2015年度 法学検定試験団体受験の結果報告

 本学経済学部は、現実の経済・社会制度を深く理解し実践的な能力を獲得するための教育を目指しています。その一環として、経済学の隣接分野ともいえる法学に関する科目を多く設置しており、本学部のカリキュラムの特色の一つといえます。学生のみなさんのキャリア形成にとっても、経済学と同時に法律学を学んでおくことは各種資格試験・採用試験等に挑戦する際の有効な武器となります。

 経済学部では、法学系科目も勉強している学生の皆さんの将来のキャリア形成に向けた意識づけの手段として、法学検定試験の受検を推奨しています。本学は法学検定試験(ベーシック(基礎)コース・スタンダード(中級)コース)の団体受験校としての認定を受けており、本学の学生であれば本キャンパスで受験することができます。また、一昨年度より、一般受験よりも割安な料金で受験できるようになるとともに、本学の「学長奨励賞」に、ベーシックコース(努力賞)とスタンダードコース(学長奨励賞C)が対象資格として加わることになりました。

 今年度、本学からは、スタンダードコース計12名の学生が法学検定試験の受験を申し込み、受験しました。惜しくも一歩及ばなかった受検者もいましたが、本学からは、スタンダードコース6名が合格しました。また、スタンダードコース合格者のうち3名は2回生という結果でした。

 今後も、本学経済学部は、法学を勉強したい学生に対し、組織一丸となって積極的にサポートしていきます。

 最後に、スタンダードコース合格者2名(松岡邦明さんと川上泰宏さん)のコメントを以下に掲載します。

阪南大学経済学部
法学系教員一同

松岡邦明(経済学部3回生 松村幸四郎ゼミ)

 私は阪南大学経済学部で学修をするなかで新たな事を学びたいと思い、法律学を学ぶことができる松村幸四郎先生のゼミを選択しました。
 2回生の授業が始まる前の春休みから、六法の引き方という初歩から授業が始まり、日常生活に起こる法律の問題、事例を織り交ぜた授業を受けているうちに、だんだん法律を学ぶことに、面白さを感じるようになりました。
 私は法学をどれだけ理解できているかを試したいと思ったこともあり、法学検定試験スタンダード・コースを2回生の時、受験しました。ゼミ合宿や法学検定前の勉強会などにも参加しましたが、残念ながら不合格となりました。さすがに落ち込みましたが、もう一度法学検定試験を受けようと思いました。前回の反省を生かし、松村幸四郎先生の授業のみならず、他の授業を積極的に受講したり、法学検定試験の当日から逆算して勉強時間を割り出し、計画的に家や通学途中に勉強することを心がけました。
 今回はそうした取り組みが奏功したのか、法学検定試験に合格することができ、自信が持てるようになりました。今までは失敗した時に諦めてしまうことが多く、その原因を考える機会がありませんでした。しかし不合格の時、松村幸四郎先生と話し、不合格の原因を考え、その失敗から何を学び、次にどう生かすかということの大切さを教えて頂きました。
 今回の経験を、私はいろいろな場面で活用していきたいと思います。

川上泰宏(経済学部2回生 岡根好彦ゼミ)

 私は、公務員になるという目標を達成するために、公務員試験対策のプロジェクトゼミである岡根ゼミを選択しました。
 公務員試験の膨大な試験科目の中で、法律系科目の勉強は覚える用語などが多く、当初は特に大変でした。しかし、勉強を進めていく中で、法律を学ぶことの面白さを感じてきたこと、日常生活にも沢山の法律問題があり法律の重要さを感じてきたことから、法学検定試験に合格して、これまでの勉強や想いを形にしたいと思いました。当初は、ベーシックコースを受けようと思っていましたが、勉強を重ねて法律学の理解が深まったことでスタンダードコースを受ける自信がついたので、スタンダードコースを受けることにしました。スタンダードコースは法学部3年生レベルの理解度を測る試験であるため、ベーシックコースに比べて科目も多く勉強が大変になりましたが、本学経済学部で設置されている法学検定試験対策の授業で先生方のアドバイスを受けつつ、試験問題を購入して自主的にも勉強するようにしました。また、プロジェクトゼミである岡根ゼミでは公務員試験レベルの高度な授業がなされており、そのようなハードな環境のもとで日頃から勉強していたこともあって、2ヶ月程度の集中的な勉強ですんなりと合格することができました。
 今回スタンダードコースに合格したことで、法律系科目という難解な試験科目に対する自分の理解に自信が持てるようになりました。また、授業で勉強していないところも自主的な勉強でカバーできていたので、自分の勉強方法にも自信が持てるようになりました。この合格でさらに法律系科目に興味が出てきたのでこれからも法律系科目の勉強を継続しつつ、公務員試験のそのほかの試験科目についての勉強も進めていきたいと思います。