大阪府商工労働部との連携事業「ものづくり中小企業と大学生の求人求職ミスマッチ解消」㉓ 明星金属工業株式会社を訪問しました(経済学部三木ゼミ2年生)

2017.12.7

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経済学部 経済学科 三木 隆弘

大阪府商工労働部との連携事業「ものづくり中小企業と大学生の求人求職ミスマッチ解消」㉓
明星金属工業株式会社を訪問しました(経済学部三木ゼミ2年生)

 2017年11月29日(水)、経済学部の三木ゼミ2年生は、大東市にある明星金属工業株式会社を訪問し、代表取締役社長の上田幸司さん、執行役員総務部長の三好充さんにお話をうかがいました。
 明星金属工業株式会社は昭和25年(1950年)設立、主な事業は自動車用プレス金型設計・製作、産業機器用金型設計・製作で、国内外の自動車メーカーと直接取引を行っています。いち早くNCシステム化に踏み切り、CAD/CAMなどを駆使した設計から加工、検査により、短納期、高品質の金型を顧客へ提供しています。平成20年(2008年)には近畿経済産業局と中小企業基盤整備機構近畿支部が実施している「KANSAIモノ作り元気企業100社」に選出されるなど、大阪を代表するものづくり企業です。
 経済学部三木ゼミは、グローバル人材を育成する「グローバルキャリアプロジェクトゼミ」であると同時に、民間企業出身の教員が指導するという特色を活かし、企業/行政/地域との接点をできるだけ多く持つようにしています。三木ゼミ2年生は今年度も昨年度に引き続き、大阪府商工労働部の連携協定に基づく事業の1つとして「ものづくり中小企業と大学生の求人求職ミスマッチ解消」という課題に取組んでいます。今回はその活動の一環として訪問しました。

 以下に今回の訪問見学で得られた、学生たちの気付き(一部)を紹介します。

経済学部2年生 鈴木 麻友 さん

 今回訪問した明星金属工業株式会社は、今まで訪問してきた中小企業とは作っているものや取引している会社の規模が大きいこと、中小企業でも新車の開発に携われることにとても驚きました。事業内容は車の金型の生産です。受注されたものしか作らないので必ず出荷先が決まっていて廃棄・在庫がゼロという点についてとても感心しました。なぜなら産業問題が日本でも重大な問題で物づくりをする中小企業でゴミ問題は切っても切れない関係だからです。
 私が明星金属工業株式会社に感じた魅力は三つあります。一つ目は、受注される商品が毎回違うため同じ作業内容がないということです。仕事がマンネリ化してきたと感じにくく、仕事に対してやりがいを感じることに繋がると思いました。多くの中小企業は一つの商品に特化していて毎日同じものを生産するということにやりがいを見いだせるのかと疑問に感じたこともありました。このことから毎回新鮮な気持ちで作業に取り組めることはとても刺激になると感じました。
 二つ目は、IT技術を積極的に扱っていることです。ものづくりには高い技術と長い経験が必要で、その技術を受け継ぐ若い人が少ないという問題が今まで訪問してきた中小企業にはありました。職人の技術力とIT技術というアナログとデジタルの融合はこれからの将来にとても強みになると思いました。今まで人の手で作業していた仕事も機械でできるようになると時間の短縮ができ仕事の効率も向上できるのはもちろん、より高い技術の製品を作ることもできると思いました。
 三つ目は、人間関係の良さです。人と人との距離が近いため良好な人間関係を築くことができることはとても魅力に感じました。人間関係がいいと仕事も円滑に進めることができると思います。やる気があれば自分が挑戦したいことを積極的にやらせてもらえることや、OJTを取り入れているが分からないことがあれば自分が作業中でも手を止めて親身に相談にのってくれると聞き、私もこういう人間関係が良好な職場で仕事をしたいなと思いました。また、失敗してもその失敗を次に活かそうとアドバイスをもらえ仕事のモチベーションの向上に繋げることができると言っていました。それは人間関係がいいからこそだと感じました。会社に入ったばかりの頃は仕事を覚え・慣れていくことに必死になってしまうし、慣れないことも多く失敗してしまうこともあると思うけれどもっと成長したいと思うことができると思いました。
 このように労働環境も人間関係も良好な企業は多くはないと感じたし、車だけでなく金型を色んなものに活かせないかと会社の将来性についてもきちんと考えられていると感じ、とても魅力に感じました。

