Journal of Our Journey【No.8】JUEMUN: A New Level of Learning(学生代表編)

 As both an educator and a researcher, I always think about the link between education and my research. In Finance, which is one of my research areas, it is widely acknowledged that engaging in innovation is risky, in particular when the culture is negative toward risk-taking and agents are risk-averse. Thus, holding a diversified portfolio of innovative projects can reduce risk and promote growth-enhancing activities (Actually, that is also why the securities market – one of the most significant institutional innovations in financial history -- came into being).
 I have found that the above is true in education as well. New educational activities are also risky because it is quite possible that even after the expenditure of much time and effort, the expected educational results cannot be achieved. Therefore, holding a “diversified portfolio” by, for example, collaborating with professors in other areas, gathering students from different majors, getting students involved outside the classroom, etc., may bring about better educational effects and help the students grow more.
 As my educational policy, building such a "diversified portfolio" is something I have already been doing, and intend to continue doing throughout my career.
 Bringing students to participate in JUEMUN (Japan University English Model United Nations) is one part of that. Since their major is Economics, I told the students to try to see those complicated world issues from an economic and financial perspective and try to use English -- a valuable tool for them -- to express those ideas.
 It is not easy for them to do that. But I’m happy that they have made a great effort and have done a wonderful job. They were polite and showed their respect for students and advisors from other cultures. All of them told me that participating in JUEMUN was an eye-opening experience for them. I hope this experience can be a catalyst for them to better understand their great potential and to keep challenging themselves. I wish them the best of luck in the future.

 王ゼミの学生7名が、今年のJUEMUN(2015年6月26日〜28日)に参加しました。学生代表(student delegates)5名および学生記者(student journalists)2名。担当した役割が異なるため、二回(学生代表編と学生記者編)に分けて、参加したゼミ生から報告してもらいます。
 今回は、まず、5名の学生代表の感想などを紹介します。皆さんはベラルーシ、キューバ、リビアの国連代表のロールプレーをしました。準備したものを全部出し切り、大健闘しました。それと同時に、今後の課題も見えてきたようです。
 今の自分の実力とグローバル社会で求められている力との差を自分の目で確認でき、今後身につけなければならない知識・教養に気づくことも、大きな収穫ではないかと思います。今回のJUEMUNで得られた経験などを活かし、着実に成長していくことを願っています。
 王ゼミでは、今後も、「金融分野のグローバル人材」の育成という教育目標の実現に向けて、専攻・学部・大学・国の垣根を越え、学生に国際的な学習機会を提供していきます。金融の専門知識を勉強すると同時に国際的な経験を持ちたい学生を待っています。

(経済学部教員 王 凌)

前川和輝(2年生)

 I participated in JUEMUN 2015 and I had prepared for it from this April to June. How did I know about JUEMUN? My seminar professor told me about this before I become a second year student. It was spring vacation then. I thought “That’s great!” I wanted to improve my English and make myself understood in English, so I decided to join it.
 At first, I didn’t know how to prepare because this was my first time to participate in JUEMUN. I was assigned as the delegate of Libya, a country facing a lot of difficulties now. The agenda that I was in charge of about Libya prevented me from sleeping and relaxing. Professors and English teachers at English Space helped me, so I was able to collect information about Libya and my agenda, and finish my position paper.
 On the first day of JUEMUN, I was too nervous to catch what other delegates said and to express my opinion. But at the Welcome Party, many students talked to me and I was able to make many friends. They were so kind and friendly. When I got to the hotel, I met another 2 new friends, my roommates during the 3 days of JUEMUN. They told me a lot of interesting things about their countries. All of these made me feel a bit relaxed.
 The second day of JUEMUN started from 9 AM until 8 PM. It was really a long day, but I was able to make a good speech in front of other delegates. I also expressed my opinion in my committee and regional bloc. I was very happy with that.
 On the third day of JUMEUN, I wanted to speak more in my committee and regional bloc. I checked my information again and again because I thought that if I still had information, I could say something. I looked for new information and researched, thinking I should have collect more information about my country and agenda. Then, JUEMUN finished.
 I felt very tired but I thought that it was a very good experience. I was able to know my English level, improve my English, and make many new friends. JUEMUN made me want to study English more and more.
 From this fall, I will study in New Zealand for almost a year. I want to use the experience that I got at JUEMUN in my study abroad. I was able to know how to make a speech in English and how to use English to gather information so I will use them in New Zealand.
 I will participate in JUEMUN again after I come back from New Zealand. I’m sure next time I can do better.

