清水ゼミ「海洋観光大学 -瀬戸内キャンパス- 教育旅行研究大会の本選に出場しました」

 清水ゼミの2年生の5人(加藤千晶、長野諒大、森木麻衣、安田瞳、米原佑貴)が、海洋観光大学瀬戸内キャンパス主催の「教育旅行研究大会」の予選に勝ち残り、本選である2015年9月26日に県立広島大学で行われた「教育旅行研究大会」に出場しました。
 海洋観光大学瀬戸内キャンパスは仮想空間として設定された場で、瀬戸内をフィールドに設置されたバーチャルの学び舎です。教員と学生が、学生同士が、親と子が、海に親しむ機会を通じてさまざまなことを共に学ぶことを目的にしています。
 2015年の今回、海洋観光大学は海に親しむ機会のひとつとして、観光を学ぶ学生等による瀬戸内をフィールドにした教育旅行の研究大会を企画し、「こどもたちに伝えたい海の楽しさ、海の仕事を学ぶ旅」をテーマに旅のプランを全国公募しました。全国から多くの大学が参加し、一次審査により上位10チームが県立広島大学で行われた研究大会でその成果を発表しました。
 清水ゼミ2年生の5人は『瀬戸内GOD FISHERS』のチーム名で「〜豊の国大分〜 良いとこ教えてやるけんのぉ!!!」をテーマにした教育旅行プランを発表しました。審査には国土交通省海事局、中国運輸局観光部、JATA中四国支部、中国旅客船協会、広島大学大学院等の専門家が加わり、新規性・独創性、理解度・構成力、効果、実現可能性、パフォーマンスの審査基準で評価が行われました。残念ながら『瀬戸内GOD FISHERS』は入賞には及びませんでしたが、精一杯のパフォーマンスを披露しました。以下は、発表を行った学生のレポートです。

「学外での初めての発表を経験して」 2年 加藤千晶

 私たち清水ゼミのなかで結成されたチーム『瀬戸内GOD FISHERS』は、9月26日に広島県の県立広島大学で行われた、海洋大学瀬戸内キャンパス教育旅行研究大会に出場しました。7月にゼミが決まった直後、先生からチャンスをいただき最初の課題としてこの大会に応募したのです。8月上旬に一通のメールが届き応募総数23チームの中で一次予選を通過し本選出場することが決まりました。本選出場は10チームでこの中の1チームに私たちのチームが選ばれました。
 本選通過の連絡を受けた際、同じチームのメンバーと泣いて喜びあい俄然やる気が出てきたのです。今回の大会では次世代の子供たちに海の楽しさや海の仕事について学んでもらうツアープランを考え、15分という限られた時間のなかで、またパワーポイントが8枚と限定された中、試行錯誤行い3人が代表で発表するものです。前日からチーム全員で広島に行き、大会のイメージを膨らませ当日を迎えました。
 100人もの人が集まった大きなホールで発表をすることが初めての経験で、ものすごく緊張しました。なんと私たちのチームの出番は1番最後で1チーム終わるごとに緊張感が増していき、足が震えてきました。
 ついに、私たちの出番がやってきて、『よし楽しもう』と仲間内で声を掛け合い、いざ舞台の上に立つと会場にいる人たちのすべての視線が私たちに集まりました。話し始めてみると緊張で練習の時よりも言葉が出ずうまく伝えることができませんでした。しかし、終わった後には大勢の前で発表することの楽しさを肌で感じ、発表した3人の表情はすごくキラキラしていました。
 大会後の交流会で審査員をしていただいた方に、私たちのプレゼンテーションについてお話を伺うことができ、また他の参加チームと話しもでき、今後また交流する機会について話をすることができたのです。一番印象に残ったことは審査委員をしてくださった方から『今の君たちにはまだ伸び代がある。旅行の楽しさを様々な人たちに伝えていって欲しい』と言われたことが心に残りました。
 この発表大会を通して今の私たちに何が足りないのか、どうしていけばいいのか身を持って感じることができたのです。パワーポイントを作る際のポイントやプレゼンテーションでの話し方を他の参加チームから学ぶことができ、この貴重な経験を今後に繋げていきます。この大会で学んだことが今後活かされることでしょう。私たちは大きな成長をする第1歩を踏み出したのです。