経済学部2年生 北内 捺未 さん

 私たち三木ゼミ生は、2017年11月29日に金型を製造されている明星金属工業株式会社に企業訪問してきました。
 まず初めに私が驚いたことが、今回企業訪問した明星金属工業株式会社は完全受注生産・在庫が一切ないということです。ですが、完全受注生産にするということはお客様との話し合いで決まってから作業に取りかかっていくので無駄な作業はないし、会社にとって良いことだと感じました。その受注してから出荷するまで1年という歳月がかかると聞き、圧倒されました。それぐらい丁寧に完璧に仕上げないといけないのだと思います。明星金属工業株式会社の基本理念にもある、魂を込めて物を作るということは若手社員の方もおっしゃっていたので、みなさんがその言葉をいつも念頭に置いて物作りに携わっておられるから明星金属工業株式会社には多くの車メーカーとの取引ができていて、信頼されているのだと思いました。新車の開発業務に携われるという点については、私は今まで新車の開発業務は車メーカーだけの仕事だと思っていました。でも、明星金属工業株式会社が携わっているのは世の中にまだ出ていない金型ばかりであり、新車の開発業務にも携わっておられることに大変驚きました。そして、金型を作る際にはコンピューターでシュミレーションして金型のどこが割れやすいかなどコンピューターの中で対応するため、出来上がってから直接金型を触って直すという作業時間が少ないため、早く出荷できるというメリットがあります。
 明星金属工業株式会社では、先輩方が直接教えるというOJTが主であるが、分からないことがあれば自分の作業の手を止めて、丁寧に教えてくれるということで中小企業ならではだと思いますが、私はとても丁寧な対応だと感じました。そのような対応をすることが、人材育成にもつながると思いました。そして明星金属工業株式会社では、何トンという金型を製造しているということでそのような重さのある金型を支えている機械があることにも驚きました。
 今回、企業訪問した明星金属工業株式会社では日本の多くの車メーカーと取引があるということで、私たちのかなり身近に使われていたので、これから新しい車種が出た時には少しでも気にかけていこうと思いました。
 明星金属工業株式会社での人間関係の良さは、若手社員の方のお話を聞いているとかなり良好のように感じるし、私も就職の際は明星金属工業株式会社のような分からないことがあれば、先輩方が手を止めて指導してくれる企業に就職したいと思いました。

