Journal of Our Journey【No.10】 元交換留学生が京都大学大学院(経済学研究科)に合格!

 JOJ第10回節目の今回は、元交換留学生の範欣旅さんの再登場です。前回は、記念すべきJOJ第1号でした(→こちら)。その時、彼女は、「京都大学経済学研究科に進学することをめざすようになり、今はその受験準備をしています。また良い報告ができるように頑張ります!」と意気込みました。
 先月に、彼女から「良い報告」が入りました。志望大学院に合格したというより、「自分との戦いに勝った」と言ったほうがいいでしょう。ミクロレベルでもマクロレベルでも、「わが○○(人生・社会・国家等々)」をよりよくするために、自ら地道な努力を続けるしかありません。王ゼミでは、自分の実力で勝負したい学生の実力向上を全力でサポートします。
(経済学部教員 王 凌)

2012年〜2013年 ゼミ生 範欣旅

 大学院進学に目指している後輩たちにシェアしたい経験がありますので、王研究室JOJの場を借りて、述べさせていただきます。
 私は広東外語外貿大学(日本語専攻)在学中、2012年8月から2013年8月までの一年間、交換留学生として、阪南大学経済学部で勉強していました。留学中、ゼミ担当の王先生と相談した上、京都大学経済学研究科に進学しようと決意しました。
 交換留学を終えて帰国した後も、王先生と流通学部の洪詩鴻先生から研究計画などについてたくさんのアドバイスをいただきました。
 2014年6月に広東外大を卒業してから、10月から京都大学経済学部の研究生として、本格的な大学院入試の準備を始めました。まずは、自己分析と試験科目に応じて、準備計画を立てました。経済学専門科目の知識がまだ足りなかったので、TOEFLに3ヶ月間、ミクロ経済学、マクロ経済学、経済数学と統計学に8ヶ月間という時間配分をしました。
 一年間、ほぼ毎日図書館で勉強に没頭していました。話してくれる人もいない時の孤独感、テキストの内容が理解できたと思うのに演習問題がどうしても解けない時の挫折感、解答を見てもわからない時の絶望感、過去問題が全然進まない時の焦燥感が募り、大学院進学の決定は間違ったのかと自信がぐらついた時もありました。
 しかし、このようなネガティブな気持ちになった時、私を支えてくれたのは、夢を実現したい強い願望でした。落ちたらどうしようと悩むより、前向きに落ちないように頑張るほうがいいと思いました。さらに、先生と両親の励ましの言葉も、絶対に諦めずに最後までやりぬいた原動力となってくれました。
 今振り返って見れば、大学院入試はとにかく長く辛い戦いですが、自分の道を一歩一歩着実に歩んで、全力で最後まで頑張り抜けば、良い結果がついてくると思います。
 これからも初心を忘れずに、自分をもっと成長させていこうと思います。今考えてみれば、阪南大学で交換留学しなかったら、今の私がいないです。本当にお世話になった阪南大学の先生方・皆様に、改めて感謝の意を表したいと思います。