中川洸(3年生)

 私がJUEMUNに参加したきっかけは、自身の英語力を高めたいと思ったからです。
 英会話教室や海外旅行に行って勉強したとはいっても、日常的に英語を使わない日本では生きた英語を学ぶ機会というのはとても少ないです。そんな時に紹介していただいたのがJUEMUNでした。多くの国の大学生が集まって共通議題について討論するというものはとても魅力的かつ刺激的で、そして自身の英語力を飛躍的に高めることができると思ったので、応募しました。
 本番に向けての発表や資料の準備は王先生とSheehan先生のサポートにより、事前の準備に関しては特に不安なく準備が出来ました。
 参加していて一番感じたのは他の参加者の英語力の高さでした。私のように齧っただけのものではなく、普段の生活から英語を触れているような参加者ばかりで何不自由なく英語を使っており、三日間参加していて今後どのようにして英語を学んでいけばいいかについてのヒントや、自分に足りていない点を見つけることができ、とても参考になりました。
 また、実際に他の参加者と面と向かって英語を使って討論するというのは、英語を使った日常会話とは違う視点で自分に足りない点が見つけることもできました。英語に限らず多人数で討論するスキルの重要性も強く感じました。
 このJUEMUNでの三日間で得た経験を今後の自身の英語の勉強や同じような討論会で活かせるよう努力していきたいです。
 最後に、今の自分に、「たとえ困難であっても何事も挑戦することは自分自身にとって絶対にプラスになるので、臆せず挑戦しましょう」と言いたいです。

文能寛人(3年生)

 今回、JUEMUNへ向けての準備期間は約3ヶ月で、4月から始まりました。説明会で具体的な説明をして頂いた時は、緊張していましたが、何かに挑戦し経験を積みたいという気持ちが強かったので、参加を申し込みました。
 担当する国やテーマに関する資料は自分で集め、自分の言いたいことをすべて英語で表現しなくてはいけないので大変でした。王先生とSheehan先生にサポートをして頂きながら、毎週参加メンバー達と一緒に勉強し、悩みや不安な気持ちを共有し合うことで挑戦する事に対して恐れなくなっていきました。
 本番では、今の自分の実力とグローバル社会で通用するレベルとの間の大きなギャップに圧倒されていました。グループディスカションが始まると、会話に付いて行けず、直ぐに取り残されてしまいました。そして、アイディアを英語で表現する事が難しく悩んでいる間に次の議題へ移り、何を話せばよいのか分からないこともありました。
 様々な困難はありましたが、私は参加して良かったと思っています。なぜなら、自分自身を成長させる事ができ、変われる良い機会だったからです。今後は、自分の英語力を高め、余裕を持てる会話ができるようになりたいです。
 最後に、JUEMUNに参加することは、今の自分の実力を知り、成長させてくれる学びの機会だと思っています。これから留学を考えている方やグローバル社会で活躍しようと考えている方には参加をお薦めします。なぜなら、会議中での英語を用いた意見交換は、まるで海外で仕事をしている様な感覚で、とても衝撃的です。そして、もっと英語で会話したい、もっと勉強しなくてはという気持ちにさせてくれるからです。

浜口樹(4年生)

