2012.6.20

松ゼミWalker vol.99 松村ゼミの「ささやかな非日常」的活動

6月6日(水),入門ゼミですき焼きパーティー!!(レポーター:1回生 谷口真帆)

 6月6日(水)3限の入門ゼミで,松村ゼミはすき焼きパーティーを行いました。松村先生からお聞きしたのですが,このすき焼きパーティーは食べることがメインの単なる懇親会ではなく,松村ゼミの伝統行事であり,チームワークづくりの一環であり,ゼミのメンバーの連携や仲間意識を深めるという意図があるとのことでした。基本ルールはとてもわかりやすく,「働かざる者,食うべからず」でした。
 すき焼きパーティー当日は,2限目が終わり昼休みに入ったら,入門ゼミの全員が,事前の打合せ通り,それぞれのチームに分かれて準備を進めました。自転車の機動力を活かした買い出しチームは,12時半に商店街のMANDAI前に集合。南キャンパスに居残ったチームは,松村先生の研究室からすき焼きセットを運び出し,パーティー会場を設営しながら,買い出しチームを待ち受けます。買い出しチームは南キャンパス4階の給湯室に次々と野菜などを運び込み,それを居残りチームが手早く切り刻みパーティー会場へ。
 チューターの吉田あゆこ先輩(3回生)が,みんなに指示を出しながら率先して動いてくださったこともあり,3限の始まる13時10分頃には準備が整いました。準備にかかった時間は過去のすき焼きパーティーのなかでも,画期的に早かったそうで,松村先生も驚いておられました。
この日のお肉は,新世界市場の「お肉のさかもと」で,松村先生が6キロも購入してきてくださいました。お肉のさかもとは,新世界・西成マップの中国語版で掲載予定のところで,良質の和牛肉が信じられないくらい安いそうです。
 お腹いっぱい食べて,メンバーの仲も深まり,とても良いすき焼きパーティーとなりました。14時20分頃から後片付けが始まり,鍋や食器を洗いに行く者,パーティー会場の原状回復をする者などなど,みんなで手分けして動きました。

6月9日(土),現代中国学会関西部会大会を松村ゼミが支援する!!(レポーター:大宅和佳)

 6月9日(土),梅田にある摂南大学大阪センターにて,現代中国学会関西部会大会が開催され,松村ゼミ有志が有償ボランティアで運営を支援しました。松村先生がこの学会の事務局を担当されていて,ここ数年間の学会運営は松村ゼミが支援しています。
 私たちゼミ生有志は朝8時半に摂南大学大阪センターに集合,同センターが開くのが9時で,学会の受け付けも9時から,実際に学会報告の始まるのが9時半から。とてもタイトなタイムスケジュールでした。集合したのは松村ゼミの3・4回生の9名,このうち半数以上は昨年もお手伝いした経験のある先輩方でした。私たちは受付け係りと三つの会場係りのグループに分かれ,松村先生の指示を聞きながら,閉まったドアの前でイメージトレーニング。
 同センターのドアが開いた瞬間から,大急ぎで受付けと三会場の設営を行い,ドタバタしながらも,何とか9時半には無事に学会報告を始めることができました。こんな時こそ,日頃からのまち歩きツアーやすき焼きパーティーで鍛えたチームワークが発揮されるのです!!
 学会が始まると,私は会場係りとして,司会の支援や発表後のマイク回しなどを担当しました。質疑応答では厳しい質問をされる先生もおられ,その容赦のなさに驚きました。昼過ぎからは「日中国交正常化40周年」というシンポジウムが始まり,6名のパネリストの方々が次々と話され,途中に休憩を挟みましたが,何と4時間も続きました。シンポジウムは17時45分過ぎに終わり,会場の撤収期限は18時。また大慌てで会場の原状回復を行い,ギリギリで間に合いました。この日は会場で即解散しました。

6月13日(水),入門ゼミでスイカ割り!!(レポート:1回生 竹村磨美)

 6月13日(水)3限目の入門ゼミで,松村ゼミはスイカ割りを行いました。松村先生曰く,毎年必ず,夏の調査合宿などでも,スイカ割りをするそうで,恒例行事だそうです。松村先生はオリエンテーションキャンプの頃から,「スイカ割りをなめたらアカン。あれは面白い。絶対にやろう。」とおっしゃっていました。私たち1回生は初めてということもあって,とても楽しみにしていました。
 13日の授業はいつも通り教室で始まりました。先日のフィールドワークのまとめや国際観光学部ゼミ対抗ソフトボール大会の打合せなどが続き,ひと段落ついた時,松村先生が急に「よし,ボチボチやろうか。」と言われました。私たちは何のことかさっぱり分かりませんでした。「商店街の八百屋で大きなスイカが1個1,500円を切った。割り頃や。」と言われたので,みんなから歓声があがりました。
 私たちは,南キャンパスの中庭へ移動。まずは松村先生からスイカ割りのゼミルール説明。ルールはとても簡単で,3コール,1ショット,20セコンドでした。
 ルールが英語なのは,海外調査などでもスイカ割りをされるそうで,その際には同じホテルに泊まっている外国人たちも誘うからだそうです。

