2015.2.27

清水ゼミ「日本観光研究学会第29回全国大会学生ポスターセッションにてゼミ生が発表」

清水ゼミ「日本観光研究学会第29回全国大会学生ポスターセッションにてゼミ生が発表」

清水ゼミでは、日本観光研究学会の全国大会で開催される学生ポスターセッションに毎年参加し、ゼミの成果を発表しています。今年は大阪府立大学I-siteなんばで大会が開催され、3チームが「大学生の旅行の現状研究〜近畿日本ツーリストとの共同研究〜」、「シニア層の旅行ニーズに関する研究−日本旅行との共同研究−」、「旅行会社におけるスポーツツーリズムの現状と課題」の各テーマでポスターセッション発表を行いました。

「学生ポスターセッションに参加して」 3年生 中川 光華

 2014年12月7日(日)大阪府立大学I-siteなんばにて開催された第29回日本観光研究学会全国学生ポスターセッションに参加し、「大学生の旅行の現状研究〜近畿日本ツーリストとの共同研究〜」の発表を行いました。
 清水ゼミは4月から3チームに分かれて旅行会社の研究を行いました。私たちの研究は近畿日本ツーリスト(以下KNT)との共同研究です。KNTから現在の大学生の旅行に対する考え方、また旅行会社の店舗利用について知りたいという依頼があったため、文献調査、ヒアリング調査、アンケート調査、パンフレット調査を行いました。学生旅行や学生マンションなど大学生の要求にこたえる事業を行っている大学生協へのヒアリング調査から、現在の大学生に経験価値がある旅行として、テーマのある旅を販売していることが分かりました。
次に阪南大学国際観光学部の学生196名へのアンケート調査から、旅行会社の店舗は必要であり、価格は安さ重視であることが分かりました。また「旅行会社と聞いて1番に思い出す会社はどこか」「利用したことがある旅行会社はどこか」という質問に対して、結果は共に1位JTB、2位HIS、3位日本旅行、4位KNTとなりKNTの認知度、利用度は低いことが分かりました。更に同じく学生15名に行ったパンフレット調査では、大学生はどのようなデザインと内容を好んでいるのかを調べました。結果はJTB、HISよりKNT、日本旅行のパンフレットの方が、旅行内容をテーマ別に紹介している事や、写真がたくさん載っているとして多くの指示を獲得しアンケート調査とは異なる結果となりました。この調査から共同研究しているKNTの利用度、認知度を上げるためにまずは支持の高いパンフレットを見てもらうことが必要だと考えました。パンフレットをアピールするために学生手作りのPOPを店頭に設置することを提案しました。
 私たちの発表を聞いた他大学の教授の方からは、「アンケートは大学生とひとくくりにしないで、1~4回生別に統計を出した方が深い調査ができる」、「将来他の人が研究する時に資料になるような研究をするともっと良い」、「過去の旅行パンフレットと比較してみるのはどうか」などの客観的な意見を頂き、これから検討してみようと思いました。また他の学生のポスターセッションを聞きに行くと、発表途中に質問を交えた発表方法で説明しているチームや、横浜の観光資源を相関分析で分かりやすく検証している研究がありました。短い発表時間でも引き込む工夫をしている発表は記憶に残り、今後の発表の勉強になりました。私たちの研究内容は、発表するには15分必要でしたが、今回は3分での発表でした。限られた時間で、自分達の言いたいことをもれなく聞き手に正しく伝えることは、とても難しく感じました。

