2016.10.11

ツーリズムEXPOジャパン2016体験報告(2)

ツーリズムEXPOジャパン2016体験報告(2)

今後の学生生活に生かせる発見や学びがありました

 9月23日にゼミ2〜3年生が参加した「ツーリズムEXPOジャパン2016」の体験報告の第2弾です。ゼミ生の中には関西地方以外の出身者も少なくありませんが、彼らは出身地のブースが気になるようで、出身都道府県のブースを訪ねていました。そこで、これまで気づかなかった地元の発見もあったようです。多くのゼミ生が有意義であったと書いていますが、ここでの発見や学びをゼミのフィールドワーク対象地の選択をはじめ、これからの学生生活に生かしてほしいと思います。(森重昌之)

当日のフィールドワークの様子

  • インドネシア共和国との方と記念撮影

  • カザフスタンブースで民族衣装を着て演奏する様子

  • マーライオンと記念撮影

  • スマートベンダー

  • ミス高知、ゆるキャラ「しんじょう君」と記念撮影

  • 島根県のゆるキャラ「しまねっこ」と記念撮影

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参加したゼミ生の報告

日本や世界の魅力を知る
 国際観光学部2年 入江理子

 9月23日に東京ビックサイトで開催された、ツーリズムEXPOジャパンに参加しました。
日本の都道府県や世界の国々、航空会社、旅行会社などから、それぞれをアピールする出展者の方が集まっており、ご当地グルメも楽しめるなど、充実した内容になっていました。広い会場にたくさんのブースが並んでいて、多くの来場者、出展者が集まっていて、活気があり、エネルギーを感じました。観光を学んでいる者として、航空会社、旅行会社などは憧れがあったので、そのような企業のブースの方々は見ているだけで、輝かしく、魅力的でした。
 日本のエリアに足を運ぶと、47都道府県がそれぞれ出展し、地域をPRしていました。同じ日本なのに、それぞれ違った特色がありました。いろいろな地域のブースで、特産品などをモチーフにしたゆるキャラを多く目にしました。ゆるキャラも、観光を盛り上げる大事な存在であると感じました。私は鳥取県出身で、馴染みがあり、興味があったので、鳥取県のブースを見てみました。鳥取県は蟹の水揚げ量が日本一で、これからの冬の季節が旬となっています。対象の宿泊施設に宿泊すると、蟹が当たるキャンペーンを実施していて、実際に出展者の方から説明をしていただきました。パンフレットを配って観光客増加のためのアピールに力を入れていました。このように特産品は、観光を盛り上げるものとして重要で、自慢できる物だと感じました。また、開運神社巡りができると紹介されていて、私の知らないようなところも多くありました。あまり知られていない場所にスポットを当てるのは、観光客の増加につながるし、新鮮でおもしろいと思いました。
 また、台湾のブースにも興味を持ちました。最近、日帰りでも楽しむことができ、たくさんのグルメや観光地があるということで、台湾へ旅行に行く人が増えていると聞き、私も気になっていました。台湾の観光地が一目でわかるマップ、台湾散策のパンフレットなどがあり、見ているだけでも楽しめました。味覚の旅ができる台湾のPRとして、台湾のグルメ、お土産などが紹介されていました。台湾はお茶が有名で、実際にお茶を入れるコーナーもありました。台湾の魅力をたくさん学ぶことができました。
 ツーリズムEXPOジャパンに参加し、いろいろな国や地域の雰囲気を感じ、実際に観光しているかのようでした。多くの観光地や、航空会社、旅行会社のツアープランなど、たくさんの情報で溢れていて、観光の幅広さ、おもしろさを実感し、良い体験をすることができました。

