経営情報学部 水野ゼミ【連載シリーズSカレ総合優勝戦】悲願の総合優勝までの軌跡 Episode 1:「いつもどおり」の朝

2016.10.25

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経営情報学部 経営情報学科 水野 学

経営情報学部 水野ゼミ
【連載シリーズSカレ総合優勝戦】悲願の総合優勝までの軌跡 Episode 1:「いつもどおり」の朝

 2016年10月9日に立命館大学いばらきキャンパスで開催されたSカレ総合優勝戦において,「もらってウレシい段ボール小物」テーマの覇者として参加した経営情報学部 水野研究室のチームC. Clover fl(西川貴之,泉 和輝,西岡勇希,小畠 崚)が他のファイナリスト6チームを抑え見事に優勝、27大学30ゼミ 130チームの頂点に立ちました。このレポートは、4人がここに至るまで道のりを記録した「苦難と笑いの物語」である。

〜【Episode 1】「いつもどおり」の朝〜

凍りつくJR茨木駅

「おい、どないなっとんねん」
 10月9日。さわやかで、のんびりとした空気に包まれる日曜の朝。しかしJR茨木駅の一角だけは、緊迫したムードに包まれていた。声の主は水野教授。その横で黙ってうつむいているのは、この日、Sカレ総合優勝戦に臨むチームC. Clover flのリーダー西川。決戦場となる立命館大学いばらきキャンパスはすぐそこだというのに、この2人に何をしているのだろうか?
 じつは午後からの最終プレゼンテーションを前に、朝からカラオケボックスに集まって、発声練習とリハーサルをしようと約束していたのだ。集合時間は、9時半。その定刻を過ぎたというのに、集合場所にいるのはリーダーでスライド操作担当の西川だけ。残り3人の姿はない。水野教授が怒るのは無理もない。
 9時40分。ようやく2人目が姿を見せる。プレゼンでは後方支援担当の小畠だ。肝心のプレゼンターである西岡、泉は依然として現れない。水野教授の声がますます荒くなる。
水野「連中は今どこにおんねん? すぐ電話せえ」
西川と小畠が手分けをして連絡を取る。泉は電車の中ということだが、西岡はなんとまだ大阪駅だという。2人がその報告をした瞬間、おそらくJR茨木駅周辺には「ブチッ」という、水野教授のアタマの線がキレた音が響き渡ったに違いない。
水野「もうええ、先にカラオケボックスに移動して、2人だけでも準備すんぞ」
そう言って動きだそうとする水野教授に、リーダー西川からとんでもない言葉が。
西川「あの〜、先生。そのカラオケボックス,まだ開いていないっぽいんです・・・」
水野「はあ〜?? ぽいってどういうこっちゃ?」
西川「いや、早く着いたので行ってみたのですが閉まっているんです」
水野「どあほ。開店時間調べんかい!」
急ぎスマートフォンを取り出して調べてみると、開店時間はなんと11時。まだ1時間以上先だ。
水野「なんじゃそりゃ? 事前に調べてなかったんかい?どないすんねん・・・」

今日もチームは平常運転?

 本番当日とは思えないドタバタ劇だが、ただこれは、このチームの1年間をまさに象徴していた。このチームを一言で表現するなら「運転手のいないダンプカー」だ。これまでの戦績を見ればわかるように、このチームはきわめて高い能力を持っている。
 リーダーの西川は、商品企画を一手に引き受け、さらには販路開拓までやってのけた。副官としてチームのスポークスマン的な役割を果たす泉は、スピーチ力とアドリブ力には絶対的な自信を持つ。もう1人のプレゼンターである西岡は、どんなに追い詰められても動揺しない精神力の持ち主だ。マイペースな小畠は、後方支援業務を淡々とこなす。それぞれが別の個性を持ち、見事な補完関係となっている。それだけに一旦エンジンがかかれば敵を寄せ付けない、まさにダンプカー並みの突破力を見せるのだ。
 ただこのダンプカー、なかなかエンジンがかからないのである。興味のあることには抜群の突破力を見せる西川は、カラオケボックス予約事件のように、興味のない管理業務では信じられない凡ミスを犯す。泉と西岡はとにかくスケジュール通りに動くのが苦手。ゼミでも遅刻の常習犯だ。マイペースの小畠は、なかなか自分から動きだそうとしない。つまりエンジンをかけ、ハンドルを握る運転手が不在で,ギリギリまで追い詰められないと本気を出してこないのだ。水野教授は怒りを抑えながら、こう心の中でつぶやいた。
(まあいつも通りのペースでプレゼンに臨めるということか。)

いざ、決戦の地へ!

「遅れてすいませーん」
西岡がいつもどおりの表情で登場。このような状況でもまるで動揺していない態度は、ある意味頼もしい。これでようやく全員が集合。その時間は10時30分。水野教授と西川のカラダは冷え切っていた。
「しかたない。会場に直接向かうぞ!」
5人は会場となる立命館大学いばらきキャンパスへと移動。そしてキャンパス内の一角を陣取った。彼ら4人の表情に緊張の色は見られない。さあ、決戦に向けた最後の打ち合わせだ。じつはここで重要な作戦変更が決断されることになる。

つづく

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