2016.2.26

和泉市で地域PRのサポートを行いました

和泉市で地域PRのサポートを行いました

 南大阪地域大学コンソーシアムの学生参加プロジェクト「南大阪の歩き方」に清水ゼミは参加しています。本年度も三チームに分かれて調査をしていますが、うち一チームが昨年に引き続き和泉市で定住促進をテーマに調査活動を行いました。和泉市役所いずみアピール課の方々には大変お世話になりお礼を申し上げます。以下、学生からの活動報告です。

「和泉市PRイベントを終えて」 池谷 悠

 清水ゼミが参加している「南大阪の歩き方」プロジェクトで、私たちのチームは和泉市を研究調査地にしました。和泉市には、池上曽根遺跡を初めとする歴史的文化財や、和泉みかんや人造真珠などの特産物が多く存在します。研究では何かひとつの資源や特産物に焦点を当て、それをPRできないかを考えることにしました。いろいろな資源を探す中、子供から大人まで幅広い年齢層の方に親しんでもらえるよう、市内でもまだまだ知名度が高く無いと思われる和泉みかんのPRをしていこうと考えました。
 また和泉市は市のPRのためのシティプロモーション戦略を策定しており、定住促進、来訪促進、ビジネス促進を掲げています。市のプロモーション戦略と和泉みかんという特産物をクロスさせてのPRに関して、和泉市役所いずみアピール課の方々と相談させていただいた結果、平成28年1月15日に住宅展示場で開催される和泉市定住促進のためのPRブースで、私たちの考えた和泉みかんのPRを同時に行うことになりました。会場はABC住宅展示場とサンユー都市開発での2会場同時開催で、チームの5名は二会場に分かれて、私はABC住宅展示場の担当になりました。

 和泉みかんのPRとして、和泉みかんの説明をポスターで掲示し、子供の参加が見込めることからイベントとして「みかん皮むき競争」を行いました。「みかん皮むき競争」はみかんの皮をどれだけ長くむけるかを競争する簡単なゲームです。利用するみかんは和泉市果樹振興会会長である納家勇様から寄付をしていただきました。むいた皮は記録表に1位から7位までを張り付けて、競争心を持って楽しんでもらえるように工夫しました。予想通り住宅展示場は家族で来場する方が多かったため、子供がイベントに参加し、両親が傍らで応援している光景が多く見られました。皮をむき終わった和泉みかんは試食として召し上がってもらい、実際に和泉みかんの販売も行ったため「おいしい」といって購入する方もたくさんいました。住宅展示場の和泉PRブースでは私たちの企画した皮むき競争以外にも、和泉市の住宅相談会や和泉市キャラクターのコダイくんロマンちゃんの色塗り体験などもあり大変賑わっていました。
 同時に私たちは2つの住宅展示場で、和泉市の定住促進に関するアンケート調査も実施しました。和泉市シティプロモーション戦略の3本柱の1つでもある「定住促進」について、住宅展示場に来場した和泉市内の方と市外から来られた方に、和泉市の住みよさや不便な点について質問しました。和泉市の住みよい点として交通の便が良い、自然が多い、子育てがしやすい点が挙げられていました。不便な点としては渋滞する道路が多い、電車賃が高いなどの点がありました。これらのアンケートの結果を詳しく分析し、定住促進を提案し、今後作成する和泉市の定住促進パンフレットにつなげていきます。
 今回の和泉市へのヒアリング調査やイベントを通して、自分たちの考えた企画を提案する難しさ、実行する大変さを痛感しました。しかし、チームのメンバーや和泉市役所の方といっしょにたくさん意見を出し合い、協力をしていただいたおかげで今回のイベントを成功することができました。少しでも和泉市の魅力を広めるきっかけになればうれしいです。この経験をこれからの研究活動に生かしていきたいと思います。

「イベントブース出展により見えた和泉市現状」 上江洲 清輝

 ゼミの研究活動で、現在、南大阪のまちづくりや地域振興について研究を行っています。その中でも私たちのチームは、コストコやららぽーとなどの大型商業施設が出店をし、近年の発展が著しい和泉市に着目してきました。和泉市では、人口20万人という目標を掲げ、和泉府中駅の駅前再開発や、複合多機能都市であるトリヴェール和泉の開発、桃山学院大学の開校などに取り組んできました。それにより、平成17年国勢調査と平成22年国勢調査との比較では、大阪府内第1位の人口増加率を誇る市として選ばれました。しかし、過去の大規模な人口増加に比べ、近年はほぼ横ばいであることと、いまだ目標である人口20万人に達していないことから、定住促進に焦点を当て研究を進めいています。
 今回、和泉市役所いずみアピール課の方に、ABC住宅展示場とサンユー都市開発新春イベントにて、定住促進に向けたイベントブースを出す機会をいただきました。どちらも、1月11日にイベントを行い、私はサンユー都市開発新春イベントに参加しました。

 イベントブースでは、和泉市への移住を考えている人が何を求めているか調べるためにアンケート調査をし、また和泉市の特産品である和泉みかんをPRしました。和泉みかんのPR方法として、玉をみかんに見立てた和泉みかん玉入れと、和泉みかんの特徴や農家の方へのインタビュー内容を紹介ボードにて掲示しました。当日は、10時から17時までイベントが行われ、私は和泉みかん玉入れのスタッフとして参加しました。初めのほうは、人通りも少なく、またセレッソ大阪のサイン会や隣接するイベントブースにお客さんが集まり、和泉みかん玉入れに参加する人があまりおらず、うまく和泉みかんをPRできるか心配でした。しかし、来場者に和泉みかん玉入れに参加するよう積極的に声をかけに行くことで、続々と参加をしてくれました。「玉入れ楽しい。」や「もう一回やってもいいですか。」などの子ども達の声がありとても嬉しく感じました。
 和泉みかんのPRを終え、和泉市の特産品がみかんであることをご存じない方が、和泉市にお住まいの人にも多くいらっしゃることがわかりました。和泉市には、和泉みかんの他にもいちごや人工真珠、ガラス細工などの特産品があるため、今後、和泉市のアピールの一環として効果的なプロモーションが必要であると感じました。また、アンケート調査により、和泉市への新居をお考えの方の多くが、定住する上で安全面と交通の利便性を重要視することがわかりました。今後、アンケート調査の分析により知り得たことを取り入れ、和泉市の定住促進の研究を進めていきます。