観光により深く触れることができた1日
 国際観光学部2年 世木杏佳

 9月23日に、東京ビッグサイトで行われたツーリズムEXPOジャパン2016に参加しました。ホテルや航空会社、旅行会社など、観光にまつわるさまざまなブースが、国内、海外に分かれて出展していました。国内外のさまざまな名産品を食べることができたり、実際に旅行しているかのような疑似体験を、VRの最新技術を使って体験できたりするなど、ブースごとにさまざまなパフォーマンスが行われていました。来場者も日本人だけでなく、世界各国から来られていて、1日でいろいろな場所へ実際に旅行している気分が味わえました。
 国内ブースには、たくさんのご当地キャラクターが来ていて、日本人だけでなく、海外の方も写真を撮っている姿が多く見られ、日本のキャラクターがいかに世界中で人気があるのかが見受けられました。印象に残っているブースは、日本エリアの三井不動産のブースです。ここでは、「旅の力で復興支援 レゴで応援 熊本城〜熊本へメッセージを届けよう〜」という企画が行われていました。レゴのパーツを購入し、メッセージを記入し、箱に入れる、それらのレゴをプロであるレゴビルダーが熊本城に組み立てるという企画です。私が見た時、お城はほぼ完成していました。集まったお金は熊本城に直接寄附されるそうです。レゴという世界中誰もが知っている玩具を使ったというところも、より多くの人が寄附しようという気持ちにさせるのかなと感じました。熊本城が崩壊する様子をニュースで見たとき、日本人としてすごく悲しい気持ちになったことを覚えています。熊本城だけでなく、熊本全体が元気になるように、これからもこのような企画を行っていくべきだと感じました。
 もうひとつ印象に残ったブースは、沖縄県のブースです。沖縄県のブースは国内のブースの中で一番広く、大きな水槽の中には美ら海水族館から提供された、きれいな魚が展示されていました。沖縄の島々の説明などもあり、沖縄に行ったかのような雰囲気が味わえました。
 ブースごとにさまざまな工夫が凝らされていて、1日では足りないと感じたくらい、想像以上に楽しい時間を過ごせました。パンフレットもたくさんいただき、今まで知らなかった情報や新たな発見ができ、観光を学ぶ上で非常に良い経験ができました。アンケートに答えるだけでグッズがもらえたり、試食があったりするなど、楽しみながら観光に触れられるのがツーリズムEXPOジャパンの魅力だと感じました。ここで体験したことや得た情報を、今後の観光の勉強に生せられればよいと考えています。今回参加して本当に良かったです。

魅力の再発見
 国際観光学部2年 難波里紗

 9月23日、東京ビッグサイトで開催された「ツーリズムEXPOジャパン」に参加しました。日本のみならず、世界各国からも多くの出展があり、どこのブースにもそれぞれの魅力があると感じました。会場内は世界の観光のブースがたくさん集まっていたので、日本にいるけれど、世界を一周しているかのようでした。他にも、航空会社や都道府県ごとに分かれた出展も賑わっていました。
 まず、日本のブースに行きました。その中でも、私の出身の島根県のブースに興味を持ちました。島根のPRとなると、ほとんどが出雲大社のことばかり宣伝されますが、今回のツーリズムEXPOジャパンでは、出雲市だけでなく、松江市や安来市のことも取り上げていたので、故郷に帰ったかのように親近感がわきました。島根県のゆるキャラである「しまねっこ」も来ていて、ゆるキャラ効果で会場の人びとを呼び込む工夫もされていました。「ご縁の国島根県」と呼ばれていることから、縁結びに関連した人生ゲームもあり、老若男女が楽しめる企画が用意されていたり、「縁」と書かれた飴を配ったりするなどして、その名が広まるように呼びかけていました。
 現在、歌手のEXILEのメンバーが島根県を舞台にした時代劇映画を撮影しており、今後公開されるということで若者に注目されていて、学生を中心とした若い人が足を止めてブースを見て、盛り上がっていました。その他にも、あまりメディアでは取り上げられることがない出雲そばや出雲神話の詳しい歴史、昨年63年ぶりに5つ目の国宝の城に認定された松江城ついても、細かく説明してくださりました。地元の観光資源ですが、今まで知らなかったこともわかり、島根県には他県にはない魅力がたくさんあると再認識することができました。
 世界のブースも全部見て回れないほど、数多くの国・地域のブースがありました。国によってそれぞれアピールポイントが違い、その紹介方法もさまざまでした。民族衣装を着た人がいたり、それを実際に試着できたり、伝統料理を試食・試飲できたりするなど、現地にいるかのような体験ができました。ただ見るだけでなく、話を聞き、実際に異文化を体験することで、今まで興味のなかった国でも行ってみたいと思いました。
 今回のツーリズムEXPOジャパンを通して、日本の魅力や世界の観光について知ることができ、観光のことについてもっと知りたいと思いました。そして、観光学部の学生として多くの知識を身につけ、たくさんの人に観光の魅力を発信していけるような人になりたいと思いました。来年もぜひ参加したいと思いました。

