2009.4.26

JR利用の神戸チームのフィールドワーク報告(レポーター:河嶌友紀)

フィールドワークについて

メンバー

河嶌友紀(3回生),平田瑛(1回生),牧野彩花(1回生)

利用チケット

 特にお得チケットは利用せず,普通運賃と普通の入場料で回った。

コース紹介

ホテルオアシス出発(徒歩・5分)→JR新今宮(大和路快速大阪行・50分・690円)→JR元町(徒歩・20分)→北野観光案内所(徒歩・10分)→風見鶏の館(2館共通券500円・徒歩)→萌黄の館(徒歩)→ロープウェイ→神戸布引ハーブ園散策→新神戸観光案内所→地下鉄新神戸出発(約2分・200円)三宮到着→神戸市総合インフォメーションセンター→センター街案内所(三宮HATENA)→私鉄利用組と合流→JR三ノ宮(55分・690円)→JR新今宮→ホテルオアシス着

お得なチケットについて

 風見鶏の館と萌黄の館2館共通券が500円,別々に買うと600円。その他にも違う異人館のチケットを販売していたが,民間業者の経営する異人館は値段が高い。

多言語表示について

 JR新今宮のホームのアナウンスは日本語でした。電車の車内アナウンスも日本語でした。JR大阪駅の看板は英語表記がありました。しかし停車駅の表示は日本語でした。
 JR神戸線の車内にはモニターがありわかりやすかった。JR元町駅のホームから出口までわかりやすかった。駅から出てすぐの地図は英語表記がありました。風見鶏の館はチケット売り場に英語表示がありました。萌黄の館のチケット売り場は自販機で英語表示ありました。
 ロープウェイには英語・中国語・韓国語対応のガイドブックがありました。新神戸駅は地下鉄の切符販売機も英語表示がありました。地下鉄三ノ宮駅は英語対応の地図がありました。

観光案内所について

 「北野観光案内所」の運営時間は9時から18時,観光客の比較的少ない12月〜3月までは9時から17時まで。運営スタッフ人数は常時3人で,朝と夕方で交代する。言語対応は日本語が基本ですが,英語・韓国語・中国語のパンフレットを豊富に用意している。運営母体はNPO。
 パンフレットには以下のものがありました。北野の地図,西神戸観光マップ,須磨観光マップ,灘の酒蔵マップ,有馬駅温泉マップ,六甲山観光マップ,兵庫津の道,港・市街地観光マップ,神戸観光ガイドマップ。案内所のスタッフはとても協力的でいつでも勉強しにおいでと言ってくれました。この案内所には月平均で600人から1000人くらいの外国人が来るそうです。一番多いのは台湾人で,その次が韓国人。カウンターのスタッフの方にはアポなしで来たらダメと怒られた。事前に準備もあるし責任者がいない場合,対処できないからだそうです。
 「新神戸観光案内所」の運営時間は9時から18時,運営スタッフはだいたい2人。陳列しているパンフレットは,北野観光案内所とほぼ同じ。私たちの質問に丁寧に答えていただき,新今宮観光案内所を応援していますと言ってくださった。この案内所に来る外国人は新幹線利用客がほとんどなので,リッチなひとが多いとのことでした。

 「神戸市総合インフォメーション」の運営時間は9時から19時まで,運営スタッフは総勢で11人,常時4人から6人くらいで対応している。運営母体は神戸市役所で,対応言語は日本語・英語・韓国語。観光情報だけでなく広く生活情報を提供する窓口だそうです。お話を伺うと,国際会議が開催されたり外国船が到着すると,案内所を訪ねる外国人が急増するそうです。案内時にインターネットは,時間がかかるので余り使わない。神戸に来る外国人の特徴は,3DAYパスやスルット関西などを持って来ている人が多く,事前に準備をして来る人がほとんどとのことでした。
 「センター街案内所」の運営時間は10時半から19時半,運営スタッフは総勢6人で常時いるのは2人くらいで,日本語・英語で対応している。運営母体は株式会社神戸サンセンタープラザ。ここはセンター街の店舗紹介が中心ですが,街の案内もしているそうで,1日10名程度の外国人が来るそうです。

まとめと日帰り観光の感想

 交通機関に意外と英語表示が少なく,あったとしても小さい。神戸は狭い範囲に4軒も案内所がある。神戸は広いので日帰り観光ではダイジェスト版でしか回れない。ゆっくり見るなら,2日はかかる。異人館は日本人向けの説明が中心なので,外国人が見ても面白くないのかもしれない。神戸には関西で唯一のイスラム寺院・モスクがあるので,イスラム教徒らしい風貌の外国人もよく見かけた。
 観光案内所を運営していた時,神戸に行きたいという人がかなりいた。今回実際に自分たちで歩いてみて,英語表記が少なく小さいという現状を知った。しかし,新今宮から1時間ほどで着くし,電車の接続もよく行きやすい場所だと再認識した。観光案内所も三宮駅前にあり,多言語で地図が用意されているので安心。三宮周辺はグルメでもショッピングでもが賑わっていて,若い外国人観光客の若者にはぜひお奨めしたい。神戸はチャイナタウンもあるので,鶴橋をみて,神戸の南京町も観光するなど,日本とは違う雰囲気も楽しめる。北野の異人館街は,外国人の目線から見ると,あまり面白くないと思うかもしれない。ロープウェイからの景色は本当によかったので,これもお奨めできます。英語表記のパンフレットもあり,頂上に登れば,香りの博物館(無料)や,ハーブ園があるので,マイナスイオンを感じ,いい休憩にもなると思う。三宮周辺の観光地はたいてい歩ける範囲にあり,バックパッカーにとって観光しやすいと思う。案内所の方も気さくに話してくれる人が多かったし,外国人の対応もしっかりとしていた。新今宮からの日帰り観光地として,神戸はとても適していると確信しました。

参加メンバーの感想・意見

平田瑛(1回生)

 私はJRで神戸に行った。新今宮から外国人になったつもりで行きました。大きな駅では,外国人に対応していたけど小さな駅では,外国人が困りえることが十分あるだろう。三宮や神戸などの観光地では外国人への対応は十分できていると思った。これなら街の方は少し安心である。
 異人館に行ったのだけれども,日本人には向いているかもしれないけど,外国人には自分たちの家を見ているような感じなのでないかと感じた。逆に場所は悪いけど新神戸駅のところからロープウェイがでていて,それは往復1000円で,少し値段は高いが兵庫の街並みが一望できるから,お奨めできる。しかも頂上まで行ったら,フラワーパークみたいなところがあって,すごくきれいで落ち着いていた。外国人も多かったので,隠れスポットだと思います。
 まる1日歩いたけれど時間が足りなかったくらいだったので,神戸の日帰り観光は少し厳しいと思いました。2,3日かけてじっくり楽しんだ方がいいと思いました。

牧野彩花(1回生)

 松村先生のフィールドワークに参加できて,とてもうれしかった。フィールドワークの当日は,右も左もわからない私に優しく先輩が声をかけてくれ,丁寧に教えてくれました。先輩方がどれほどの思いをこのフィールドワークにかけているのか,すごく伝わってきました。私も,真剣に観光について一緒に考えることができ,現場の人たちにインタビューもさせてもらい,本当の観光に直で触れることができたと思います。
 阪南大学に入学してまだ1ヶ月も経ってないのに,こんな貴重な体験ができ,改めて阪南大学にきてよかったと思いました。私も2年後は先輩たちのように,素敵な観光学科の生徒になりたいと思いました。