 2人1組になって,1人は国際観光学部特製手拭で目隠しして棒を持ち,棒に頭をつけて10回時計回りに回り,もう1人はその人に3回まで誘導の言葉(コール)をかけることができ,回り終えてから20秒以内に棒を一回だけ振れます。
 他人がスイカ割りをしている光景を見ていると,立てずにへたり込んだり,フラフラと変な方向へ歩き出したり,途中でこけたり,とても面白く,盛り上がりました。私もスイカ割りに挑戦しましたが,目が回って身体が思うように動かず,相方の声もろくに聞こえない状態でした。声をかける方も大変で,方向を正確に伝えるのが難しく,3コール20セコンドではとてもスイカを割れませんでした。
 最後の方はルールを大幅にゆるくして,何とかスイカを割ることができ,近くにいたギャラリーも含めて,みんなで仲良く食べました。今年初めて食べるスイカは,甘くてとても美味しかった。ゼミでこうした活動をすると,会話も弾み団結力も高まります。スイカ割りがこんなに楽しいとは思いませんでした。

6月16日(土),平野郷まち歩きツアーの下見(レポート:3回生 村上恵美)

 2012年の新今宮TIC発の外国人向けまち歩きツアー第3弾は,7月13日(金)に大阪市平野郷のだんじり祭りを見に行く予定です。6月16日(土),私たち松村ゼミの3回生は,松村先生と一緒に平野郷ツアーの下見に行ってきました。この日は午後13時に新今宮TIC集合,当日の天気はあいにくの雨。下見を中止するのかどうか,微妙な天気でしたが,せっかく3回生が7名(うち1名は足立ゼミからの応援)も集まったのだから…と雨が小降りになった頃を見計らって出発しました。
 JR新今宮駅からJR平野駅まで10分ほど,平野駅から10分ほど歩くと,最初の解説ポイントである大念仏寺に到着しました。幸いなことに雨は小降りのまま。大念仏寺のなかに入ると,さすが有形登録文化財だなと思わせるような大きな木造建築の御堂が見え,厳粛な雰囲気を感じとることができました。お堂のなかで松村先生から,だんじり祭り当日の地域の様子,外国人参加者に伝えるべきことなどについて,解説していただきました。
 大念仏寺から平野郷の旧市街地内を歩いて商店街へ向かい,途中チンチン電車の廃線跡が遊歩道公園になっているところへ寄り道しました。平野郷は歴史のある環濠集落で,かつての環濠集落のなかは古く伝統的な街並みが残っていて,街並みの景観修復も進んでいます。

 また,平野郷では「平野町ぐるみ博物館」という取り組みが行われていて,平野郷全体を巨大な博物館と見立て,住民の生活や歴史が現場で展示されています。これは吉兼先生の授業で学んだエコミュージアムの実践そのものです。
 私たちは大念仏寺の次に全興寺へ行ったのですが,そこには「小さな駄菓子屋さん博物館」があり,境内には地獄堂などユニークな施設もあり,外国人が見たら喜んでくれそうなところでした。松村先生によると,この全興寺が平野郷のまちづくりの活動拠点となっているそうです。
 その後,私たちは平野郷を走るだんじりが集結する場所,そこから杭全神社へ宮入するメインルートを確認しながら,杭全神社へ向かいました。
 今回の下見で,どの街のだんじりがどのルートを走るのか,詳しく紹介されたパンフレットを入手しました。これからこのだんじりの曳行コースをみんなで分析して,下見の経験を活かして,まち歩き当日,少しでも多くのだんじりに出会えるような,エキサイティングなツアーになるよう,準備を進めて行きたいと思います。私自身,まだ一度もだんじり祭りを見たことがないので,ツアー当日がとても楽しみです。

松村先生からのひと言

 すき焼きパーティーもスイカ割りも,ゼミで経験を積み重ねて行くなかで,独自のルールやノウハウが出来ました。同じ目標を持ちみんなで協力して動いているのを見ていると,教室の講義では絶対に知り得ない学生の個性がよく分かります。率先して自分から動く学生,みんなを動かそうとする学生,よく目配りしてさりげなくフォローできる学生,物怖じしない学生…などなど,良いところも悪いところも,色々な個性が把握できます。何よりも安く楽しめ,チームワークと団結力が高まり,お互いの個性を理解しあえるので,ここ数年の入門ゼミでは,この二つの行事は欠かせないものとなっています。
 現代中国学会関西部会大会は,無事に終わってホッとしています。支援してくれたゼミ生のみなさん,ありがとうございました。現代中国学会のなかでも特に関西部会は,形でなくて実質を重んじる気風が強いところです。スーツにネクタイ姿でビシッと決めていても,ピントの外れた面白く無い発表にはとても厳しい指摘が飛び交い,まともな神経では立ち直れないほど打ちのめされます。逆に,ラフな格好で駆け出しの大学院生が発表しても,内容さえ良ければ正当に評価され称賛されます。私はこのような環境で育って来ましたが,観光関係の学会ではあまり感じられない雰囲気なので,勉強になったのではと思います。
 さて,平野郷のまち歩き当日,私は学務が入っていて,フル参加できない状況です。平野郷のだんじり祭りは,詳しい解説など要らないくらいポテンシャルが高いので,当日の動きさえイメージできれば,ゼミ生だけで充分対応できます。外国人も日本人も,飛び入り参加者も多いと予想されます。今後のゼミで,しっかりと準備を進めて行きましょう。