観光にかかわるさまざまな企業
 国際観光学部2年 平岡公之進

 私は、今回9月23日に東京で開催された「ツーリズムEXPOジャパン」に参加しました。このイベントは旅をテーマとし、世界各国、日本全国の地域や航空会社、旅行会社、グルメ、IT企業、グルメなどが、それぞれの魅力を伝え、知ってもらおうとブースを出展しています。会場は日本、アジア、ヨーロッパ、北米など、いろいろなエリアに分けられており、それぞれのブースでアピール方法が違いました。その人に合わせた旅行プランの説明をしてくださったり、地域の特産品を試飲食できたり、民族衣装を着て記念撮影できたりと、魅力を伝えるために、各ブースでさまざまな工夫がされており、ブースを回るだけで、さまざまな体験ができるので、実際に旅をしているような気分になりました。
 その中で、私が一番興味を持ったのは、株式会社電通アドギアという会社のブースです。この会社は電通グループに属する広告会社で、訪日観光客が増加傾向にある現状に目を向け、国や地方自治体、地域、企業と連携し、インバウンドビジネスの促進と来店促進や接客対応、戦略立案など、訪日外国人を受け入れる側にサポートサービスを提供しています。ブースの前には、大型タッチパネル式の自販機が置いてありました。この自販機はただ飲み物を買えるだけではなく、天気やマップ、乗り換え案内、ニュースなど、さまざまな機能が搭載されています。言語も英語、中国語、韓国語を選択でき、音声案内もその言語に変換され、インバウンドにも対応していることに驚きました。また、液晶でCMを流たり、ARにより背景合成やキャラクター返信を行い、写真撮影後にはスマートフォンに送信もできます。この機能によって、それぞれの地域固有のPRができ、情報発信がより深く、簡単にできます。この自販機1台で、国、言語に関係なく、受信者は必要な情報を選ぶことができ、発信者も伝えたいことを伝えることができます。2020年までに10か国語対応になるということで、東京オリンピックに向け、今後さらに普及することに期待できるのではないかと感じました。
 今回、ツーリズムEXPOジャパンに初めて参加して、世界、全国の企業、人、物、食、文化に触れ、さまざまな観光に対する考え方や知識、思いを深く感じることができました。どのブースの人たちもアピールスタイルはそれぞれ異なりましたが、自分たちの地域を盛り上げたいという思いは同じように伝わってきました。また、こうした人たちをサポートする企業のブースもあり、多くの方々の話をうかがうことができて良かったです。今回、学んだことや受けた刺激を今後の学生生活に生かしていきたいです。

各地域の魅力
 国際観光学部2年 後田風佳

 今回、私は東京で開催されたツーリズムEXPOジャパンに参加してきました。このイベントでは日本国内をはじめ、世界各国の地域や旅行にかかわる旅行会社やグルメなど、さまざまなブースが出展されていました。そして、イベント会場は2つのホールに分かれているため、とても広くて、1日では見て周るのが大変でした。中では昔の遊びを体験したり、抽選会やCAの服を着たりできるブースがたくさんあり、楽しく過ごすことができました。
 いろいろあるブースの中でも、私の地元である広島のブースは、先日オバマ大統領と安倍総理大臣が広島を訪問された際に演説されている写真が壁一面に貼られてあり、一際目立っていました。広島は「水の都ひろしま」と言われるほど水との接点が多く、世界遺産に登録されている原爆ドームと厳島神社も、川と海にたたずんで存在しています。また、牡蠣やレモンが有名である瀬戸内海は、グルメとしても「水の都ひろしま」を盛り上げています。水が豊富な広島ならではの魅力が、観光として大きな役割を果たしていることを知りました。広島のブースでは、広島を盛り上げるために、「広島さんぽ」や「ゆったりのんびり楽しむ旅の手帖」など、若者をターゲットとしたイベントや写真スポットが、写真とともに紹介されたパンフレットが多く置いてあり、それを見ながらスタッフの方が丁寧に説明してくださいました。パンフレットの内容は、今若い世代に人気のSNSを使った記事やおしゃれなカフェ、詳しいイベント行事などが載っていて、行ってみたいと思わせる工夫がされていて勉強になりました。
 また、沖縄県ブースでは、八重山諸島の西表島が国内初の星空保護区、国際認定候補地に登録されており、星空ツアーが人気だそうです。2月中旬から4月中旬の間、森の中では日没後30分ほどしか光らないヤエヤマホタルが森を照らす、スプライト現象が起こります。このスプライトを見た後に星空を見るツアーは西表島ならではのツアーで、行って見たくなりました。私は都会に住んでいて自然に触れる機会がないので、こうした自然に触れるツアーに魅力を感じました。ブースでは、いろいろなスタッフの方がおられ、この星空ツアーをメインで担当されているスタッフが丁寧にお話してくださいました。どの方も優しく、沖縄県の特産物である「ちんすこう」を食べながら話ができたので、楽しかった印象が強いです。
 このツーリズムEXPOジャパンに参加して、各地域のグルメを食べたり、文化の体験ができたり、いろいろな方たちとの交流がたくさんできたので、東京にいながらも旅行気分が味わえました。今まで知らなかった貴重な情報が得られたので良い体験になりましたし、行ったことのない観光地に出かけてみたいと思えたので、参加できてよかったです。

