森重ゼミ・バンクーバー体験報告9

花岡さんはまもなく留学を終え、久保田さんはバンクーバーでビジネス英語に取り組んでいます

 今月もカナダに留学している花岡志保さん、久保田萌子さんからレポートが届きました。花岡さんは正月明けに出かけたモントリオールとケベックの様子を紹介してくれたほか、残りわずかな留学生活を過ごすための抱負を語っています。また、久保田さんはウィニペグからバンクーバーに移動し、ホテルでのインターンシップの準備に向け、ビジネス英語を学んでいる様子を伝えてくれています。
 これまで「ウィニペグ大学留学報告」として紹介してきましたが、花岡さんはまもなく帰国予定であるほか、久保田さんもバンクーバーに移り住んでいることから、今回から「バンクーバー体験報告」と題名を改めて、ゼミ生のレポートをお伝えします。(森重昌之)

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バンクーバーでの生活
 国際観光学部2年 久保田萌子

 バンクーバーに来てほぼ1か月が経ちました。先週からビジネス英語の授業が始まり、生活に慣れてきたところです。ダウンタウンはオフィスやカレッジ、アパレルのショップ、レストランが並ぶ近代的な様子で、ゴミなどはほとんどなく、日本と同じぐらいきれいな街並みです。気温は5〜10℃と日本とほぼ同じぐらいですが、雨が多いように感じます。。スカイトレインという地上と地下を走る無人電車とバスがバンクーバー全体を走っているので、移動はとても便利です。しかし、ダウンタウンの中心部だけであればそれほど広くないので、歩いて移動することもできます。現在の学校は特にアジアからの留学生が多く、ウィニペグ大学よりも多いように感じます。また、レストランや喫茶店に行くと、インターンシップをしている日本人や韓国人をよく見かけます。
 私は先週から新しいホストファミリーの家に移動しました。看護師のホストマザーと消防士のホストファザー、ワシントンでホッケー選手をしているホストブラザー、15歳のホストシスター、ホストファザーの弟、その息子夫婦と赤ちゃん、犬1匹と一緒に暮らしています。夕食後や朝の出発前にホストファミリーと話すことが多いです。話すスピードは速いですが、わかりやすくはっきりと私に話してくれるので、本当に良い練習になります。
 現在通っているVan West Collegeは、ダウンタウンの中心部にあり、家からバスで30分と、とても便利なところにあります。私の取っているコースでは午前中3時間の総合英語、午後にBULATSテストのためのビジネス英語とビジネスのための発音の授業があります。初日のクラス分けテストで、午前中のクラスが割り振られました。午前中の授業は1クラス8、9人ほどで、全体では日本と韓国からの留学生が半分以上、その他にはブラジル、中国、台湾、サウジアラビア、タイからの留学生がいます。授業内容はリスニング、リーディング、ライティング、グラマー、スピーキングを毎日全体的に習います。午後のBULATSクラスでは、9割の生徒が日本人です。まだ2週目ですが、この授業は難しく、特に今まで聞いたことがなかったビジネス用語が多く、大変です。知識を学ぶだけではなく、自分だったらどうするか、自分の知っているビジネスの具体的な例をグループディスカッションで意見交換します。このコースは2か月間続くのですが、3月末のBULATSテストで高得点を取るのがビジネスコースの目的で、その後バンクーバーにあるホテルでのインターンシップがすぐ始まります。私は毎日ビジネスクラスの復習をしなければ授業についていけないので、平日はあまり余裕がありません。ダウンタウンにあるとても大きなVancouver Public Libraryという図書館に行き、宿題をすることがほとんどです。
 休みの日は映画を見に行ったり、友人と外食したり、先週末にはウィニペグでできた韓国人の友人とビクトリアに1泊の旅行に行ってきました。バンクーバーからスカイトレイン、フェリー、バスを乗り継いで4時間ほどで行けます。観光地となっている高級ホテル、Oak Bayなどを訪れ、海沿いのレストランでシーフードを食べて楽しむことができました。バンクーバーの中だけでなく、周りにはビクトリアのように飛行機なしに旅行できるスポットがたくさんあるので、これからもいろいろなところに行ってみたいと思っています。
  • Canada Place(バンクーバー)

  • Empress hotel(ビクトリア)

  • ビクトリアの光景

ほとんどの留学プログラムを終えて
 国際観光学部3年 花岡志保

 ウィニペグでは最近、ずっと暖かい日が続いていたのですが、また寒い冬が戻ってきてしまい、マイナス20℃を超える毎日を過ごしています。
 さて、私は今の午前クラスでは、ライティングとリーディングを中心としたアカデミッククラスを取っています。少人数構成のクラスには10〜15人ほどおり、国籍はフィリピンや中国、韓国、日本、セネガル、アフリカの方など、さまざまな国の人たちと一緒に勉強しています。前の学期で取ったジェネラルクラス(スピーキングやリスニングが中心)とは少し違い、アカデミック(A3〜5クラス)を取っている人は最終的に一番上のアカデミッククラス(A5)を卒業し、ウィニペグ内にある大学に進学しようと考えている人が多いので、私のクラスでも本当に勤勉な人が多く、少しでも気を抜いていると置いていかれそうな勢いです。ジェネラルクラスとは違い、アカデミッククラスではメインのテストが3時間もあり、これを初めて体験し、とても大変で疲れました。午後の授業では、TOEFL(スピーキング・リスニング)、Conversation/Pronunciation Classを取っていて、主に午前のクラスとは反対に話すことが中心のクラスです。私はもともと、日本語も自分の意見を言うことが苦手なので、英語で言うこととなると、はじめは四苦八苦していました。しかし、次第に慣れていくと、自分の意見もすらっと言えるようになっていきました。そして、今ではもう履修している半分の授業を終え、もうすぐ修了するのですが、それまで気を抜かないように頑張りたいと思います。
 前回の留学レポートで伝えたモントリオールとケベックについて、少し話したいと思います。1月3〜7日まで、冬期休暇を利用して旅行に行ってきたのですが、思ったことはやはりモントリオールはウィニペグより大きく都会だということで、多くの人で賑わっていました。ただし、正月後と少し行った時期が悪かったようで、ケベックでは多くの店が閉まっていて残念でした。それでもケベックで有名なノートルダム教会を見ることができ、良かったです。ノートルダム教会はカナダ最古のネオ・ゴシック建築で、一歩足を踏み入れると神秘的な雰囲気と金色の祭壇の美しさに驚きました。カナダの歴史を知るだけでなく、ケベック料理も食べられたので、すごく満足できた旅になりました。
 最後に留学を始めて9か月を終えての自分の思いに触れたいと思います。こちらに来てから早いことに、すべてのイングリッシュプログラムがもうすぐ終わろうとしています。帰国までもう1か月しかないということで、毎日が過ぎるのが早く感じてしまいますし、まだウィニペグにいたい、帰りたくないという思いと、家族や友人に早く会いに帰りたいという気持ちが半々で、複雑な心境です。しかし、最後まで留学生活を楽しみたいと思います。
  • Quebecのまちなみ

  • Quebecの有名な絵

  • ノートルダム教会