経済学部 経済学科

西 洋
(ニシ ヒロシ)

[職名] 教授
[出身地] 島根県
[出身校]
九州大学大学院経済学府博士課程 博士(経済学・九州大学)
[担当科目]
マクロ経済学1a/b、基礎マクロ経済学
※2017年度はキングストン大学(イギリス)にて国外研究
[研究テーマ]
・産業構造の変化と経済成長に関する理論分析
・日本経済の実証分析
[主要業績]

  • 『所得分配・金融・経済成長−資本主義経済の理論と実証』,日本経済評論社,2014年

※その他の研究業績については、下記「researchmap」(国立研究開発法人科学技術振興機構)で公開している研究ページをご覧ください。

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関連リンク

メッセージ

挑戦と経験が自信につながる

 学生生活において,この広い世界で色々なことにチャレンジして,多くの経験を語れる魅力と自信を身につけて下さい。なるべく自分自身でチャレンジする姿勢を身に付けてください。真摯な姿勢で取り組む人には自然とサポートしてくれる人がついてくると思います。
 わたしのチャレンジはいろいろありますが,講義,演習を精一杯やること,国際的に見てもらえる研究を行うことです。どちらも簡単ではありません。

ゼミの活動

 公務員試験志望者に対する試験対策支援を目的としたゼミを行っています。2年生から3年生のゼミにかけての目標は,第1に,一般知能問題を解答する能力を身につけること,第2に,論文試験に対応するために必要な文章作成能力を養成することです(なお,2016年度は,2,3年生ゼミは開講されません)。
 現4年生(6名)は,警察官,消防官,市役所職員を志しています。民間への就職を第1に希望している学生もいます。そこで,2年次におけるゼミでの学習は,それらの採用試験において必要な教養科目のうち数的推理と判断推理を中心に問題を解きつつ基礎力を養成してきました。3年次では,数的推理,判断推理だけでなく文章理解,資料解釈に関する問題演習も行いました。問題演習では,学生自らに解説を行ってもらうことで,理解を深めること,そしてプレゼン力の養成も狙っています。またゼミでは,月1回のペースで論文対策をテーマとしています。自らの経験や考えを整理し,社会問題に対する認識を鍛えながら,様々な論題に対する回答を的確な日本語を使って表現できる能力を養成します。4年次の前期には模擬試験,論作文の練習,面接の練習を交互に行い,試験本番に臨むための最終調整を行います。
 2015年度卒業生のうち2名が警察官を志し,2名とも大阪府警の試験に合格しました。そのうち1名はさらに難関の警視庁にも合格しました。それまでの卒業生も数名が警察署に勤務しています。共通しているのは学生自身が最後までやり抜いて成功したということです。
 ゼミでのカバーできる公務員試験の範囲は,教養科目のうち一般知能分野と一般知識分野の社会科学(経済),および専門科目の経済学です。ゼミでは,公務員試験で必要なその他の科目についての対策までカバーできてはいません。ゼミでカバーできない教科や科目は,学内外の講座に通ったり,学生同士で勉強会をしたり,独学したりしてもらうことで補ってもらいます。
 それに,担当の教員ができることは限られています。勉強の進捗具合の確認,進路に関する定期的な面談を実施し,将来計画について情報共有を図ってはいますが,結局,学生が目標に向けて自ら勉強するための叱咤激励くらいしかできません。しかし,自ら学習に臨む姿勢を身につけることがもっとも重要なのです。他人がインセンティブを与えるより,自分でやらなければならないことを自分で認識し,行動するほうが,目標に向かう意欲がより湧いてきます。
 入ゼミ時には,公務員を志していた学生も,中には途中で進路を変更し民間への就職を考えたりします。その選択は学生自身の自由です。また,学力不足でゼミの学習についていけない学生もいます。しかし,ゼミでの学習は,すくなくとも3年次までは公務員試験対策をやりとおします。進路は異なっても,教養試験問題は,就職活動における学力試験突破に資するものだと考えていますし,結局,自分で問題を解決する力を付けなければ,いずれ生じる諸問題にも対処できないでしょう。

研究活動

 大学教員たるもの研究することは,非常に重要な任務です。今年度は,昨年度にひきつづき次の2つの課題に取り組みます。

(1)多部門経済モデルを構築して,産業構造やその変化と経済成長との関連を理論的に明らかにします。
(2)産業の異質性(賃金格差,生産性格差,マーケットシェア,需要構造など)が,どのようなマクロ経済パフォーマンスを生み出すのかを日本経済を対象にして実証的に明らかにします。

 (2)の課題については今年度中に専門誌への論文の掲載と図書としての出版が予定されています。これまでの研究成果のいくつかは,国内外の専門誌などに掲載されてきました。学生の皆さんが論文やレポート試験で教員から合格をもらうのに苦労するのと同じく,教員も世界の見ず知らずの研究者から掲載の許可をもらうのに苦労しています。研究成果は,できるだけ英語で書いて,日本人研究者だけでなく,世界の研究者にも読んでもらえるよう,心がけています。
 スゴイ!という研究よりも面白い!と思われる研究をすることにちからを入れています。また,自分の発見がほかの人の研究に少しでも役立つことと,一般の人への易しい還元ができればと思い研究をしています。