日本のインバウンドを加速させる自動販売機
 国際観光学部2年 森晃太郎

 昨年の1年生の時にはツーリズムEXPOジャパンに参加しておらず、今回が初めて参加でしたので、最初入った時に規模の大きさに驚きました。いろいろな旅行会社や航空会社、自治体の数も多く、国々や都道府県ごとにご当地の特色も出しながら、持ち味を宣伝していて、とても勉強になりました。
 昼食では、全国ご当地どんぶり選手権で2つ食べました。1つ目は愛知県の三河一色産鰻まぶし丼を食べたのですが、こちらは先日愛知に行った時に、「うな富士」という鰻屋に寄って4,320円のひつまぶしを食べたのですが、そちらの方が美味しかったです。2つ目は、大分県中津のから揚げ丼を食べました。これは500円の値段の割にとてもボリュームがあり、味も美味しく、とても満足しました。しかし、4つ入っていたから揚げの中に、1つだけ手羽先が入っていて、それはとても食べにくかったです。
 私が気になったブースは、「日本のインバウンドを加速させる」という電通が企画していた場所です。ここでは名前の通り、インバウンドビジネスを加速するためのアイデアや企画、それを補助する機械などがありました。その中で最も注目したのは、自動販売機です。この自動販売機は、街中にある普通の自動販売機と大きさもほとんど同じで、ペットボトルなどの飲料水を買うことができます。ただ、それだけではなく、設置している都市の観光名所やイベント、その場所への道順、地図などの観光案内が内蔵されていて、タッチパネルで操作することができます。観光施設の案内の中には営業時間なども掲載されていて、こと細かく情報が入っていました。今回は沖縄県に設置されることを想定し、沖縄県の飲み物や観光案内が設置されていました。タッチパネルにより簡単に操作できるほか、日本人観光客向きの日本語だけでなく、海外旅行者向けに韓国語や中国語、英語などの外国語に設定することができ、飲み物の名前、買い方や観光案内など、すべて他言語に変えることができます。日本語がわからない海外の旅行客にとって、街中に置いている自動販売機で手軽に観光案内などを調べられることは、とても画期的なアイデアだと感じました。
 さらに、自動販売機の飲料を買った方に、カメラに写してAR機能を使い、モニターに沖縄特有の衣装を着たような写真も撮ることができます。観光客は実際に着なくても、着たような写真をもらえるので、手軽に楽しめるところがとても良いと感じました。もし私が新しく機能を追加することができるなら、その都市の天気、渋滞情報、電車やバスの乗換案内などを付け、もっと外国人観光客の利便性向上につなげられると思いました。

体験して学んだ各国の取り組み
 国際観光学部3年 三谷悠子

 私は世界各国の航空会社のブースを見学しました。最初に国内、その後に海外の航空会社の概要や説明を聞きながら周りました。
 その中で私が最も印象に残った航空会社は、アメリカン航空のブースです。アメリカン航空のブースでは、ダラス−成田線に導入される新ビジネスクラスシートが展示されており、実際に座席に座り、どの角度までリクライニングできるか体験できました。アメリカン航空のビジネスクラスでは、自分が一番リラックスできる体勢になれるような角度をタッチパネルで操作することができ、一度その設定をすると、リクライニングの角度を目的地に着陸するまで記憶するという、ハイテクノロジーな機能が搭載されていることに驚きました。そして、アメリカン航空はNASAと共同開発しており、人間が一番寝やすい体勢といわれている「無重力」ポジションのZ型に座席がリクライニングできるようになっていました。ここまで座席にこだわっている航空会社はないのではないかと思うくらい、最先端の機能が導入されていました。
 一方、国内の航空会社も座席にはこだわりがありました。日本航空のブースでは、エコノミークラスとプレミアムエコノミーの座席が展示されていました。新しいシートタイプでは、従来の座席の狭さを感じさせないほど足元が広々していることや、液晶スクリーンが大きいこと、また収納スペースが十分確保できることなど、エコノミークラスでも十分快適に過ごせるようなつくりになっていることがわかりました。私は国内の航空機をよく利用しますが、ツーリズムEXPOジャパンを通じて、海外の航空機の座席がどのようなデザインで、どんな機能があるのか、また実際に座席に座るという貴重な体験ができ、とても嬉しかったです。
 その他に日本国内ブースにも行き、各地方のブースを見てまわりました。その地方ならではの伝統行事や有名な観光地はもちろん、また地元の人しか知らない穴場スポットなど、それぞれのブースに行って、現地の人の話を聞いてみないとわからなかったことやそこで初めて知ったことなどがたくさんありました。その中でも特に熊本県のブースでは、地震のこともあり、他の都道府県のブースよりも大きく展示されていました。そのため、ツーリズムEXPOジャパンを通じて、外国人などに実際に熊本県でどのようなことが起こったのかを知ってもらえる機会になると思いました。
 今回のツーリズムEXPOジャパンでは、国内外を問わず、各国の特色や取り組み、また文化などに触れ、実際に体験して学んだことが多かったです。そして、ジャンルを問わず、国際色豊かな展示会だったと感じました。