経済学部2年生 井内 亘 さん

 明星金属工業株式会社は車のプレス金型の総合メーカーです。取引先の企業は国内のほとんどの自動車メーカーでとても力のある中小企業です。
 明星金属工業は扱っている製品は完全受注製品です。在庫品はゼロで会社にある全ては作りかけのものだそうです。そのため似たような作業があっても全く同じ作業は二度とありません。その為ミスや勘違いが起こりやすい仕事ばかりです。だからこそ「一つ一つの金属にこだわりを持って魂を持って金型を作る」というのを社員全員が考えながら仕事をしています。社員全員がミスや勘違いをなくそうと全ての製品にこだわりを持ち、昨日と同じ作業と考えずに今日初めてやる仕事と感じながら魂を持って仕事をしています。この試みを社員全員が感じながら仕事をしているのだと若手社員との交流会で感じました。ミスをしないように魂をもって仕事をしていると話してくれました。若手社員にもこの心が浸透しているので社員全員が仕事に誇りを持ちながら毎日働いているのだと感じました。私は仕事にとって慣れが一番怖いものだと考えます。どんな仕事でも慣れ初めが一番ミスをします。一歩間違えば大事故にも繋がります。だからこそ全ての仕事に魂を持って取り組んでいる明星金属工業はここまで発展出来たのだろうと感じました。それだけでなく明星金属工業が成長できた理由は若手の育成面も大きいと考えます。明星金属工業は技術職のため一人前になるには約10年、半人前までにも約5年かかります。それだけ作業が難しく覚えることの多い仕事だと感じました。ですがその分先輩がなんでも一から教えてくれる環境を作っています。わからない所を聞けば後回しにするのではなく自分の仕事の手を止めてでも答えてくれると若手の社員が話していました。会社全体で若手の育成に力を入れていると考えます。新入社員には必ず先輩がついて師匠と弟子のような関係を築いているそうです。明星金属工業はここまで成長できたのはこれらのことが要因だと感じました。
 明星金属工業は国内のほとんどの自動車メーカーと取引出来るほどの力のある企業です。事業の将来性としても車がなくなることがないと考えるので多少の上下があったとしても長く続けられると感じています。企業としてももし車がなくなっても業種の変更が出来る用に何でもやろうと考えていると話していました。全ての製品に魂を持ちながら仕事を続けているうちはずっと力のある企業で居続けられるのではないのかと考えます。

経済学部2年生 宮本 竜治 さん

 今回私たちは明星金属工業へと訪問させていただきました。明星金属工業では完全受注品と言って、メーカーなどから依頼を受けてから約1年間かけて一つの商品を作っています。その商品は仕掛品と言って売り先は決まっているが商品としては売れません。主にダイハツやマツダなどの自動車メーカーから依頼を受けボンネットやドアの内外装の金型を作っている会社です。
 企業説明では三好部長からお話をしていただきました。感じたことはしっかり自信と誇りをもってこの仕事をしておられるのだなと感じました。それに今まで訪問させていただいた中小企業の中でもレベルが違うなと思いました。仕事を依頼してくる会社が大手自動車メーカーばかりで、自動車にそこまで詳しくなくても素晴らしい会社だなとわかるほどでした。最新のコンピューターの技術を駆使して金型を作っていて今までとは違うハイレベルなモノづくりをしているなと思いました。基本理念には魂という言葉が入っていて、魂を込めることでミスなどを防ぐと言った考え方も中小企業ならではだと感じました。
 企業説明会でもこのような機会が多く慣れておられる感じがあり圧倒されていました。しかし工場見学でもそれのさらに上をいくほど驚きました。まず工場の広さに驚きました。数億円程するとてつもなくでかい金型を作る機械がいくつもあって、口を開けて周りを見渡していました。その工場内では次世代の車の部品として使われるものの金型が作られています。ボンネット部分や、スライド式のドアなど普通では見ることのできない金型が作られているのを見ることができて良い体験ができたなと感じました。その作られている金型もただ単に大きな機械でだけで作るのではなく、手作業で調節する部分もあってこれぞ職人技だなと感心しました。その手作業がしっかりとできる一人前になるまで約10年もかかるそうです。日本の車だけあって少しのミスや妥協も許さないハイクオリティなモノづくりをされていて驚きがたくさんありました。
 企業訪問全体を通して思ったことは全くと言っていいほど悪い部分がありませんでした。新入社員さんとのお話でも仕事面ではやりがいを感じ、上司や先輩は親身になって仕事を教えてくれ、そして社員間の距離も近いためコミュニケーションがとりやすくストレスに感じる部分がないとおっしゃっていました。ただ仕事を覚えたり締め切りに追われたりしているときなどは残業時間が長いとおっしゃっていました。
 この明星金属工業に訪問させていただいてからもっと他の中小企業を知りたいと思いました。どの企業もある程度人間関係の良さは良いのでその中で、少しでも自分が得意な仕事内容の企業をこれから探していけたら良いなと思いました。

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