2012年8月27日(月) 新今宮TIC報告 (レポーター:2回生 松川和矢)

【スタッフ】橋田翔子(2),松川和矢(2),花尻隼基(2),谷口真帆(1)
【利用者】3組3名。このうち1組1名が外国人の利用者で,フランスからの方でした。来訪者はいませんでした。

 本日の新今宮TIC運営,松村ゼミの経験豊かな3・4回生が不在,2回生3名と1回生1名の4名だけで乗り切らなければならない1日でした。TIC内には,写真のように,先輩方がこれまでにいただいた表彰状がずらりと並び,それを見ていると,私たちもやらねば,と思いました。4名とも,新今宮TICのスタッフは何度か経験していますが,上級生のいないのは初めてで,「外国人がたくさん来たらどうしよう…」と,とても緊張しながら待機していました。

 天気もよく雨も降らなかったのですが,幸か不幸か,利用者は3組3名と少なく,そのうち2名は日本人男性だったので,大きな問題はありませんでした。唯一の外国人利用者であるフランス人女性も,大阪の地図をもらいがてら,大阪の観光地情報を求めて来られた程度なので,リーダーの橋田さんを中心として難なく対応できました。
 利用者は少なく暇な1日だったのですが,何か疲れたように感じる1日でした。

松村先生からのひと言

 思い起こせば,新今宮TICを立ち上げた2009年春,中心となる戦力は当時の2回生でした。その時と比べるならば,橋田さんも松川君も同じ2回生でも実に経験豊富。花尻君も谷口さんも,この夏休みにすでに何度かスタッフ入りしてくれています。
 確かに完璧に対応できないとしても,たとえ外国人利用者が殺到しても,誠実に対応して,何とか乗り切ってくれるだろうという安心感はありました。だから,3・4回生に,応援を頼みませんでした。
 やらなければならない状況に追い込まれれば,人間は何とかしようとする生き物なので,その状況が過酷であればあるほど,成長の幅も大きくなります。今日のスタッフは,ひとつのハードルを乗り越えたと思います。

2012年8月28日(火) 新今宮TIC報告 (レポーター:4回生 川原美穂)

【スタッフ】高橋菜央(4),川原美穂(4)
【利用者】2組2名。どちらもフランスの方でした。
【来訪者】ホテル来山のスタッフ,簡宿組合のスタッフの計2名。
 今日は4回生2名での運営でした。天気が良く人通りも多かったのですが,利用者は2組だけでした。朝からTIC隣の車庫前に,水道工事の車が停まっていたので,大衆演劇の立て看板は1つしか出せませんでした。

 1組目のフラン人男性は,14時くらいに来られ,「中央図書館への行き方」との問い合わせでした。1年間日本に留学されていたそうで,研究のため区役所にも行ってインタビューしたいとも。近くのホテルに泊まっているということでしたので,後日,また来られるかもしれません。
2組目もフランス人男性で,やはり日本語がお上手な方でした。この方はタトゥがあっても入れる温泉を探しおられました。
 通天閣のすぐ横,新世界のラジウム温泉に高橋さんが電話で確認したところ,外国人の方で他のお客さんが不快にならないようなタトゥならば,問題ないとのことだったので,そこをおすすめしました。
 新世界のラジウム温泉は,500円でラムネ付きで,スパワールドよりも安くて,日本の伝統的な銭湯文化を継承しているところです,と紹介すると,とても喜んで帰られました。
 ホテル来山のスタッフは,鈴成座の9月分のポスターを持って来てくださいました。簡宿組合のスタッフは,食べ歩きマップの英語版と中国語版を補充したいので,それぞれ100部ずつくださいとのことでした。

