平衡舎 室井 匡人様よりご講演をいただきました(経済学部「グローバル・ビジネス論b」(三木担当))

  2017年12月11日(月)、経済学部「グローバル・ビジネス論b」(三木担当)は、ベトナムにある人材紹介会社「平衡舎」取締役の室井 匡人(むろい まさひと)様をお招きし、「新卒から海外という選択肢」というテーマでご講演をいただきました。

室井 匡人 様 ご略歴
関西学院大学卒業、海外在住5年目
学生時代からミャンマー、ベトナムへのインターンシップを行う。ベトナムでの人材紹介業を経て、独立し平衡舎を立ち上げる。法人営業、就職・転職コンサルティング、Webメディア制作・運営、WEBマーケティングを担当。

ご講演の内容(大項目のみ)

1 ベトナムって?
2 なぜベトナムなのか
3 なぜ私がベトナムに行ったか
4 ベトナムで働いてみて
以下に今回のご講演で得られた、学生たちの気付き(一部)を紹介します。

上村 成輝 さん (経済学部3年)

 室井さんのおっしゃった「お金を稼ぐために仕事をするのではなく、自分がやりたいと思う、生きがいと感じる仕事をして人生を送ってほしい」という言葉にとても勉強させられました。自分の今後の人生を切り開いていく決心のついた言葉でした。
 私もそのことについて最近とても悩んできました。1度きりの人生に生きがいを感じる仕事を見つけ人生を終えるのか、ただお金のことばかりを考え、やりがいが何も感じられない仕事に就き、ただ毎日をこなして生きていくのか。私は後者のような考え方は絶対に嫌で、例えば公務員になれと親によく言われますが、それは確かに安定していてリスクはありませんが、興味のない、自分に合っていない仕事をただ毎日お金を稼ぐために働くのはできませんししたくありません。逆に自分のやりたいこと、生きがいを感じられることを見つけ、仕事にすれば休日が待ち遠しいなどとなることなく、毎日が生きがいに感じられると思っています。仕事は人生の大半を占める大きな事なので、私は自分がやりたいこと、生きがいを感じられる、夢を叶えるための仕事をしたいと思います。
 そんな自分の考えに、強く背中を押してくれた、勇気をもらえた、大変意味のある講義でした。

匿名希望 さん(経済学部3年)

 室井さんは新卒でベトナムへ行かれましたが、ベトナムに行ってからは紆余曲折あり、就職した会社でなかなか上手くいかない日々を送られたそうです。取引先の相手が良い人が多く、その取引相手の人への感謝として、辞めようと思っていた会社を続け、自身のスキルアップへとつなげることができたとおっしゃっていました。
 企業が存在するのは、自社の利益を追求するためばかりではなく、取引相手はもちろんのこと、最終的には消費者の利益へとつなげていくために存在すると私は考えます。
 今回室井さんが、自身のスキルアップへとつなげられたのは、他人の利益を考えて行動したことで現在の自分を築いたということでした。経済も同じで、お金ばかりがあれば幸せというわけではなく。モノがあってこそ充実感が得られます。他者の利益あってこそ存在するのが企業です。
 相手への感謝の気持ちを考えて行動するということは自身のスキルアップにつながり、新たな一歩へとつなげることができる、今後私が就職するにあたって忘れてはならないことであると、今回のご講義を聞いて感じました。

山口 周太郎 さん (経済学部3年)

 室井さんのお話を聞いて最も印象に残ったのは、全てやる気一つでできるということです。
 仮にもアメリカや英語圏で就職を考えている人は、英語を話さなければ仕事にならないと思う人も多くいると思いますが、以前の「グローバル・ビジネス論」の授業でイトーヨーカドーの中国進出の際、中国語は話せなくても良いからやる気のある人間を中国に赴任させたという話を思い出しました。ベトナム語は日本人にはなじみが薄く話せない人も多いですが、現地から直接得るスキルの方が自分自身の成長につながるのだと思います。
 新卒で初めての社会人生活がベトナムで、はじめの3か月はしんどかったというお話をされていましたが、その通りだと思いました。でもベトナムへ行き、周りの人の助けや月日が経つごとにつながりが強くなり、ベトナムでの今の夢を叶えるために今働いて、やる気や目標、夢を持つことにより自分のしたい仕事をやり続け、海外の難しい環境にも慣れてくるのだと思いました。
 はじめは精神論かと思っていましたが、海外就職だけでなく、国内企業に就職する際も、何事もやってやろうという気持ち、夢を持つことが大事だと思いました。