みささぎナビの運営会議に学生が参加

2012.11.21

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国際観光学部 国際観光学科 来村 多加史

みささぎナビの運営会議と研修会に学生が参加しました。

みささぎナビの運営会議と研修会に学生が参加  国際観光学部 来村多加史研究室

 10月16日(火)と17日(水)の2日間にわたり、羽曳野市が総務省地域情報化アドバイザーの高木治夫氏を講師に招いて開催した古市古墳群ナビゲーション「みささぎナビ」の運営会議と研修会に来村ゼミ4回生の北川雄一郎君と3回生の泉田真美子さんが参加しました。みささぎナビは総務省がバックアップする「ご当地なび」のひとつで、羽曳野市観光協会が主催し、株式会社アスウェル、フィールドミュージアムトーク史遊会、そして阪南大学国際観光学部が支援する古市古墳群のナビゲーションサービスです。iPhone・iPad・Androidなどで閲覧できるアプリケーションとして、今年の8月1日から配信を開始しました。「花なび」「なう」「イベント」「歳時記」「観光情報」「緊急医療機関情報」「トイレ情報」「古墳情報」「防災」「エレベーター入口情報」などの各種情報を、地図上のバルーンを窓口として提供しておりますが、16日は防災情報の充実を図るための会議が羽曳野市役所別館で開かれました。

 会議は、高木氏と羽曳野市産業振興課2名、同市危機管理室2名、アスウェル1名、阪南大学2名、そして総務省近畿総合通信局1名の、計9名で行われ、主に防災情報の入力方針について話し合いました。羽曳野市内には災害時の避難所が23箇所、介護の必要な被災者のための福祉避難所が3箇所あり、大抵は小学校などの学校施設が指定されています。議論の結果、病院の入口や学校の入口にバルーンを立てて被災者を導こう、という案で決まりました。また、事故に対応できる交番も入力してはという意見も出されました。このような情報を英語でも提供すれば、古市古墳群を訪れた外国人観光客が地震の被害に遭ったり忘れ物などをした場合にもiPhoneのみで対応できるようになります。通信速度を速めるために、Wi-Fiの設置も検討され、設置場所としては、福祉避難所・LICはびきの・はびきのコロセアム・羽曳野市市民会館・陵南の森総合センターなどが候補にあがりました。

 話し合いを通じて、観光目的のナビゲーションに災害対策という新たな役割がもたされることになりました。この試みはみささぎナビにとどまらず、ご当地なび全体の価値を高める契機になるでしょう。さて、17日の研修会は所を移して、アスウェルの会議室で行われました。こちらの内容については、参加した泉田真美子さんのレポートで紹介しましょう。(来村)


さまざまな分野の人たちが参加した会議
国際観光学部3回生 泉田真美子

 10月17日(水)、羽曳野市にある株式会社アスウェルの会議室で「古市古墳群ナビゲーションの研修会議」が行われました。前日の10月16日にも朝から晩まで会議が行われましたが、私は参加できず、来村先生と4回生の北川雄一郎先輩が参加されました。17日は平日の水曜日ですので、「みささぎナビ」支援チームのメンバーは授業があり、何とか都合のつけられる私一人だけが参加することになりました。会議は朝の9時から始まり、午前と午後で参加者や内容が異なりました。 
 午前中の会議には、総務省地域情報化アドバイザーの高木治夫さん、羽曳野市産業振興課の細田健一郎さん、アスウェル専務の黒川哲子さんと社員の方々6名、そして総務省からは長野達也さんと滑川真女さんのお二人が参加されました。午前中は昨日行われた会議内容の確認でした。みささぎナビの現状を把握し、利用者の立場になって考え、ナビにはさらに何が必要かを検討しました。ナビは古墳や文化財などの観光資源の情報だけなく、避難所・福祉避難所・交番などの防災情報も必要です。緊急避難所の場合、地図上にバルーンを立てる位置は、各施設の入り口として、その場所の写真を掲載してわかりやすくすることが肝心であるとのことです。ただ単に施設の位置を記すのではなく、入り口の位置を示すことによって、市民がスムーズに避難所へ入ることができます。そういう細やかな配慮が必要であることを学びました。
 このようにしてナビの情報を充実させる工夫を重ねる一方、ナビの存在をできるだけ多くの方々に知ってもらわなければなりません。工夫のひとつとして古市古墳群のウォーキングMAPにみささぎナビのQRコードを入れようという案が出されました(以下にQRコードを掲示しますので、お試しください)。MAPは女性の方々が運営する大阪の情報発信会社、オフィス・オルタナティブが百舌鳥・古市古墳群世界文化遺産登録推進本部会議の依頼を受けて制作されているところで、百舌鳥古墳群のMAP検証には来村ゼミの先輩方が参加しました(その成果報告は先輩方がHP記事にまとめています)。この地図はコンビニでも置いてもらう予定であるようです。コンビニにはあらゆる年齢層の客が立ち寄りますので、老若男女のすべてに百舌鳥・古市古墳群の存在を知ってもらえます。若者がQRコードを使って「みささぎナビ」にアクセスしてくれるかも知れません。楽しみです。


iPhoneのQRコード


            


AndroidのQRコード

 このように情報の窓を多く作る一方、情報伝達のスピードを増すことも考えなければなりません。野外でスマートフォンを使う場合、画像などのダウンロードが遅くてもどかしいことがよくあります。それを解消するために、古市古墳群の各所にWi-Fiを設置する必要がある、という意見も出されました。このような方面まで検討しなければならないなどとは、思いもよりませんでした。勉強になります。
 午後からの研修会は羽曳野市の観光ボランティア団体であるフィールドミュージアムトーク史遊会理事長の細見克さんとICTを通じた社会活動をめざすNPO法人の「きんきうぇぶ」から理事長の寺田美哉子さんはじめ11人の女性が参加されました。さらには百舌鳥・古市古墳群のMAP制作を担当されているオフィス・オルタナティブの平岡直子さんも顔を出されました。平岡さんはMAPの見本を見せながら、その特徴を説明されました。地図は胸ポケットに入るサイズにまで折り畳めます。これまでの地図は折り方が大きくて、携帯に不便であったのですが、これなら手軽に携帯できます。15時からは国土交通省の方2名も加わり、実にさまざまなメンバー構成となりました。
 そのような方々の前で、高木さんがiPhoneを手にして見せ、iPadをモニターに接続して、みささぎナビのシステムを具体的に説明されました。私には2回目の講習となりますが、前回通り、お話はわかりやすく、仕組みがよく飲み込めます。みささぎナビへの情報入力は慣れると簡単なのですが、パソコンを使い慣れていない者にはとっつきにくいものがあります。やはりこのようなわかりやすい解説をしながらナビを普及させてゆく必要があります。私たちも努力しなければなりません。それにしても、オフィシャルな会議に参加させていただき、とてもいい経験になりました。機会を与えられたことに感謝します。

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