松村先生からのひと言

 図書館を案内する際は,どの図書館へどんな目的で行くのかをしっかりと確認して,できるだけ最も適切なところを紹介してあげてください。最も問い合わせが多いのは大阪府立中之島図書館(写真参照)で,大阪市役所と中央公会堂の間にある有名な近代建築です。この図書館のことを中央図書館と間違っている人もかなりいるのでは…。府立中之島図書館には大阪関係の資料や古い大阪の住宅地図などが豊富に蔵書されています。
 大阪府立中央図書館は東大阪市にあり,最寄り駅は地下鉄中央線長田駅です。大阪市立中央図書館は西区北堀江,アメリカ村の近くにあります。
 この二つがややこしいのですが,どちらの図書館も主に地域住民が通うところで,たいていの観光客が行こうとするのは,大阪府立中之島図書館の方だと思います。新今宮からのアクセスも良く,とても雰囲気のある図書館です。もし特別なニーズのない限り,図書館へ行きたいという問い合わせには,中之島から梅田にかけてのまち歩きとともに中之島図書館をすすめてください。

 さて,今はもう廃業してしましましたが,私の母方の実家は,大阪市阿倍野区の文の里中学の裏手で銭湯を営んでいました。その関係から,伝統的な銭湯は応援したくなります。新世界のラジウム温泉,日本ならではの銭湯文化を楽しむならば,スパワールドよりも断然ここがおすすめで,長期滞在する外国人ならば,こちらの方を好むと確信します。通天閣の中心からわずか数歩ほどの距離にあり,立地条件も抜群です。一度,ゼミ合宿の際にでも,みんなでラジウム温泉へ行きましょう。

2012年8月29日(水) 新今宮TIC報告 (レポーター:4回生 加藤宏実)

【スタッフ】村上恵美(3),加藤宏実(4),角谷瑠衣(1),谷口真帆(1)
【来訪者】佐野香織さん(国際観光学部2回生),橋本果奈さん(OG),前島佑香さん(OG)の計3名。
【利用者】1組4名。フィリピンからの方々でした。
 今日は朝から曇り空で利用者が来るのか不安でした。その予感は的中,1回生の角谷さんと谷口さんは,もう何度かスタッフ経験があり,張り切って利用者を待ち受けていたのですが,残念ながら,とても暇な1日でした。でもそのおかげで,1回生と色々とコミュニケーションできました。

 14時過ぎ,国際観光学部2回生の佐野香織さんが,TICの見学に来ました。TICスタッフ経験の豊富な2回生の津村明衣さんから,色々と松村ゼミやTICの話を聞き,興味を持ったので見に来たそうです。後期に入るとゼミ選びがあるので,色々なゼミの活動を見学して回っているそうです。
 1回生の2名も,ゼミ選びに興味がるようで,どのゼミがどんな活動をしているのか,国際観光学部の個性豊かなゼミ話で盛り上がりました。
 その後,8代目ゼミ生で今春卒業された果奈さんと佑香さんが,差し入れを持って来てくださいました。8代目から12代目候補までが揃うなか,両先輩から,就職してからのお仕事の話,大学時代のゼミ活動での経験を楽しく伺いました。果奈さんも佑香さんも,松村ゼミの活動に誇りを持ち,TICの運営を支えて来られた方なので,松村ゼミへの想いはとても熱く,1・2回生も色々と刺激を受けたと思います。
 今日のTICは,OGも含めて,先輩と後輩の交流を深める1日となりました。

松村先生からのひと言

 橋本果奈から,「明日TICへ行きます。先生はおられますか?」というメールが私の携帯に入っていました。残念ながら,それを受信したのはドイツのケルン,深夜に受信したようで,私がメールを読んだのは翌朝,日本ではTICの運営が終わる頃でした。写真で見る限り元気そうな様子で何よりです。また機会を改めて,じっくりと話しましょう。

2012年8月30日(木) 新今宮TIC報告 (レポーター:3回生 WU XIAOTING)

【スタッフ】昌山志保(4),WU XIAOTING(3),XU CHEN(3),角谷瑠衣(1),谷口真帆(1)
【利用者】1組1名で,オーストラリアからの方でした。
【来訪者】ホテル中央のスタッフ1名。

