【新今宮TICの運営報告 vol.15】 2012年10月13日・14日の新今宮TIC報告

2012年10月13日(土) 新今宮TIC報告 (レポーター:3回生 大宅和佳・3回生 村上恵美)

【スタッフ】大宅和佳(3),村上恵美(3),増森千絵(2)
【利用者】1組1名。ロシア人の女性でした。
【来訪者】松村先生,いつもチラシを持って来てくれる地域のおじさん,VOICE of NISHINARIの関係者3名,朝日新聞の女性記者の計6名。
 TICを開けてすぐの9時前,チラシを持って来て下さるいつものおじさんが,大阪歴史博物館の日本語・英語・韓国語のパンフレットを10部ずつ持って来てくださいました。あと,明日開催される御堂筋KAPPOのチラシも。この手の期間限定のイベントは,カウンターで問い合わせられる可能性が高いのですが,なかなか私たちも知らないことが多くて困ることがよくあるので,とても助かります。
 それからしばらくして,ロシア人の女性がTICに入って来られ,「関西シーンという雑誌はありますか?」と,とても流暢な日本語で質問されました。見当たらなかったので,「すいませんが,ありません」と伝えるとすぐに出て行かれました。その後,松村先生がいらっしゃった際に伺ったのですが,これはKANSAISCENEという英語の無料情報雑誌で,ホテル中央やセレーネのロビーに置いてあるそうです。ウェブサイトでも紙媒体とほぼ同じ情報が得られるそうです。(以上,大宅和佳)

 午後からはTICのなかで,松村先生と相談しながら,社会人基礎力育成グランプリ2013のプレゼンテーションの作成に向けた打合せをしました。
 15時半になると,インターネット放送局VOICE of NISHINARIの関係者3名が来られました。11月開催予定の西成ライブエンターテイメントフェスティバル2012では,映像コンテンツをウェブサイトに挙げて宣伝することになっています。
 松村ゼミにはそのような機材もスキルもないので,VOICE of NISHINARIの力を借りることになり,そのための打合せでした。10月中旬から11月初旬にかけて,大衆演劇の劇場ほかへコンテンツ取材に行くことが決定しました。今月のオーエス劇場は澤村慎太郎さんの劇団紀伊国屋,来月の座長さんに取材させていただけるよう,お願いすることになります。
 16時少し前,朝日新聞の女性記者が「松村先生はいらっしゃいますか?」と来られ,VOICE of NISHINARIの方々との相談の輪に加わりました。この記者は以前,新今宮・西成食べ歩きMAPの記事をお世話になった方で,この10月から天王寺区・阿倍野区の担当になられたそうです。新今宮TICの近くまで取材で来る用事があり,時間が空いたので,ご挨拶に来られたとのことでした。(以上,村上恵美)

松村先生からのひと言

 西成を盛り上げるための活動,着々と準備が進んでいます。新今宮TIC,西成の大衆演劇の劇場3座,動楽亭,西成ジャズの宣伝用の映像コンテンツを作成して,西成区役所のウェブサイト「西成いらっしゃーい!」にアップして宣伝します。映像コンテンツ作成のための準備や司会進行は,松村ゼミが行い,映像の撮影や編集などの技術的な作業は外注で,VOICE of NISHINARIの力を借りようと思います。
 この10月中旬から11月初旬にかけて,松村ゼミはいよいよと忙しくなります。人生でもまちづくりでも,メリハリが重要で,この時期が勝負,ということがあります。松村ゼミにとっても,西成にとっても,今から年末にかけては,間違いなくとても重要な時期となるので,ゼミ生一同,ぜひ最善を尽くして走り抜けましょう。

2012年10月14日(日) 新今宮TIC報告(レポーター:4回生 小路望)

【スタッフ】小林志帆(4),小路望(4),加藤宏実(4)
【利用者】2組3名。全て外国人で,ポルトガル,オーストラリアからの方々でした。
【来訪者】山田英範社長,濱中勝司(OB),松村先生の計3名。
 今日は珍しく,4回生のみでの運営でした。昨日の報告にあった御堂筋KAPPO2012のチラシを見ましたが,御堂筋の淀屋橋から新橋までの約1.9kmで,なんでも体験ストリート,ええもん・うまいもんストリート,パフォーマンス広場,音楽ステージの4つに分けて,様々な催し物を行っており,とても楽しそうでした。なので,ホワイトボードの今日のイベント欄に書きました。

 昼過ぎに来られたホテル来山に宿泊されている年配のオーストラリア人は,2週間も滞在されるそうで,日本の伝統芸能(例えば歌舞伎など)を観たいと言っておられました。松竹座の歌舞伎の公演情報を調べると休館中でした。そこで以前ゼミで見に行った上方芸能ナイトを調べて,少し先ですが10月20日の公演をおすすめしました。会場の山本能楽堂まで,自転車で行くとおっしゃっていました。ここ数日のうちに,京都にも行かれるそうですが,新今宮のホテルが安いから,またここに戻って泊まるとおっしゃっていました。京都にもカオサン京都など安い宿もありますよ,と伝えましたが,「あまりに狭いのは嫌で,個室がいいんだ」とのこと。新今宮地域に来られる外国人にしては,珍しいと感じました。

松村先生からのひと言

 従来の新今宮界隈の宿泊を支えてきたのは,欧米からのバックパッカーやアジアからの若者たちでした。しかしながら,ここ2,3年,バックパッカーと呼ぶよりは,格安志向の普通の外国人旅行者,若者のグループやファミリーでの来訪が増えつつあります。私の実感では,新今宮界隈に宿泊する客層が,今年に入って多様化して変わりつつあります。この地域のさらなる発展を考えると,この傾向はとても好ましいものです。