JICA(国際協力機構)の「グローバル教育コンクール」で学校賞を受賞

2012.1.24

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経済学部 経済学科 石井 雄二

 石井雄二ゼミは、2012年度JICA(国際協力機構)主催の「グローバル教育コンクール」において、「写真・映像部門」で【学校賞】をいただきました。

今回受賞の栄に浴することができたのは、以下のようなゼミ活動の取り組みがあったからで、受賞は、これまで試行錯誤した学生たちの成果の一端が認められたからであると思っております。

石井雄二ゼミの活動

 これまで石井ゼミでは、タイの現地小学校を訪問し、日本の文化・伝統・歴史を小学生たちに紹介したり、日本の昔ながらの遊び(縄跳び・水鉄砲・折り紙など)やスポーツ交流、多彩なイベントや行事を企画するなど、国境を越えた国際ボランティア活動に取り組んできました。またタイのみならず、ベトナムにおいても、二酸化炭素吸収力のきわめて高いマングローブの植林活動を通じて、地球温暖化問題(環境問題)にもアプローチしてきました。

 本年度は、過去の実績をふまえて、学生たちと共に、「グローバル・キャリア教育」のあり方を試行錯誤しながら取組み、学生たちのキャリア・アップにつながる活動として、タイの小学校を舞台にボランティア活動の企画・運営・実践のプロセスを通して学んできました。 また、チュラロンコーン大学経営大学院・日本センターでの講演会・講義への参加を通じて、学生たちのキャリア意識の向上と、世界に目を大きく見開くような意識改革も同時に行ってきました。

東日本大震災の津波の被害に、心を痛めるタイの児童たち

 今年のタイ研修プログラムにおいて、特筆すべきことは、タイの小学校からの要望で、昨年3月に発生した「東日本大震災」の津波の被害状況について、学生が動画映像を交えパワーポイントを利用して、すべて英語でスピーチしたことです。

 タイの小学校においても、日本の大地震の被害状況については、かなり情報をキャッチして、心を痛め気にしていただいておりましたが、タイの児童たち、先生方は、怒涛のように津波が迫りくる臨場感あるリアルな映像を見て、改めて津波の恐ろしさを実感したようです。東北の被災地域に向けられたタイの児童たちの温かな心と優しさ、真剣なまなざしに接し、遠く離れた日本とタイとの心の「絆」を強く感じられたことは、今後国際社会と向き合い、関わっていくうえで、ゼミ生たちの心にも何か大きな変化をもたらしたことはたしかです。

国連・国際森林年の年に、タイの校庭にマンゴーツリーの記念植樹

 2011年度は国連の「国際森林年」の記念すべき年に当たり、人間や社会が持続的に存続するうえで欠かせない森林のもつ役割や多面的な価値を認識し、その重要性を喚起するために特に設定されました。

 これまで、マングローブの植樹活動に取り組んできた経緯もあり、タイの小学校の校庭に、若葉の緑がすがすがしいマンゴーの苗木を記念樹として植え込んできました。「木を育て、森を創ることは、人を育てることである」というパッションと想いを込めて、ゼミの学生と児童たちが将来の夢を膨らませる中、小学校の校長・先生方と共同で植樹してきました。

NPO法人TDTからの支援と連携・協力

 ゼミの学生たちがタイの小学校でボランティア活動を行い、無事で安心快適にタイで過ごすことができたのは、支援・協力していただいたNPO法人TDT(Touch Dream Together)のスタッフの存在は絶大で、ゼミの学生たち心温まる交流を図りながら、学生たちのお世話をしていただき、時には叱り、また勇気と希望を与え、人生経験をふまえた指導をしていただきました。三谷 幸(元府立高校校長)および小川智子(大学院生)の両氏は、ゼミ生たちに慕われ、本当に素晴らしい学生たちにとっての良き「教師」振りを発揮され、学生たちを善導していただきました。

 NPO法人TDTおよびその関係者の多くの方々の指導と後押しがなければ、現地タイでの活動は円滑に推進されなかったばかりでなく、今回の受賞につながらなかったのではないかと思います。そのことは、学生たちが十分わかっているはずです。

グローバル教育コンクールにチャレンジ

 そうした成果の一環として、ゼミ生が「タイへの真摯なまなざし」を向けて、タイのおかれている経済・社会的状況や文化・歴史的特徴をシンボリックに表現する「写真」と「コメント・文章」を付して多数応募しました。どれもこれも、タイへの心温かな想いを込めた想像力豊かな作品でしたが、今回の受賞をいただけることなど、全員が思いもよらない、まったく想定外のことでした。「グローバル教育コンクール」への参加は、最終的なキャリアゼミの成果報告に向けての準備的作業的な位置づけでした。それだからこそ、受賞の知らせを聞いた時は、苦しみながら地道にまじめに取り組んでいると、こういう大きな賞をいただけるということがわかりました。

評価していただいたJICAに感謝

 今回の栄誉ある受賞は、これまでの経験をふまえて、1年間「グローバル・キャリア教育の創造」というテーマで学習し実践してきたゼミ活動の成果が、JICAに公式に認められということで、ゼミ生一同大変喜んでいます。「写真・映像部門」の応募件数447点という多数の応募という厳しい状況の中、権威のあるJICAに評価していただきましたことに対して深謝いたします。

 ちなみに今回受賞した大学は全国において6校のみで、阪南大学は、グローバル・キャリア人材育成で名高い学習院女子大学、中央大学、関西学院大学、関西外国語大学、上智大学と並ぶ互角の成績を収めることができたことは、石井ゼミの学生としての、さらなる今後の自己成長の弾みとなるだけでなく、阪南大学の学生であることの誇りにもなり、極めて価値ある賞をいただいたと思っております。

 これを契機に、「グローバル教育」のあり方を学生たちと模索しながら、学生たちに希望を与えるようなキャリア・アップにつながる活動をめざしていきたいと考えています。
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