「自分を出し切った15分」  2年 長野諒大

 私たちは9月26日に開催された「海洋観光大学 -瀬戸内キャンパス- 教育旅行大会」の本選に出場をしました。予選は23チームで、その中から10チームが選ばれました。
 今大会は「次世代の子供たちに瀬戸内海の楽しさ、海の仕事を学んでもらうという教育旅行」がテーマになっています。舞台の瀬戸内には私の出身地の大分県も含まれていたので、大分県での教育旅行をチームの仲間と団結し作り上げました。大分県を調べるにつれて、大分県出身の私自身が知らないこともたくさんあり、より地元大分のことを好きになりました。
 本選に勝ち残るまでは簡単ではありませんでした。放課後もチームメンバーでパソコン教室にこもり、試行錯誤を行い、長い時間をかけ作り上げた結果、見事予選を通過して本選に出場することができました。清水ゼミに入って初めて作り上げた企画なので、勝ち残ったことにとても驚きましたが、同時に心からうれしく思いました。
 本選当日、会場には全国から多くの関係者が参加し、本選出場者の中にはインドネシアの大学からの参加もあり、国際色も豊かな大会となりました。大会のプレゼンテーションの順番は私たちが最後で、緊張はしましたが大きなミスもなく楽しくやり遂げることができました。大会終了後私たちはこれからの大学生活を過ごしていくための数多くの課題を見つけることができました。他校のチームが内容の濃い、立派な発表をするにつれ、緊張の高まりと同時に自分達の作り上げたプランに自信がなくなっていきました。自分たちの発表後、他校の発表は「プレゼンテーション」でしたが、私たちの発表はただの「読み聞かせ」になっており、審査員にうまく伝わらなかったと感じました。今回の大舞台のためにもっと練習すべきであったのに、私たちは練習に身が入らず、時間の無駄遣いをしてしまい、準備が不完全なまま本選に出場してしまったことを後悔しました。時はすでに遅しですが、自分たちはもっと努力をするべきだったと自覚しました。
 今大会での経験は、今後はこのような発表大会に出場するなら、もっと時間をかけ、努力を怠らず堂々と発表できるようになると決心する機会にもなりました。
 大会終了後は他校のチームや関係者との親睦会が開かれました。関係者からの貴重な意見を聞くことができ、多くの他大学の学生と意見交換もでき、楽しく交流もし、とても有意義な時間を過ごすことができました。
 この大会を通して私たちは数多くのことを学びました。自分たちに足りないものを痛感し、今回学んだ課題をこれからの大学生活でひとつずつクリアしていき、もっと大きく成長していきたいです。

「多くのことを学んだ発表大会」 2年 米原佑貴

 今回私たちが参加したこの教育旅行研究大会は、清水ゼミ二回生として初めて取り組んだ活動であり、初めて自分たちが大勢の人前に立ちプレゼン発表を行った場でもあります。
 この大会での発表方法は私たちのゼミの達成課題である、大学外でのパワーポイントによるプレゼンテーションを行うという目標に値するものでした。「今年の二回生は現段階でどのような作品を作ることができるのか」というチャレンジでもありました。
 この大会の発表テーマは、次世代の子供たちに瀬戸内海の海の楽しさ、海の仕事を学んでもらうという教育旅行を企画することです。私達はこれがゼミ活動としての第一弾という事もあり、初日から毎日のように放課後にみんなで研究を行いました。
 こうして長い日数を得て私たちは、拙さはありますが、2年生の清水ゼミとしての初めての成果を完成させ、なんとその作品が本選出場にまで選ばれたのです!
 みんなで一致団結して物事を成すというのは大学に入って初めての事だったので、あの時の喜びは今でもしっかりと覚えています。
 しかし、本選出場で初めて全国規模の大会の発表を聞き、あまりのレベルの高さに驚愕しました。私たちが考えもつかなかったプランが次々と発表され、さまざまなパフォーマンスを伴った、工夫されたプレゼンを目の当たりにしました。長い時間を研究に費やしたのだなとわかりました。一方私たちは本選に選ばれた事だけで満足してしまい、一人一人が作業を怠り、初めの頃に比べ、集まる回数が徐々に少なくなっていました。
 優勝者は私たちの発表の一つ前のグループでした。他の大学同様に素晴らしい内容で、何よりそのプランはどのようにしたらこどもたちに心から楽しんでもらえるのか、そして数々に散りばめられた一つ一つの気遣いもすばらしく、そのレベルの高さを痛感しました。
悔しいですが、私たちの企画にはそのような配慮がありませんでした。
 しかし今回の大会で私は数多くの経験を得ることができました。
 まず一つ目は、プレゼンの意味です。初めての大勢の前での発表ということもあり、失敗を恐れて台本を一から作り上げ一言一句読み上げるという形を選びました。しかし、私たち以外の発表を見てみると、誰一人として台本を持っていませんでした。すべての研究内容が頭に入っているからです。私たちが行ったのは研究内容をまとめた文章を読み、聞かせるという行為でした。しかし彼らは視聴者の一人一人の目を見て、ゼスチャーを使い、オーディエンスにきちんと届く発表でした。プレゼンテーションとは、情報伝達手段として聴衆に情報を提示し、理解・納得を得る行為のことです。私たちの発表はそこまで至らなかったと感じました。
 そして二つ目は、言葉は強いですが、失敗したという経験です。先ほどのことから私たちに足りなかったもの、それは自覚と責任です。私たちは本選に出場しました、そこに関しては自信を持って誇っても良いと思います。しかしそれと同時に私たちは「阪南大学」の名を背負っているということ、そして私たちが生半可な気持ちで発表をすることにより、自らが大学、そして先生方の評価を下げてしまう立場であったということを、まったく理解していませんでした。
 この大会を通して私たち五人は、与えられた機会に対する感謝や、外の世界のレベルのすごさ、自分達の持っている能力の認識と努力の大切さ、そして阪南大学生として外で勝負するときの責任など、数え切れない課題を自覚することができました。今回体験したことは、これからのゼミ活動だけではなく、私たちの人生にとっても大きく意義のあるものでした。さらに前進していきたいです。