 私が今回、JUEMUNに参加したきっかけは、私自身今年の2月から3月までの一ヵ月間、カナダに留学していたことです。一ヵ月という短い期間でしたが、それなりに、成長を感じていたので、今回のJUEMUNもきっと自分の実力を知るいい機会だと思って、参加しました。
 4月に準備に入った時からレベルの高さを感じました。私はインターネットで担当の国や議題についてしらみつぶしに調べ、本もたくさん読みました。その準備にあたって最も大変だったのが、インターネットから出てくる資料のほとんどが英語だったということです。最初は、根気よく自分なりに訳しましたが、集中力が切れると、そこからの立て直しがとても大変でした。
 先生方のお力も借り、何とか準備が出来上がりましたが、いざ本番となると、ほかの参加学生との英語レベルの差をとても感じました。スピーチでもとても緊張し、噛んでしまうこともありました。自分の準備不足がまねいた結果でしたが、とても厳しい三日間でした。しかし、全てが厳しかった訳ではありません。他校や海外の友達も出来、お互いのcommitteeやregional blocについても楽しく話し合いました。楽しいことも辛い事も経験できたというすごく内容が詰まった三日間でした。
 JUEMUNは私にとって、とても刺激的で、そして、自分の実力や現状を知るとても良い場でした。日本にいてはなかなか作ることが出来ない、同年代の外国の友達もつくることも出来、英語力向上にはとてもよいと思います。
 私はこれから、オーストラリアに半年間留学に行きます。そのために現在日々、英語の勉強を頑張っています。JUEMUNで使った資料は英語学習の時にもとても役立てています。半年後、英語力はもちろん、積極性、向上心も身につけて、留学先から帰ってきたいと思っています。

藤澤広明(4年生)

 初めにJUEMUNのお話を頂いたのは4回生になって少し経った頃でした。阪南大学が国際的なプロジェクトを計画していると耳にし、国際的なことに目がない私は興味をそそられ、説明会に参加してみました。
 説明会では去年のJUEMUNの様子が流され、学生達が英語で討論しているのですが何を討論しているのかはほぼ理解できず、即座にレベルが高いことがわかりました。自分の考えと他の国々の学生達との考えを共有し、自分の世界観を広げたいと思って、参加すると決めました。
 参加表明をしてからはまず私が代表として就くベラルーシについて、詳細に調べました。私が担当する議題は「Promotion of Gender Equality and the Empowerment of Woman」でした。日本語でネット検索しても中々議題に関する情報を得られることが出来なかったため、英語で関連情報を収集しました。また、自分の意見をまとめる際、私自身が経済学部ということもあり、経済に絡めて「Position Paper」という方針書を書きました。
 JUEMUNでは、経済を学んでいない学生が多数いたため、理解してもらうには時間が必要でしたがその際に交した英語での他学生とのコミュニケーション、討論はとても臨場感を感じられ、刺激的でした。また他国の学生はとても勤勉で英語のみならず国際的情勢などの知識をも兼ね備えており、自分にとって全く知らなかったことがほとんどであり、そこから多くの新鮮な気づきがありました。
 JUEMUN参加後、特に国際的問題には関心を持つようになり、そしてそれに対し自分の意見を持つということを意識するようにしています。JUEMUNで経験したことは、学生のみならず社会人になっても、地球人の一人としてこの世に存在するからには国際的な考えや意見を持ち続けたい、と考える私にとって凄く役立ちます。
 貴重な参加機会をくださった王凌先生ならびにMark Sheehan先生には感謝します。来年も阪南大学、そして王ゼミの一員としてJUEMUNに参加したいのですが、その時は既に社会人として働いているでしょう。国際的考えを持ち、社会人としてスタートすることが出来ることに大変嬉しく思います。王ゼミには自分次第でどこまでも自己成長させて頂ける場があります。「なぁなぁ」で生きていくことが出来る日本は、世界では通用しません。私はこれをJUEMUNで実感しました。自己価値を高めたい方、是非王ゼミでこのような機会を得てください。すべてはあなた次第です。