2018.1.5

泉南市における観光の創造 ー文化財・博物館を活かしてー

泉南市における観光の創造 ー文化財・博物館を活かしてー

活動テーマ:泉南市における博物館を活かした観光地域づくりデザインの提案
産学連携先:泉南市教育委員会


 国際観光学部和泉研究室は大阪府泉南市を研究活動のフィールドの1つとしています。
 泉南市には遺跡の発掘業務などの中心施設である埋蔵文化財センターがありますが、この施設は古代の寺院跡である国史跡海会寺跡のガイダンス施設としても機能するほか、企画展示やイベントの開催など、博物館としても機能している施設です。しかし、近年、埋蔵文化財センターへの来館者数は減少傾向にあります。泉南市への来訪者はイオンモールなどの大型ショッピングモールへの来訪にとどまっています。
 私たちは泉南市教育委員会文化財担当課より、「泉南市に所在する多くの歴史資源を活かした観光振興の展開を考えるきっかけとなる発表をしてほしい」との依頼に基づき、来館者減少の課題を抱える博物館施設や市内に点在する文化財を活用したデザインを創造することになりました。これらを考える際には、ただ単純に既存の博物館・文化財をめぐるだけでなく、例えば、民具を用いた農業体験など、「体験」というキーワードに注目したいと考えています。また、地域の方々にも参加してもらえるようなデザインに仕上げたいと考えています。
 なお、この活動は本学キャリアゼミの制度による補助を受けています。

国際観光学部 3年生 中埜 彩子

 国際観光学部和泉研究室は、「地域・観光の創造(地域資源や人的ネットワークなどを活用しながら、地域づくりや観光振興のための新たなデザインプランを思考・提案し、地域の方々と共創的に実践する)」を研究テーマとしています。私たち3回ゼミ生は大阪府泉南市において博物館や文化財を活かした観光振興について思考しています。
 10月19日、泉南市教育委員会の文化財担当職員の方々やボランティアガイドの会のみなさんなどに本学へお越しいただき、泉南市の文化財について教えていただいたのですが、その方法がとてもユニークでした。なんと、「カルタ」によって泉南市の文化財について教えていただいたのです。泉南市では地域の文化財などを素材とした「カルタ」を作成しているのですが、それを用いて楽しく泉南市の文化財について知ることができました。また、当日は泉南市から10名もの方々に来学いただいたので、少しプレッシャーも感じました。
 今後、本学において、泉南市役所の観光担当課、教育委員会の文化財担当課のみなさんなどをお招きしてプレゼン提案を行う予定にしています。実践につながっていくような提案ができるよう最後まで自分たちの思考したデザインをブラッシュアップしていきたいと考えています。

国際観光学部 3年生 渡部 沙也加

参加学生一覧

井上 佑太、氏原 麻祐、定本 健太郎、新留 由来、中埜 彩子、松田 祥佳、渡部 沙也加、岩本 優花、小谷 尚之、小手田 奨太、坂根 晃揮、清水 桃子、寺地 広将、仲川 知花、古川 亜美、矢野 杏佳、山本 広

ゼミ集合写真