【松ゼミWalker vol.160】 こどもの里でのワークショップ(教員 松村嘉久)

 2014年10月16日(木)17時から,西成区萩之茶屋にある「こどもの里」にて,そこへ通うこどもたちとヒップホップMCのSHINGO☆西成さんとグラフィティ・アーティストたちの三者のコラボレーションで,西成アート回廊プロジェクトで壁に何を描くのかを決めるワークショップを行いました。
 この日はちょうどゼミ日で,東京都市長会事務局との懇談会があり,それを終えてから今後のゼミ予定についての打ち合わせを手短に済ませ,有志を募りこのコラボへ参加しました。
 集まったのは,松村ほか,栃原智美(3)・ジーン(3)・張純倩(3)・辻勇之介(2)・浜野文菜(2)の6名でした。辻君と浜野さんはSHINGO☆西成さんの大ファンで,SHINGO☆西成さんと一緒に活動できることが,松村ゼミに入った大きな理由のひとつだったようです。
 今回が最初のワークショップだったので,まず私から,こどもたちにアート回廊プロジェクトの趣旨をわかりやすく説明し,参加協力を呼びかけました。その後は,こどもたちと私たち関係者がお互い慣れ親しめるよう,一緒になって楽しく自由に絵を描きました。こどもたちは元気で活き活きとしていて,SHINGO☆西成さんやアーティストたちを囲み,ゼミ生有志も一緒になって,わいわいがやがやと賑やかな時間を過ごしました。

 さて,当初,こどもたちとアートを描く日程は2014年11月3日と決めて,色々と準備を進めて来ました。しかしながら,私たちがアート描こうと予定していた壁面の老朽化が予想以上に進んでいて,こどもたちが描くのは危険だと判断されたため,残念ながら使用許可が下りませんでした。加えて,ペンキやスプレーの調達予定にも変更があったため,実行委員会で色々と検討した結果,アートを描く本番は今年の冬休み中の実行を目処に延期することになりました。
 そもそも実行委員会のなかでも,こどもたちとのワークショップをもっと丁寧にすべき,との意見がありました。予定延期で少しながら日程に余裕ができたので,来たる11月・12月と,こどもたちとのワークショップを地道に積み重ね,壁画の描き方や描くモチーフなどについて,じっくりと育んでいきたいと思います。
 ワークショップ終了後,こどもの里の近くで早速,SHINGO☆西成さんやアーティストのみなさんと,ゼミ生有志も交えて,今後の進め方や日程や役割分担などについて話し合いました。SHINGO☆西成さんからは,たとえ予定が延期されようとも,「アセラズクサラズアキラメズ」との励ましをいただきました。
 なお,この日はテレビ大阪の取材班が密着していて,後日2014年10月21日(月)にテレビ大阪「夕刊7チャンネル」で,これまでの経緯が報道されました。