大阪府商工労働部との連携事業「ものづくり中小企業と大学生の求人求職ミスマッチ解消」⑳ 株式会社中田製作所生産管理課の若手社員2名(本学卒業生)よりご講演をいただきました(経済学部 三木ゼミ2年生)

 2017年10月23日(月)、経済学部三木ゼミ2年生は「ものづくり中小企業と大学生の求人求職ミスマッチ解消の取組み」の一環として、株式会社中田製作所生産管理課の若手社員2名(本学卒業生)をお招きし「中小企業で働くことの魅力」についてのご講演をいただきました。なおこのご講演は「グローバルビジネス論b」(三木担当)の受講生も併せて聞かせていただきました。
以下に今回のご講演で得られた、学生たちの気付き(一部)を紹介します。

福居 浩輔 さん (経済学部2年)

 株式会社中田製作所さんのお話を聞いて、社員同士の関係性が重要と感じた。中田製作所さんは福利厚生などの制度を整えて、まず働く社員さんのことを考えていると感じた。会社は働く社員がいてこそだと考えているので、中田製作所さんの取り組みに興味を持った。
 一番興味を持った部分は、中小企業で働く魅力で、中でもその魅力の中に組織として重要なものがたくさん詰まっていると感じた。まず自分から何かやりたいことがあれば失敗してもいいから一度やってみるという行動力は、成功失敗関係なく何かにつながると感じた。やはり行動するから結果がわかり、改善ができるので、この考え方や幅広い業務の経験を積むということに魅力を感じた。
 私は現在学生が主体的に活動する組織に所属しており、この組織にはたくさん課題があり、どのように改善すればいいか悩んでいたが、今回の中田製作所さんのお話を聞いてお手本となる部分や解決策をみつけることができた。特に私が魅力を感じた「自分から何かやりたいことを失敗してもいいから一度やってみる」という、挑戦する行動力が必要な部分と感じた。現在の組織では各班に分かれて作業を行い、作業や仕組みが固定化されているが、今回のお話を活かし、組織一人ひとりが自分のやりたいことに、失敗を恐れず挑戦し幅広い経験を積むことで、組織として更なる成長につながると感じた。今後、中田製作所さんの取り組みを組織のメンバーに話し、少しずつ取り入れていき、現在の組織を成長させることで、今回のお話を活かしていきたいと考えた。

宮本 竜治 さん(経済学部2年)

 今回の講義では、中小企業で働くことの魅力について、株式会社中田製作所さんにお話をしていただきました。
 一番印象に残ったことは、中小企業で働くことの魅力の中の「?幅広い業務の経験を積むことが出来、自己成長に繋がる」と「?経営者との距離が近く、風通しが良い。社員同士のコミュニケーションも活発」です。幅広い業務の経験が積むことができ、経営者との距離が近く、社員感の関係がとても良いところという点で、私は高校野球に置き換えて話を聞いていました。大手企業が私立強豪校で、中小企業が普通の公立校です。強豪校だと1つのポジションに特化した選手ばかりです。しかし公立校だと選手層があまり厚くないため、1人の選手が多数のポジションをこなします。また、強豪校は選手が多すぎるため監督との間に距離があり、練習メニューが分けられて、選手間のコミュニケーションもそこまで深くなりません。
 中小企業だと様々な仕事を任せられ、しんどい部分もあると思うけど、自己の成長にしっかりとつながると思います。さらに社長さんとの距離が近く悩みなど相談でき、楽しく仕事に取り組むことができるなと感じました。また社員同士でもコミュニケーションが活発なことで、より強固な協力関係ができて会社の売上などにも影響すると思います。
 これから中小企業を見ていく中で1つの基準として、中田製作所の魅力を参考にしていきたいと思います。

匿名希望 さん(経済学部3年)

 今回、株式会社中田製作所のご講演を聞いて印象に残ったことについて述べたいと思います。
 今回のご講演を聞き印象に残ったのが、中小企業というのは私が想像していたよりも福利厚生や新しいことへの挑戦をサポートする姿勢等、働きやすいのだと感じました。
 ご講演を聞くまでは、私の勝手なイメージですが、中小企業というのは残業が多く年間行事があまりない。福利厚生も大企業に比べて充実していない、新しいことに挑戦しにくい、年齢層も50代くらいの人が多く若い働き手はあまりいない、という偏見的なイメージがありました。
 しかし中田製作所では、男女を問わず活躍し、社員の平均年齢は30.5歳と若く、福利厚生の面では記念日休暇という独自の休暇を設ける等、若い世代にも働きやすく、また業務も幅広いため自身のスキルアップにつなげられるやりがいのあることに挑戦できるといった点が、従来の中小企業とは違ってフレッシュな印象を受けました。
 今日の中小企業の状況においては、若い働き手が少なく後継者がいない、設備が老朽化している等、様々な問題を抱えており、中小企業はこの状況から抜け出すべくいろいろな取り組みを行っています。中田製作所の取り組みは、若い働き手を大切にし、ハイテクな技術を磨くことなどで、中小企業の抱えている多くの問題点を解決し、今までのイメージから脱却しようとしているのだなと感じました。

ご参考