに参加しました。その中にはオープンキャンパスで一生懸命に話を聞いていた人や大学で何を学びたいか熱く話してくれた人もいて、彼らが合格することができたことを嬉しく思いました。
 プレゼミでは、高校生が高校生同士や在学生との交流を深めたり、AO生としての自覚を再確認するためにグループディスカッションが行われました。今年の題は『AO生としてどのように盛り上げていくか』というものです。例年に比べると難しいテーマだと思いました。まだ大学生活のイメージがつかめていない高校生に在学生が大学生活での話や自分たちはAO生としてどのように活動しているかなどを話しました。すると、そこから高校生たち自らがヒントを見出し、『国際観光学部の先生方について学部で一番詳しくなろう』というテーマが決まりました。そのテーマに決まった理由が二つあります。一つ目は、自分たちの活動の幅を広げるためです。先生方の研究やゼミ活動について詳しく知り、そこから興味をもったり、やってみたいと思えば、先生方の活動に参加できる可能性があるからです。まだゼミでの本格的な活動がはじまっていない一年生や違うゼミの先生の活動にも交えてもらい、活動することができます。阪南大学では自分次第で活動の幅を広げることができるのも強みであると考えます。二つ目はゼミを選ぶ際に自分たちのためにはもちろんのこと、周りの国際観光学部の仲間たちがゼミを選択する際に助けになってあげることができる点です。もちろん自分たちで直接先生方に話を聞きに行くことが最も大切です。しかし、AO生が先生方の研究分野やゼミ活動などに詳しくなっておけば、周りもその姿を見て共に高めあうことができると考えました。新1年生にとって情報やゼミ選びの仕方がわからない中で少しでも知識のある友達がいることは安心でき、支えになると思います。

 具体的な活動は、定期的にAO生が集まり先生方とお話をする時間をつくってもらうという案や、スタンプラリー形式でAO生が先生方の研究室を訪問するといったものです。そのようにして先生方との交流を深めて得た知識を今度は発信します。高校生が考えた案としては、その活動を動画に作ってみるというものがありました。
 プレゼミで高校生たちが考えた案は、どれも本当に実現してほしいものばかりでした。高校生たちが示した、自分たちから他の生徒を引っ張っていく人材になろうという姿勢は、まさにAO生に求められているものだと思います。最後に、チームの高校生たちがひとりひとり意気込みを発表してくれました。私たち上級生もその熱い気持ちに負けていられないと思いました。そして、改めてAO生のあるべき姿を考えさせられました。これからもAO生全員で国際観光学部を一緒に盛り上げていきたいです。

プレゼミナールに参加して
 国際観光学部2年 山下 美羽

 私は、11月25日のAO入試合格者対象のプレゼミナールに在校生として参加させていただきました。高校生の時から数えると、私は今年で3回目の参加となりました。今回はSA最上級生として自分達の学年で協力しあいながら1年生SAと共に新入生にアドバイスを行い、またリーダーとして在校生代表のあいさつという貴重な体験もさせていただきました。
 私は今回リーダーとして、また1つの班のSAとして参加させていただきました。はじめ、私が高校生だった時のように、高校生は皆、緊張で顔がこわばり、グループにも緊張感が漂っている状態でした。高校生はもちろん大学生も不安や緊張があり、最初は互いに助けを求めてしまう場面がありました。そのため、私はまず1年生SAの意見を聞き、高校生全員に質問を投げかけるなど、全員が話す雰囲気作りから始めました。ワークショップを行っていくうちに在校生は自分の経験を、高校生はそのことに対しての疑問を話すようになり、だんだんと会話が弾み、グループ全体に笑顔が見られるようになりました。その結果、バラバラだった班が昼食の際に1つに固まって楽しそうに話している風景を見て、少しは役に立てたという達成感がありました。また去年高校生だった1年生が今年は高校生にアドバイスを行い、自ら率先して取り組んでいる姿に成長を感じることができました。
 今年のテーマは、例年とは違っていたため、難しく感じ、私自身もAO生としての自覚を再確認することができました。その反面、高校生にあまりアドバイスが出来ず、話し合いが進まないという反省点があったので、来年のリーダーへと引き継がなければいけない点だと感じました。発表時には最初の緊張が緩和され、ユーモアと団結力が感じられるものとなっており、SAを担当できてよかったと感じました。
 今回のAOプレゼミナールを通して私自身もAO生としてこれからどう行動していくべきなのかを見つめ直すことができました。高校生が最初に出会う先輩が私たちであるため、私たちがしっかりとした見本となり、より的確なアドバイスを行うべきだったという後悔もあります。これは来年のリーダーにしっかりと伝え、来年はさらに素晴らしい運営となるように引き継いでいきたいです。そして、リーダーを経験させていただいたことにより、私自身も成長できたと感じています。全体を見渡すことは、これからのゼミ活動、また日々の生活や学習でも必要になるものです。この貴重な経験を生かし、これからの大学生活を頑張っていきたいです。

2017年度プレゼミナール報告
 国際観光学部2年 安田 知弘

 11月25日にAO入試合格者を対象としたプレゼミナールが行われました。準備の段階で1年生たちにうまく指示ができていたかどうかわかりませんが、できる限り視野を広げて行動しました。2年生でそれぞれ役割分担をして、私は司会を担当しました。はじめは緊張していましたが、次第にほぐれていきました。そして、プレゼミナールがはじまりました。高校生たちは初対面の人が多かったことから、なかなかはじめは会話するのに一苦労でしたが、グループごとで自己紹介をしたことで会話も弾むようになりました。今回の話し合いのテーマは、「どのようにすれば国際観光学部を盛り上げることができるのか」というものでした。

 私たちは、事前に高校生に対して例を出し、説明できるように考えましたが、なかなか難しく苦戦しました。実際に、私たちが考えてきたことを高校生に伝えてみても理解しにくそうな印象を受けました。そこで、高校生の人たちにより分かってもらうために、まずは遊びやイベントの視点から考えるようにアドバイスをしました。なぜなら、楽しいことを考えることによって考えやすくなるかと思ったからです。私たちの班は、遊ぶことと学習面と大学生活の3つの視点から学部を盛り上げる方法を考え、みんなの意見をまとめました。学習面では日本の新たな観光地を探し、みんなで旅行し最終的には旅行先のプランを発表して提案することです。大学生活では、AO入学生が発信していくSNSのアカウントを作り、国際観光学部の日常の様子やPR動画を積極的に発信するという結論に至りました。これらの意見を模造紙にまとめていきました。そして発表では、はじめは口数が少なかった高校生たちでしたが、いきいきと発表していました。
 プレゼミナールを通して、一足先に大学はどういったところかを知ってもらえたかと思います。これから入学しオープンキャンパスなどで共に活動していくので仲良くなっていきたいと思います。今回2年生が3人ととても少ない中でしたが、3人で協力しあって、そして1年生のみんなはしっかり動いてくれて無事にプレゼミナールを終えることができました。また、3年生の先輩や先生方にはアドバイスや助言などをいただきとても感謝しています。今回のプレゼミナールを通して先輩としての自覚やいろんな人の考えや意見を聞く中でとても勉強になるところがありました。吸収したことはこれからの大学生活で活かしていきたいと考えています。そして、将来、社会に出たときにリーダーシップを発揮できるように、このような貴重な経験を大切にしていきたいと思います。