 朝は曇り空でしたが,昼から晴れてきました。でも外に出るのが嫌になるぐらいの暑さでした。今日は利用者が少なく,とても暇な1日でした。
 1回生の谷口さんと角谷さんがスタッフ入りしてくれたのですが,谷口さんはもう何回もスタッフ経験があり,角谷さんは今日が2回目だそうで,1回生にもかかわらず,落ち着いた雰囲気がありました。
 お昼過ぎ,ホテル中央のスタッフが,Why not Japanという英語のフリーペーパーを持って来てくださいました。この冊子には,外国人旅行者が楽しめるバーやクラブなどの情報がたくさん載っているので,「遊びたい」という外国人がいれば,とても役立ちます。ウェブサイトも充実しています。
 今日の最初で最後の利用者は,オーストラリア人女性で,14時頃来られました。大阪の地図が欲しい,難波へはどう行けばいいのか,1 day pass はあるのか,などを尋ねられました。

松村先生からのひと言

 Why not Japanがどのような仕組みで運営されているのか,一度,聞き取り調査に行きたいと思っています。英語での外国人向けの情報が少ないなか,とても貴重な情報源のひとつになっています。

2012年8月31日(金) 新今宮TIC報告 (レポーター:3回生 新田 麻紀)

【スタッフ】昌山志保(4),新田麻紀(4),石橋一希(2),津村明衣(2)
【利用者】2組3名。このうち1組1名が外国人で,どこの国の方なのか,聞き逃しました。来訪者はいませんでした。
 今日は8月の最終日,天気が良く暑い日でした。
 大衆演劇の立て看板のポスター,現在貼っているのは8月のものなので,TICにあった浪速クラブ(写真参照)と鈴成座のものは張り替えました。

 オーエス劇場,朝日劇場,梅南座は新しいポスターが無いので,貰いに行こうとしたのですが,この日は全館,劇団が入れ替わる日らしく,休館日のため断念しました。明日以降のスタッフでお願いします。
 本日唯一の外国人利用者は若い女性の方で,TICでバスのチケットの予約ができるのか聞かれました。とても急がれている様子で, TICで予約ができないとわかると,すぐに立ち去られ,どこの国の人なのか聞きそびれてしまいました。
 日本人の利用者は,中国人の友達にぜひ渡したいからと,中国版の大阪シティマップと食べ歩きMAPを持って帰られました。

松村先生からのひと言

 大衆演劇の劇場は,毎月の月末が劇団の入れ替わり日で,午前中の昼の部まで前の月の劇団が公演され,夜の部を休んで次の月の劇団と入れ替わることが多いようです。休館日というよりも,入れ替え日なので,行っても全く問題なかったのでは…。
 こんな時は,例えば,オーエス劇場なんかTICから歩いて10分もかからない近さだから,劇場前まで様子を見に行き,お願いできそうかどうか,現場で判断してください。

2012年9月1日(土) 新今宮TIC報告 (レポーター:4回生 加藤宏実)

【スタッフ】小林志帆(4),加藤宏実(4),土居立佳(1),中川光華(1)
【利用者】3組4名。このうち全てが外国人で,オーストラリア,韓国,ドイツからの方々でした。
【来訪者】天王寺動物園の職員。

 今日は朝から雨が降ったり晴れたり,雷雨になったりと,とても天気が不安定な1日でした。
 最後に来られたドイツ人は,京都に行きたい,京都で使えるパスはないのか,おすすめスポットはどこ,この近くで安く飲める良いお店はないのかなど,とてもたくさんの問い合わせをされました。
 安く飲め,外国人も受け入れてくれる雰囲気の良いお店を知りたいというニーズは確実にあります。ぜひとも,TIC発行の飲み歩きMAPを作成するか,おすすめの飲み屋さんを選びましょう。写真は,食べ歩きMAPで紹介した唯一の立ち飲み屋「石本酒店」です。
 本日参加した1回生の土居さんも中川さんも,何度目かのスタッフ参加で慣れていて,外国人向けの説明にも加わってくれました。最近,1回生と話す機会が多く,自分たちが1回生だった頃のことを懐かしく思い出します。
 あと,連絡事項ですが,松村先生が日本にいない時は,いつものゼミ連絡網に加え,松村先生の大学アドレスへも,忘れないよう必ず報告メールを送ってください。写真を送る場合は,宅ファイル便を使って,これも松村先生の大学アドレスへお願いします。トルコのイスタンブールにいる松村先生から,昨日の報告はみんなに届いているか,とメールが入りました。なぜか私の携帯に…。

