【松ゼミWalker vol.229】 スペインからのアーティストZOSEN & MINAが西成WANに参加協力

 2017年8月22日(火),松村ゼミが2009年から活動を始め,現在一時休止中の新今宮TICのシャッターに,とても素敵なグラフィティが描かれました。新今宮TICは歴代の松村ゼミ所属学生たちの色々な想いがこもった場所。現在,近い将来,新今宮TICをリニューアルオープンしようと,ゼミで色々な議論を重ねているところです。そうした想いをつなぎ,新しい夢を後押ししてくれるようなシャッター画の作品が,この日,生まれました。
 8月初旬,西成WANで一緒に活動してきたアーティストのひとりから,「とても夢のある,誰が見てもハッピーになるような絵を描く,超有名なアーティストが,8月の終わりに,スペインのバルセロナから日本へ来るって連絡がありました。西成WANにもぜひ協力してもらって,何か作品を残してもらいましょうよ。」と電話がありました。来日するアーティストの名前はZOSEN & MINA,アルゼンチン生まれでスペイン育ちのZOSENさんと,アメリカ生まれ日本育ちのMINAさん,ともにスペインのバルセロナ在住のカップルです。
 二人で描いた作品の写真をいくつか見せてもらって,新今宮TICの家主であるホテル中央グループの山田英範社長も,私も,とても気に入りました。新今宮TICとその横の駐車場のシャッターは,西成WANでクラウドファンディングを行った際,山田社長からドナー登録していただいていました。ZOSEN & MINAもこのシャッターを気に入ってくれました。

 8月22日(火)は,松村ゼミの活動日でもあったので,2回生有志が,南海なんばカーニバルモールで開催予定の星空スタンド会場を下見に行く途中,ZOSEN & MINAの制作現場を訪ねてくれました。2回生で西成WANの活動に参加した者はいないので,いい経験になりました。
 アーティストにはそれぞれ作風や個性があります。ZOSEN & MINAの作品も,全て図案は異なるのですが,遠くから見るだけで絶対に二人が描いたものだとわかります。下描きは全くしないで,下絵すらもなく,お互いがお互いを見ながら別々に描き,たまに,少し離れて二人で全体を見て語り合い,また描き出す。
 そんな感じで10時頃から作業が始まり,長めの昼休みを挟んで19時前に作業は終了しました。作品が完成に近づくにつれて,歩みをとめて見入る人が増え,スマホやデジカメで撮影する人もいました。周辺のホテルの従業員や,動物園前一番街商店街の方々も見に来られていました。完成作品はぜひ現場へ見に来て下さい。地下鉄御堂筋線動物園前駅の1番出口を出て,3番出口へ向かう途中の右手,ホテル中央ロビーの西側です。