2014.6.7

流通学部スポーツマネジメントコース主催「ワールドカップ直前講演会」を開催

流通学部スポーツマネジメントコース主催「ワールドカップ直前講演会」を開催

6月5日(木)あべのハルカスキャンパスにて、流通学部スポーツマネジメントコースでは2014FIFAワールドカップブラジル大会を直前に控え、「ワールドカップ直前講演会」を開催いたしました。

講師はサッカーアナリストとして著名な庄司 悟氏。1975年からドイツに33年間居住され、ドイツサッカーの4つの哲学「ボールは丸い」「試合時間は90分」「試合後は試合前」「ベストコンディションはいつもボールである」をポリシーとし独自のゲームデータの分析を行っておられます。ブンデスリーガを始め、スペイン、アメリカ、日本、バルサ、レアルなどチームを分析し、NHKの海外サッカー番組にも情報を提供しておられます。

今回は「2010年W杯から2014年W杯へ この4年間で何が変わったか?「コンセプトマップ」を軸にブラジルW杯での日本代表の観戦方法を考える」をテーマに講演いただきました。

「コンセプトマップ」とは、「パス本数」と「パス1本を受けるために全選手が走った距離」を座標軸として表現されるもので、この図の上にそれぞれのチームのデータをプロットすると、そのチームの戦術が「ポゼッション型」か「カウンター型」のどちらであるかを理解できるとのことです。

最初に提示された、2010年ワールドカップ出場全チーム全試合のパス本数と走行距離という膨大なデータから作成された「コンセプトマップ」では、各チームの特徴が驚くほど鮮やかに表現されており、スペインは典型的なポゼッション型、日本は典型的なカウンター型であることが一目瞭然にわかりました。

 また、「シュート本数/枠内本数/ゴール数」、「被シュート本数/被枠内本数/被ゴール数」といったデータを組み合わせることで見えてくるチームの特徴、さらに、数字と映像を組み合わせて解説された守備戦術(フォーメーション)など、サッカーファンにとって非常に興味深い内容の講演となりました。

 今回は、庄司氏の緻密なデータ分析をとおしてサッカーを見ましたが、一見なんの変哲もない数字の羅列が、分析によって実態を浮かび上がらせるものであることがよくわかり、その実態はときに我々の先入観を裏切るものでした

近く開催されるブラジルワールドカップではどのような数字に注目して見れば、試合をより深く楽しめるかといったこともわかりました。

6月12日より開幕するワールドカップにて日本代表として選出されている阪南大学流通学部出身の伊野波雅彦選手の活躍にも期待したいところです。

阪南大学流通学部スポーツマネジメントコースについて

社会的な健康意識の高まりや、スポーツが持つ教育的価値の認知により、人々のスポーツへの関心がかつてないほど高まっています。スポーツは今や世界的なビッグビジネス。スポーツ業界の大きな流れを見据え、ビジネスとして関わっていくことができる人材が求められています。スポーツビジネスの最前線を「流通学」で分析し、その成果を社会に発信するのがスポーツマネジメントコースの目的です。「将来はスポーツにかかわる仕事を」という声にこたえて、Jリーグやプロ野球の球団経営をテーマとしたシンポジウムを開催するなど、スポーツ最前線と交わる教育を実践しています。