森重ゼミ・ウィニペグ大学留学報告8

留学プログラムを修了し、異国での年越しで異文化を体験しています

 今月もカナダ・ウィニペグ大学に留学している3年生の花岡志保さん、2年生の久保田萌子さんからレポートが届きました。2人とも、12月でウィニペグ大学の留学プログラムを修了しました。その後、初めて異国で年越しを迎えることになり、不安もあったかもしれませんが、異文化を体験しながら有意義に過ごしているようです。花岡さんは今回、8ヶ月間のプログラムを終了し、卒業式での様子のほか、クリスマスや正月の様子を報告してくれています。また、久保田さんはウィニペグからバンクーバーに移動し、新しい留学生活のスタートの様子を伝えてくれています。今月も彼女たちの留学生活の様子をご覧ください。(森重昌之)

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さまざまな国での文化を経験して
 国際観光学部3年 花岡志保

 ウィニペグに来てから早いことに、もう8ヶ月が経ちました。マイナス30℃近くまで下がる寒い日が続きますが、今年は例年よりも暖かいとのことで、過ごしやすい毎日です。
 さて、Termの最後では、ほとんどの授業でまとめのテストなどがあり、忙しかったですが、充実した日々でもありました。また、Termが終わる前にメキシコ人とスイス人のクラスメイトが帰国してしまい、寂しく感じる出来事もありました。そして、2週間ほど前にウィニペグ大学での授業も終わり、12月19日にあった卒業式“Graduation Ceremony”に行ってきました。私は前回の卒業式に参加できなかったので、今回が初めての参加でしたが、クラス代表がスピーチをしたり、それぞれのクラスで歌などの出し物をしたりするなど、思い出に残るものでした。
 冬期休暇に入ってから、クリスマスにはホストファミリーと過ごしたり、カナダ人の友人に誘ってもらい、家に遊びに行ったりもしました。そこで初めてジンジャーブレッドクッキーをつくったり、映画を見たりしました。他にも、友人の家族にカナダのクリスマス料理をつくってもらったり、プレゼント交換をしたりするなど、カナダのクリスマスを体験しました。
 正月には、韓国人の家族に誘っていただき、家にお邪魔しました。そこで初めて、韓国の正月料理をいただきました。韓国では「トックク」という、日本でいう雑煮のようなものを正月に食べる習慣があるそうです。そして、韓国では年齢を「数え年」で数えるので、日本の年齢よりも1〜2歳上になりますが、このトッククを食べることによって、みんなが1歳年をとり、新年に幸福が訪れるとのことです。この正月も、私にとっては初めての経験でしたので、日本ではできないであろう良い異文化経験ができたと思っています。誘ってくれた友人や家族の方に感謝の気持ちでいっぱいです。
 ここで、ウィニペグでの8ヶ月間の生活を通して感じた、自分の思いについて触れたいと思います。毎月この留学レポートを書いている時に、前回のレポートからもう1ヶ月経ったのかと思うことはもちろん、帰国する時期が近づいていることを実感します。できればもっと長くウィニペグに滞在し、いろいろな国の人と出会ったり、たくさんのことを吸収したりしたいのですが、残り2ヶ月になってしまいました。この2ヶ月を無駄にしないよう、まだまだいろいろなことを学んでいきたいと思います。
 今後、この冬期休暇を利用してモントリオールとケベックに旅行に出かけるので、次回の留学レポートで報告したいと思います。
  • Graduation Ceremonyで先生と

  • Graduation Ceremonyで友人と

  • 友人とのクリスマスパーティの様子

ウィニペグ大学を終えて
 国際観光学部2年 久保田萌子

 12月19日、課題であった成績80%を無事に獲得し、ウィニペグ大学English Language Programを修了しました。この4ヶ月でたくさんの人と出会い、友人ができ、とても良い先生に恵まれました。カナダに来た最初の頃は、初めての長期留学と新しい環境に慣れず、戸惑っていましたが、この数ヶ月間は毎日が過ぎていくのが早く、「時間が止まれば良いのに」と感じていました。たった4ヶ月だけだったにもかかわらず、友人やホストファミリーと別れるのはやはりつらかったです。不安や緊張を感じていた時にいつも助けてくれた方々だったからです。私を支えてくれたすべての方々に「ありがとう」と伝えたいです。そして、またカナダや日本、それぞれの国で再会できればいいなと思います。
 ELPでは、英語を学ぶことが目的でした。しかし、英語を学ぶだけではなく、多くの人びとと出会い、出身国やそれぞれの人のバックグラウンドを知ることができました。例えば、ELPのある先生は、先生の他に2つの職業を持っておられました。カナダでは、これは珍しいことではないそうです。また、日本人以外の学生の年齢層は広く、30代、40代の方もおられました。第一言語がフランス語のアフリカから来た留学生は、日本語を勉強したいから英語を学ぶ必要があるそうです(日本ではフランス語で日本語の授業が受けにくい)。彼はこの1月から日本に留学することになっています。うまく言えませんが、今まで私がとても小さな範囲でものを考えていたのだということを知らされました。まだ留学生活は7ヶ月ほど続きますが、カナダに来る選択をして良かったと感じています。
 1月2日にバンクーバーに移動し、今は新しいホストファミリーの家にいます。1月19日から、Vanwest Collegeに2ヶ月間通い、ビジネス英語を学ぶ予定です。昨日のフライトで到着したばかりで、まだバンクーバーについてよくわかりません。街の様子については、来月のレポートで報告しようと思います。ホストファミリーの家は学校からバスかスカイトレインという電車で、40分ほどのところにあります。少し遠いですが、家の前にバス停があり、駅も歩いて5分くらいだそうで、アクセスは良いです。
 ホストファミリーはフィリピン系の家族で、パパとママ、それに17歳と22歳の娘さんがいます。24年前に夫婦でフィリピンから引っ越してきたそうです。パパは日本や韓国だけでなく、世界のいろいろな国を旅行したことがあるそうで、たくさんの国のことを知っています。私が一番驚いたことは、この家には私の他に6人も留学生が住んでいます。みんなダウンタウンのあるそれぞれの大学や語学学校に通う学生です。国籍はブラジルから2人、韓国、メキシコ、カタール、台湾とさまざまで、ファミリーとも友人のように仲が良いです。ママは「掃除をする」、「時間を守る」など、この家でのルールには厳しいそうですが、普段はとてもフレンドリーで、たくさん話しかけてくれる優しい方です。学校が始まるまでに、同じ家に住む留学生と仲良くなり、バンクーバーについてもっと知ることができるよう、いろいろなところへ行ってみようと思います。
  • 卒業前のクラスメイトとの集合写真

  • 先生とそのご家族、クラスメイトでレストランへ

  • サン・ボニファス大聖堂と雪の様子