2016年度海外インターンシップ ベトナムクラス 参加学生の感想・気付き③

 2016年度海外インターンシップ ベトナムクラスの6名の参加学生の感想・気付きを紹介します。今回はその第3回となります。

国際観光学部3年 高山 木実 さん

 ベトナムインターンに参加した動機として、ベトナムが好きという一心で参加したのもありますが、伝える力、文章を書くことに苦手意識を持っていたので少しでも改善したいことや、環境適応、自分を変えたいという目的で望んだインターンでもありました。私はホーチミン渡航経験者で、自力でタクシーに乗ったり食事したりすることは全く問題なかったので、担当の先生から許可をいただき、1人だけ本来のプログラム期間より11日間早くベトナム・ホーチミン入りすることとなりました。
 今回配属されたインターンシップ先は、「JAC Recruitment Vietnam」という人材紹介会社でした。そこで私は主に営業同行、営業、取材という3つの業務を行いました。まず営業同行についてですが、他の研修生より早く配属先に入ったため、半年間インターンを行っていらっしゃる1つ年上の先輩の営業同行で本来行う業務とは異なることをさせて頂きました。先輩の相手ニーズを読み取る姿勢や、物事を分かりやすく説明される姿を目の当たりにし、同じ大学生でもこんなにも違うのかと衝撃が走りました。名刺の渡し方から始まり、敬語等のビジネスマナーはその関連の資格取得で身についているものだと思い込んでいましたが、全く生かされていないことに気づかされましたし、資格取得してからも日常的実践に移すことが必須であると痛感させらせました。
 次に営業についてですが私たち夏季インターンシップ生4人はJACの概要が日本語で掲載されているブロッシャーを飲食店、宿泊施設、国際協力機構など日本人が利用する施設に置いて頂く業務をしました。あらかじめどの施設においてもらうか目星は付けておきますが、基本飛び込みで交渉します。置いてもらうためには企業の説明をするため、企業の事を知っておかなければなりません。説明することが苦手だと自覚していたため、事前になにを言えばいいか、どう質問に対応すればいいかメモに書き起こして臨みました。初めは用意した言葉を並べるだけが精一杯でしたが、個人的に飛び込みをすることが楽しく積極的に場数をこなしていくうちに、その場に適応した表現で交渉をすることが出来ました。またその日のノルマ終了後に反省点を挙げて、どう改善するか次に繋るよう意識して取り組みました。
 最後に取材についてですが「ベトナムで働く日本人インタビュー」という題目で、ベトナムで働く日本人を探し、アポイント、取材、記事作成全て一人でこなすという業務をインターン生各個人で行いました。取材を依頼する際は趣旨を明確にして掲載場所など全て説明するようにしました。計14人の方にインタビューをさせていただきましたが、どの方も軸をしっかり持っておられ、目標を達成するための手段が確立していることに感銘を受けました。大学生活では社会人の方と関わる機会が少なかったため、このインタビューを通して視野が非常に広くなりました。取材をしたら記事を作成しなければなりません。記事を書くことに苦手意識を持っていたため、校正や表現に苦労しましたが、インターンの先輩を始め、多くの方にアドバイスを頂く中で少しずつではありますが記事を書くコツが分かり始めました。また取材や記事を書く上で相手が話しやすいように相槌や感想を入れたりしました。初めのころは話が飛んでしまうことが多く、相手方を疲れさせてしまってしまい、且つ記事を書く上で大変で時間がかかってしまうため、聞く上でもテーマを3〜4つにして、まとまりごとに順番に質問するようにしました。そうすることで相手方にも質問意図が理解されやすくなり、自分自身も取材、記事がやりやすかったです。記事を書く上で内容を全て理解しておく必要がありますが、記事を作成してもお話頂いた内容の理解を間違えて異なる表現にしてしまったり、きつい表現になってしまったりすることがあります。改善するためにインタビュー中に自分の解釈が合っているか確認をし、録音したインタビューを何度も聞くようにしました。この一連の流れを通して、敬語の使い方などのビジネスマナーを五感で取り組むことが出来、多くの収穫物を得ました。
 このように工夫を重ねるにつれ、なぜJAC Recruitment Vietnam社長の加藤さんが今回このような業務を提案してくださったのか、私なりの解釈ではありますが分かったような気がしてこのような機会を設けてくださったことを非常に感謝しております。
 この一カ月追い込まれることもありましたが、窮地に立たされても、この後何かしら役に立つ時が来るのだろうなと果敢に臨むことが出来ました。
 またこれからは、アクションを早めにおこして、印象づけることを今後も続けていきたいです。このインターンで多くの事を学びました。たった一カ月、まだまだ観光に毛が生えた程度であったかもしれませんがこの一カ月で自身の強みが認識でき、方向性が定まり、得たものは数知れません。これから社会人になり年を重ねてくるにつれあの時話してくださった内容の深意が分かるよう日々精進していきます。
 このような機会を設けてくれた加藤さん、JACの皆さま、三木先生に感謝するとともに、ベトナムで出会ったすべての方に感謝御礼申し上げます。人間力溢れる人間に成長していつかベトナムに帰ってきます。

<参考>