松村先生からのひと言

たまたま加藤さんからの最近のメールを見つけたので,それに返信しただけです。ゼミ連絡網への周知徹底,ありがとう。外国人が安心して楽しく飲めるお店は,本当に必要ですね。後期になったら,プロジェクトを立ち上げましょう。通天閣のすぐ北,「のこされ島」というバーも,英語対応もでき雰囲気がとても良いお店なので,おすすめしてください。石本酒店には,一度,外国人旅行者を連れて,モニター飲みして,反応を確かめたいと思います。
加藤さんが1回生の頃,最初に松村ゼミ主催のフィールドワークに参加した時の写真,何枚もあります。松村ゼミの現4回生は,ほぼ全員参加していたのでは…。みんな,とても若い,まだ高校生みたいです。帰国したら何枚か印刷して,TICの写真ボードに貼り出しておきます。

2012年9月2日(日) 新今宮TIC報告 (レポーター:4回生 山崎育美)

【スタッフ】濱中勝司(OB),山崎育美(4),高橋菜央(4),加藤宏美(4)
【利用者】5組6名。このうち3組4名が外国人で,韓国,タイ,アメリカからの方々でした。
【来訪者】プチヤンヤンのお父さんとお母さん,天王寺動物園の職員,毎日放送の景山さん,テレビ大阪の穴倉さんの計5名。
 今日は利用者こそそれほど多くなかったものの,昼からは毎日放送とテレビ大阪のディレクターが立て続けに来られ,来訪者の多い1日でした。どちらも,番組の企画の相談で,私たち学生にもぜひ協力して欲しいとのこと。私たちだけで判断しきれないことだったので,松村先生の大学アドレスへご連絡いただくようお願いしました。
 今日は昼前,大衆演劇のポスターをいただきに回りました。ホテル中央の貸し自転車を利用させていただき,高橋さんと加藤さんが,オーエス劇場,梅南座,朝日劇場,動楽亭と回ってくれました。残念ながら,梅南座だけポスターの余りがなく,いただけませんでした。次回は,早めにポスターを貰いに行くようにしましょう。

 今日の利用者のなかで最も印象的だったのは,アメリカのニューヨークから来られた男性でした。この近くにフリーマーケットはないか,と尋ねて来られたのですが,時間があるということでTICのなかでゆっくりとお話ししました。
 仕事で日本に来られているそうで,英語はもちろん,ドイツ語もフランス語も喋れるとのことで驚きました。趣味のこと,家族のことなど,色々と語られ,私たちにも「大学ではどんな研究をしているの? このTICのこと?」など,たくさんの質問もしていただき,まるで 英会話の先生のように,優しく丁寧に接してくださいました。
 こんな日に1・2回生がいたら,いい経験になったのに…残念,と思いました。

松村先生からのひと言

 来訪者が来られた場合,みなさんで対応できる内容と判断したら,ぜひみなさんで対応してください。もしも,どうしても私の対応や判断が必要な用件ならば,来訪された方に私の名刺をお渡しして,ご遠慮なく直接連絡してください,と伝えてください。と同時に,私の方へ,どのような用件で,どのような方が来訪されたのか,しっかりと報告するようお願いします。
 メディア取材ほか,緊急を要する用件の場合は,ホテル中央グループの山田英範社長に相談してください。必ずみんなの力になり,正しい判断をしてくれます。何か問題を抱え込んだら,信頼できる人に相談して,意見を聞くのも大切なことです。