「ポスターセッションを終えて」 谷川楓

 12月7日に私たちはポスターセッションを行いました。4月から研究を始め、9月にはタイで中間発表を行い、12月のこの発表で完結させるべく研究を行ってきました。私の所属しているゼミでは3チームに分かれて研究を行っています。その中でも私の所属するチームは、シニア層の旅行ニーズについて日本旅行TiS天王寺支店と共同研究を行っています。
 まず私たちはシニア層が旅行に対してどのような商品展開を行っているのか、旅行の傾向などを知るべく、日本旅行TiS天王寺支店の支店長にヒアリング調査を行いました。またその後は、街頭アンケートや定点観測などを行いました。そしてその結果を踏まえて現在の問題点や今後の改善策などを提案させていただいています。この研究は現在も日本旅行と共同で行われています。2月にはキャリアゼミでその成果を発表します。
 さて当日は11時からの発表に備えて少し早く集まり、発表をするポスターを貼ったり、チームで発表内容を確認し合ったりしました。そして開始の11時になるとたくさんの方が来てくださいました。事前に確認はし合いましたが、いざ説明をしようとするとどのように説明すべきかなどを考え、とても緊張しました。しかし9ヶ月間行ってきた研究の成果を多くの方に見ていただき、内容を知っていただきたいので積極的に説明をしました。説明を聞いてくださる方によって説明をするタイミングや質問なども異なっていたので、ただ発表するよりも難しかったです。
 また、今回は私たちのゼミだけではなく、阪南大学の他のゼミや他大学がたくさん発表をしていました。他県から発表をしに来た大学もたくさんあったので、この機会にどのような研究をしているのかを私たちも聞きに行くことができました。3チームほど発表を聞かせていただきましたが、同じ旅行に関する研究でも私たちとは違う視点で研究をしていて、それぞれの研究内容も初めて知ることが多かったです。また、発表するときの説明においてもとてもわかりやすく、自分以外の発表を聞くことは大変勉強になりました。
 私たちの発表では、旅行会社の問題点や発表の内容などのアドバイスをたくさんいただきました。今回ポスターセッションに参加して、自分たちだけでは気付けなかったチームの課題点や初めて知ることなど、たくさん学ぶことがありました。また、他のチームの発表を聞いて良い刺激を受けました。自分たちの勉強不足や説明の難しさも痛感しましたが、とても勉強になりました。ポスターセッションに参加して得られたことを今後も続けていく研究に活かしていきたいです。

「様々な視点からの考えが知れた観光研究学会」 3年生 外記優美

 先日、12月7日に大阪府立大学I-siteなんばで開催された「日本観光研究学会第29回全国大会」学生ポスターセッションの部門に参加しました。全国の様々な大学から研究成果を発表しにきている学生や大学教授で、学会は大変賑わっていました。阪南大学からは、各ゼミや大学の講義内で結成されたチームも含めてたくさんエントリーしており、清水ゼミでは3チームに分かれての研究発表で、私たちのグループは「旅行会社におけるスポーツツーリズムの現状と課題」というテーマでの発表でした。
 2020年の夏季オリンピック開催が東京に決定し、日本の旅行会社のこれからの動きはどうなるべきなのか、[するスポーツ]、[みるスポーツ]、[ささえるスポーツ]の3つの視点からの互いの働き、そして地域との関連性などが主な研究内容です。テーマや研究方法、ヒアリング調査のコンタクトなど、全て1からチームで考え、試行錯誤を繰り返し作り上げたこの研究は、私たちの前期ゼミ活動の苦労や努力の結晶そのものです。発表をたくさんの方に聞いていただけること、そして様々な視点からの貴重な意見を頂けることは私たちの励みになり、そして今後も続く研究活動の課題を見出すとても良い機会でした。私たちは、題の通り「スポーツ」と「旅行会社」というテーマでの研究発表であったため、観光関係だけでなく、スポーツ関係の研究をされている方が特に興味を持って発表を聞いてくださいました。もともとの発表は15分のパワーポイントで制作していたため、ポスターという形で掲示し、簡潔にわかりやすく口頭で説明することはとても難しかったです。発表場所が他所に比べ、人通りが少ない場所にも関わらず、コアタイムだけでなくわざわざ足を運び、発表を聞きに来てくださった方がたくさんいました。

 今回の観光研究学会で自分たちの研究発表をたくさんの方に見ていただき、意見してもらえることは本当に良い機会であり、勉強になることばかりでした。自分達だけでは思いつかなかったような考えや、研究で見つけきれなかった課題などを指摘いただき、今後の研究の参考になることばかりでした。たくさんの方とお話しをし、様々な違う視点から物事を考え、一歩外から見ること、つまり視野を広く持つことの大切さを実感しました。そしてなにより、全国の大学生が、様々な意見を持ち、「観光」という大きなテーマの中で、様々な研究に取り組んでいるということを今回の学会で知ることができ、より一層意識が高まりました。ポスターへのまとめ方や発表技術も、見習いたくなるようなものがたくさんありました。今回の学会での経験をこれからのゼミ活動や就職活動にも活かしていきたいと思います。