同窓会ホームカミングデーで特別講義

松村ゼミのOB/OG集まれ!!

 第44回阪南大学大学祭の最終日の11月7日(日),第4回阪南大学同窓会主催のホームカミングデーが開催されました。その一環で松村は,同窓会会員を対象に特別講義を行わせていただきました。どんな話をすればいいのか思い悩んだすえ,「歴代松村ゼミの新今宮地域における社会的実践─地域も学生も教員も共に育つ現場共育─」というタイトルで,松村ゼミの過去・現在・未来を新しい学びの形として語ろうと決めました。ちょうど今は新ゼミ生募集の季節,現役ゼミ生たちはこれに合わせて,ゼミ入り希望の2年生も誘い,現役ゼミ生とゼミ卒業生たちとの交流の場を設けようと,特別講義終了後にすき焼きパーティーを企画してくれました。
 教員生活まだ9年目の松村ゼミの卒業生は70名弱,決して多くはありません。その全員に松村から直接メールを送り,ホームカミングデーに来て,特別講義かすき焼きパーティーに参加するよう,連絡を回しました。あわせて,来られない卒業生は近況報告するようお願いしました。
 そうすると,「もうすぐ二人目の子供が生まれます」「職場は変わりましたがちゃんと働いていますよ」「来年結婚することになりました」「東京の劇団に入り研修生から劇団員に昇格しました…まだフリーター状態ですけど…」などなど,懐かしい卒業生たちからの反応が続々と返ってきました。営業で近くまで来たら研究室の電気がついていたので…と突然訪ねてくれた初代ゼミ生も。

すき焼きパーティでOB/OGらと交流

 特別講義には東京や島根からの遠方も含めて10名ほどが駆け付け,すき焼きパーティーから参加してくれた卒業生もいました。特別講義の内容については,下のパワーポイント資料をご参照ください。来れなかったOB/OG,阪南大学同窓会のみなさん,是非読んでください。
 社会的実践を重視する現場共育という新しい学びの形を,当日は松村ゼミでかつて取材協力したテレビ報道などを盛り込みながら,紹介させていただきました。特別講義が終わるとゼミ卒業生たちは,大学祭や同窓会主催の懇親会に向かい,久しぶりの母校で楽しいひと時を過ごしたようです。その間,現役ゼミ生たちは南キャンパスですき焼きパーティーの準備。
 すき焼きパーティーは17時半から始まりました。現役3・4年生が10数名,ゼミ卒業生は20名ほど,松村ゼミ入り希望の2年生も10数名集まり,最後に撮影した記念写真には総勢で40名が写っていました。翌日の仕事の都合で途中で帰ったOBやOGも…。
 卒業生と現役生との語らい,卒業生どうしの情報交換,楽しい時間はあっという間に過ぎて20時半。またこのような機会を必ず設けよう,という話がまとまり解散しました。卒業生の多くがこの松ゼミWalkerを読み,自分たちがやり残した仕事を後輩たちが取り組み活躍する様子を把握し,応援してくれていました。私自身,先輩方に引っ張られ,後輩らに助けられ成長してきたので,そんないい循環が松村ゼミでも生まれてくれたらいいなと願っています。

特別講義で使用したパワーポイント

松村ゼミの近況報告

 前回の松ゼミWalkerの発信から,もう2ヶ月が過ぎました。この間,9月23日(木)に新今宮TICの毎日運営を終え,後期授業期間に突入。松村ゼミは情報発信する余裕もないほど,忙しい日々を送っていました。そのいくつかを紹介します。

JICA研修会でゼミ生らが釜ヶ崎を歩く

 2010年9月23日(木),松村研究室はJICAの研修「持続可能な地域観光振興」を受け入れました。当日,ボツワナ・ラオス・ドミニカなどからの12名の研修生を対象として,釜ヶ崎における国際観光振興によるまちづくりの現状について,松村が英語で講義を行い,「釜ヶ崎のまち再生フォーラム」の支援も受けてフィールドワークを先導しました。  釜ヶ崎の厳しい現状を知る絶好の機会であり,JICA(国際協力機構)研修生たちはいずれも母国では観光施策の最前線で活躍する人材ばかりなので,良い学びの機会にもなるであろうと判断して,ゼミ3回生全員の7名,ゼミ入り希望を表明した2回生4名も誘いました。  松村が苦手な英語で釜ヶ崎の過去・現在を語り,昼前に萩之茶屋方面のフィールドワークに出かけました。あいりん労働福祉センター,シェルター,三角公園などを回るなか,参加者たちは豊かな国のはずの日本のもうひとつの姿を見て,みんな無口になり歩きました。昼からは太子方面の外国人旅行者を活かしたまちづくりの現場を見て歩きました。松村ゼミが運営する新今宮TIC,外国人を積極的に受け入れているゲストハウスなどなど。JICA研修生とゼミ生たちとの国際交流や情報交換もでき,実り多き1日となりました。

人文地理学会主催の公開セミナーほか

 10月16日(土)に近畿大学で開催された人文地理学会主催の第10回公開セミナー「アジア地域の研究と地理教育」で松村が講演しました。松村以外の講演者は川端基夫(関西学院大学),横山智(名古屋大学),森本泉(明治学院大学)と,アジア地域研究をけん引する方々が並び,このメンバーに入れてもらえたのは光栄です。
 松村の講演のタイトルは「北京に住まう人々の生活空間と暮らし」。北京オリンピックで大きく変容した北京の様子を語る内容であり,ちょうど世界地誌学bでの授業と深く関連する話でもあるので,同授業の受講者とゼミ生たちに参加を呼びかけ,10数名の学生たちが聴講に来てくれました。
 さて,このほかこの2ヶ月余りで進展したゼミ活動を列記しておきます。
 1.「大阪へ行こう!大阪で遊ぼう!アイデアプラン支援事業」でのパンフレットやウェブサイトづくりのためのフィールドワーク
 2.第25回日本観光研究学会全国大会への発表エントリー
 3.第3回「ゆめづくり・まちづくり賞」への応募
 4.第6回目のまち歩きツアー「天王寺公園の魅力再発見!! 慶沢園長生庵でのお茶会を楽しむ」の準備
 つい最近,嵐電開業100周年・立命館学園創立110周年記念事業「観光情報発信 学生企画」にゼミとして参加することも決まり,現在3年生を中心に発表資料作りを進めています。この間の土日も,新今宮TICの運営は淡々と行っています。