流通学部プレゼンテーション大会

 流通学部1回生の全員履修科目であるプレゼミにおいて、プレゼンテーション大会を実施しました。月曜クラスは12月7日、水曜クラス12月9日にそれぞれ8クラス合同でおこないました。従来プレゼミは前期のみ半年間の科目でしたが、本年度より後期も開講することとしました。プレゼミ後期の一大イベントがプレゼンテーション大会です。この発表に向けて、8回分の授業を使って各クラスが一丸となって頑張りました。

月曜クラス

結果
1神澤私たちがすべきこと
2早乙女ボルシア・ドルトムントの経営戦略
3黒部箱根駅伝による経済効果
 他のクラスがウェブから情報を得て資料を作成していることが多いのに対して、神澤クラスは本を読んで、考えて、討論して作成したものであったことが、高評価を得たものと思われます。

担当教員の感想

 プレゼミのプレゼン大会に向けて、テーマを自由に決めさせるのではなく、教員から提案することにしました。高橋源一郎『ぼくらの民主主義なんだぜ』の中から、興味をもちそうなテーマを4つ選び、それぞれのグループに割り振りました。この本は、『朝日新聞』の「論壇時評」をまとめたもので、その月の論壇の議論を著者の視点から論評したものです。著者が論じた対象の文献も紹介されています。そこで、著者の評論と素になった論考の1〜2点を読んで、自分たちの意見を考えさせました。
 発表したグループは、シューカツとブラック企業に関する文献を分担して読んで、最後に一人がまとめました。書いてあることを踏まえて、自分たちのこれからのあり方まで踏み込んだ内容になっており、正直ここまでできるとはと驚きました。発表者は、前期のプレゼンでもパワーポイントを作成してくれた人です。商業高校卒はさすがに能力が高いと感じました。彼女は言います。「将来を見据えて、能力向上を目指したい。英語も勉強したいし、韓国に留学もしたい。資格もたくさん取りたいし、学外のボランティアにも参加したい。」こんな学生がゼミに来てくれたらなぁと、しみじみ思う。

水曜クラス

結果
1西口阪南大学1回生の意識調査
2秋山ラグビー日本代表による経済効果
3大村H&Mの経営戦略について
 他のゼミが何かを調べて発表しているのに対して、西口ゼミは自らアンケートを作成し、統計をとることで阪南大学1回生の意識調査の報告を行いました。5分間という短い時間のため、分析も単純なものとなっていますが、実際の調査結果に基づく報告は新鮮さと驚きがあり、評価が高くなったものと思われます。

学生の感想

 今回のプレゼンテーション大会を通じて私達が学んだのは、自分たちの考えをまとめ、行動に移すことの難しさ、そしてチームで行動する事の重要性です。私達が所属している西口ゼミでは、阪南大学流通学部の1回生を対象にした意識調査について発表しました。最初は軽い気持ちで、「こんなもの直ぐに終わるだろう 」と思って取り組んだテーマですが、それは大きな間違いでした。まずは、意識調査をするためのアンケート作りから始まり、その集計の結果をまとめ、パワーポイントにすること。言葉では簡単ですが、それを私達だけでするのはとても大変でした。高校まででは決められたテーマ、お題をもらいそれを軽く調べれば終わり、といったものばかりでした。正直なところここまでのことを学生だけでやるのは初めてで、アンケートの集計を、取るのでも何時間もかかりました。パワーポイント作りも皆で作り、締切ぎりぎりだったのを憶えています。 大会でもプレゼンテーションの上手いチームがいくつもあり、優勝はできないと思っていたので、優勝と呼ばれた時はとても嬉しかったです。 私は今回の取り組みはとても自分のレベルアップに繋がったと思っています。自分達だけでやることの難しさ、一人一人の役割の重要性など多くのことを学びました。今回優勝できたこと、この取り組みで感じた事を次に生かし2回生でも頑張ろうと思いました。

※この活動は、学部教育研究活動助成制度(阪南大学学会)の補助を受けています。