Journal of Our Journey【No.3】 The World Outside is Wonderful!

 最近、よく「グローバル人材」という言葉を見聞きします。「グローバル人材」って、一体どのような人材でしょうか?これは、私にとって、“What is Money?” ”What is Finance?”と同じような難問です。時代や仕事によって求められるグローバル人材の具体像も違うでしょうし、専門分野によってグローバル人材の育成方法も違うでしょう。
 しかし、確実に言えることがあります。「外の世界」を知らないと、絶対に「グローバル人材」にはなれないということです。外の世界を知る方法は、今の時代、色々あります。その中で、一番効果的な方法は、「百聞は一見に如かず」が言っているように、まず外へ飛び出し、自分の五感で外の世界をリアルに体験することでしょう。
 今回、ゼミ生の藤澤さんに人生初の「ひとり海外冒険」の見聞を紹介していただきます。旅行スケジュールの作成、航空券・宿泊施設の予約、現地の移動手段の確保など、すべて藤澤さん自身でやりました(脱帽!)。そして、異国の地に一ヶ月余りも滞在し、刺激いっぱいの旅をとてもエンジョイしたみたいです。
 この経験は、きっと、藤澤さんの「外を知る」意欲・外国への関心をより一層高めたでしょう。彼は今、英語の勉強に励んでいます。昨年12月のTOEIC試験で685点を取り、学長奨励賞を受賞しました。次のアクションが、楽しみです。
(経済学部教員  王 凌)

2年生 藤澤広明

 2013年の夏休みを利用し、8月1日から9月5日にかけてフランスへ行ってきました。初の海外旅行でした。目的はというと特に挙げることは出来ず悩むところですが、様々な文化の違い、気候の違い、人間性の違いなど、多くの日本との違いを体験することが出来ました。
 私自身は英語とフランス語を学習していますが、現地で主に会話等で使用していたのは英語でした。どういう場面でフランス語を使ったかというと、人と会うとき、お店に入るときに必ず使いました。
 お店に入るときは「Bonjour」, 会計のあとに「Merci」, お店から出る時には「Au revoir」と言うといいと思います。それがフランスではマナーです。もしフランスに行くのであれば、挨拶程度のフランス語は身につけておいたほうが良いかと思います。
 関西空港から合計約20時間の移動を終えると、いよいよフランスのパリです。シャルルドゴール空港、中々広いです。しかし案内板が色々なところに設置されているので、目的の場所さえあらかじめ分かっていれば、すんなりと動けるはずです。
 私はすぐ空港から出ているTGVというフランスの新幹線に乗るため、案内板を見ながら空港内を進んでいきました。案内の先に行くと、大きなチケット売り場があり、TGVのチケット売り場は凄く並んでいました。チケットを買った後は、広場にある黒い大きな掲示板で乗り場の確認です。待っていると「voie」という欄に数字が出るので、行き先と照らし合わせて乗り場に行きます。
 ストラスブールにつくと、意外と暑くはなくクーラーは必要なかったです。日差しは強いのですが、カラッとしていて過ごしやすかったです。日向と日陰の温度差が大きかったと思います。あと、夜は冷えますので、9月初頭に窓を開けて寝ると風邪をひきました。
 ストラスブールでの移動は、主にトラムかバスでした。そして有名な観光地としてノートルダム大聖堂があります。通りの先に見えるその建物は凄く大きく、圧巻でした。そして大聖堂の近くに美術館があり、様々な絵画や展示物が見られます。
 私はこの街の雰囲気が凄く好きです。また、「Petite France」という名所がこの街にはあり、独特の雰囲気が味わえます。いつまでも居続けたいなと思い始め、日本に帰りたくなくなりました。
 ストラスブールに2週間滞在した後、再びパリに向かいました。TGVに乗り、パリに着くと人の多さに圧倒されます。パリでの主な移動手段は地下鉄やバスになります。
 パリでは主に観光地巡りをしました。二日かけてパリ市内を歩きまわり、主に訪れた場所はサクレ・クール寺院、凱旋門、エッフェル塔、オペラ座、ルーブル美術館、ノートルダム大聖堂、ポンピドゥー・センターなどなど、かなり疲れた記憶があります。夏に行ったのでセーヌ川にビーチがあり、楽しんでいる人々がたくさんいました。
 どの観光地でも観光客と物乞いがものすごくいます。また、サクレ・クールなどでは黒人による押し売りがひどいので、強引に無視して強行突破しないとミサンガを巻かれ、お金を取られます。
 パリの次はル・マンに寄りました。この場所は24時間耐久レースで有名です。また、旧市街地と呼ばれる場所があり、昔からの建物がそのまま残っています。
 特にこの町で印象が強かったのは、サン・ジュリアン・デュ・マン大聖堂でした。旧市街地にあり、夜に訪れるとその大聖堂をバックに綺麗なイベントをやっていました。未だに鮮明に記憶に残っています。
 そしてル・マンの次はボルドーです。この街は8月下旬でもストラスブールやパリより少し暑かったです。ボルドーにもかなりの人が居ました。この街ではトラムでよく移動しました。凄く印象に残っているのが「Place de la Bourse」です。ボルドーの観光名所で、地面に水が張られたり霧が噴出したり、なかなか綺麗で楽しいところでした。
 ボルドーのあと、ストラスブールが恋しくなり戻ってしまいました。最後三日間、ただただ街の雰囲気や生活を楽しんで日本に帰国しました。
 今思えば、当時はあまり食べ物に関して興味は無く、フランス料理やナンシー発祥のマカロンなど、食べておけばよかったなと後悔しています。また旅の資金が溜まればすぐにでも行きたいくらいで、その時は是非様々なグルメにも挑戦しようと思います。
 これからフランスへ初めて行く方や計画を立てる際に、少しでも力になれればと思います。パリもいいですが、少し離れたストラスブールなどが綺麗で過ごしやすく、のんびりしたい方にはお勧めです。
 今回の海外旅行を通じて、新たな目標が出来ました。普段日常会話では英語を使っていましたが、頭では言いたいことができていても言葉にできないことがよくあったので、言いたいことがスラスラと言えるように英会話の練習を重点的にしたいこと、また、道を尋ねたときに簡単な会話でも躓いた場面が多くあったので、次回フランスへ行くまでに少しの会話程度はできるようにしたいことなどです。旅の途中でドイツにも興味が沸いたので、ドイツ旅行も目標にたてようと思います。

※この学生教育研究活動は阪南大学学会より補助を受けています。