2017.9.7

経済学部三木ゼミ 2年生(4期生)夏季海外研修レポート(香港・広州)①

経済学部三木ゼミ 2年生(4期生)夏季海外研修レポート(香港・広州)①

  • (出発前の関空にて)

 2017年8月13日(日)〜18日(金)、経済学部の三木ゼミ2年生(4期生)は夏季海外研修(訪問地:香港・広州)を実施しました。
 三木ゼミは、グローバル人材を育成する「グローバルキャリアプロジェクトゼミ」であると同時に、民間企業出身の教員が指導するという特色を活かし、企業/行政/地域との接点をできるだけ多く持つようにしています。

今回視察研修の実施目的

▶ 香港フードエキスポへの参加を通じ、大阪産ぶどう(デラウエア)の輸出可能性について検討する
▶ 香港、中国に進出している日系外食産業・小売業等の現地実態調査を行う
▶ 現地企業を訪問し、現地事情のブリーフィングを受ける
▶ 広東外語外貿大学日語系学生との交流を通じ、中国における若者の生活と、日本語を学ぶ真摯な姿勢に触れる
▶ 日本語が通じない環境に身を置くことにより、語学の重要性を身にしみて感じてもらう
▶ 日本より進んでいる中国のキャッシュレス社会を実感・体感する
  • (広東外語外貿大学の日本語学科学生と交流)

全体スケジュール

2017年8月13日(日)
<午前> 関空→香港移動 CX503便 1000発 1300着
<午後> 市内視察、夜景見学
8月14日(月)
<午前> 香港→広州移動
<午後> 広東外語外貿大学日本語学科学生と合流、昼食、沙面・北京路見学、夕食交流会、広州→香港移動
8月15日(火)
<午前> 伊予銀行香港支店訪問・ヒアリング
<午後> 香港消費市場見学(グループ活動)
8月16日(水)
<終日> 香港消費市場見学(グループ活動)
8月17日(木)
<終日> 香港フードエキスポ(見学・大阪府ブースの手伝い)
8月18日(金)
<終日> 香港→関空移動 CX568便 1140発 1630着

 経済学部三木ゼミ2年生(4期生)は10名で、今回の香港研修では5名ずつの2グループに分けグループ毎に活動を行う時間を設けました。これよりグループ毎の2回に分けて学生の感想・気付きを報告します。なお、この海外研修の中の、香港フードエキスポにおける「大阪産の小粒ぶどう『デラウエア』の香港市場向けプロモーション」は阪南大学キャリアゼミ活動の一環として実施しています。

【鈴木 麻友 さん(経済学部2年生)】

 私たち三木ゼミ生は、8月13日〜18日の6日間海外研修で香港に行きました。日本とは違う様々な文化や習慣を知ることができることに楽しみな気持ちでいっぱいでした。この海外研修での個人的な目的は、自分の語学力を試すことでもありました。語学力のレベルを知ることで今の自分に何が足りないのか、語学を学ぶモチベーションが上がることに繋がると思ったからです。私は海外の文化、言語に興味があったのでこの海外研修はとてもいい経験になりました。
 この研修ではたくさんのことを学び、感じることができました。その中でも印象に残っていることは大きく分けて三つあります。一つ目は広東外語外資大学で日本語を学ぶ学生との交流です。日本語がとても上手いことと、勉強する意欲が強く努力を惜しまないということにとても感心しました。日本の学生との勉強を学ぶ姿勢に大きな差を感じました。日本語があまりにも上手いのでどのくらいの期間日本語を学んでいるのかを聞くと学びだして二年目と言っていました。私は中学生から英語を学び始めたけれど二年であんな流暢に話すことなんてできませんでした。彼らとは出会ってすぐ昼食を食べに行きました。会ってすぐの人たちと食事をしたり、会話をしたりすることに照れくささもあり最初は少し戸惑ったけれど日本になぜ興味を持ったのか、日本のアニメは見たりするかなどを話していたらあっという間に距離も縮まり会話が弾みました。日本にいると新しいコミュニティーを築くのが難しく、新しい出会いは多くはなかったので海外で同じ世代の人と色んな話をすることができたのはとても新鮮な気持ちでいっぱいになったし、日本人として海外の人に日本に興味を持ってもらうことはとても嬉しくもあり、日本について褒められると誇らしい気持ちになりました。昼食を食べた後はヨーロッパの街並みの雰囲気が残る観光名所を案内してもらいました。とても蒸し暑く歩き回るのは少し大変だったけれど、その間もたくさん話すことができとても充実した時間を過ごすことができました。広東外語外資大学の学生との交流で勉強だけでなく何事にももっと意欲的に取り組まなければならないといい刺激を受けることができました。
 二つ目は、香港フードエキスポに参加できたことです。香港フードエキスポはアジア最大級の国際総合食品展示会で世界各国の食品などがありとても活気に溢れていて迫力満点でした。私たちは大阪物産展でデラウエアという小粒のぶどうを試食してもらいアンケートを取るという手伝いをさせていただきました。来場するお客さんとしてではなく一スタッフとしてフードエキスポに参加できることはとてもいい緊張感がありました。アンケートを取るということは英語を話さないといけません。一回で通じなかったら違う言い回しで説明したりボディーランゲージを交えて会話したりすることで相手に伝えることができた時は嬉しかったです。自分たちで取ったアンケートで日本のものが海外で発展していくことに微力ながらも携わることができ感動しました。様々な国の人たちと関わることができ、日本にいるだけでは交流することができないたくさんの人と話をすることができたことから改めて将来はグローバルに活躍できる仕事に就きたいと思いまいた。私たちのグループは順調にアンケートを取ることができ、役割を終えた時には達成感を味わうことができたのと積極的に行動することの大切さを感じました。このフードエキスポに参加することによって英語だけでなく中国語の重要性やグローバル化を図る企業の様々な努力や取り組みについて知ることができました。
 三つ目は、日本の食品の物価の高さです。高くても日本の商品は品質が良く安全に作られていることから信頼性や安全性が海外でも認知されていることに感激しました。このことから現地のものよりも高い値段で売られていても高い需要があるのだと思いました。三日目に訪問した伊予銀行の方に聞いた話から、脂ののったサーモンを好み淡白なものをあまり好まない傾向や甘い果物を好むことから日本の企業が売り出したいものが必ずしも海外の人に好まれるわけではないことも分かりました。フードエキスポで試食してもらったデラウエアも小粒なので海外の人からは食感が物足りなく巨峰などの実が大きく食感がはっきりしたものの方がいいということも分かったことから、まだまだたくさんの課題や改善すべき点があると思いました。
 この海外研修では日本との文化の違いや日本の当たり前が当たり前ではないこと、その国ならではの習慣やルールなど身をもって感じることができ自分の視野や考え方の幅も広げることができたと感じました。日本語が通じない環境に身を置くことはとても重要なことだし自分を成長させるいい機会だと強く思いました。このことから様々なことに目を向け行ったことのない国に行き新たな気づきを発見したいと思いました。そのためには英語をたくさん勉強してTOEICなどの試験を受け、目に見える形で英語の力をつけていきたいです。

【北内 捺未 さん(経済学部2年生)】

 私たち三木ゼミ二回生は、8月13日から8月18日の6日間香港に海外研修に行ってきました。
 私が一番香港で関心を持ったことは、香港フードエキスポです。私は初めて参加したので少しだけ自分で想像していたけれど、その想像以上に色々な国の企業が出展にきていて色々なものが出展されていました。私たちは3班に分かれて大阪ブースでデラウエアの試食をしてもらい、その感想を聞き、アンケート用紙に記入する取り組みをさせていただきました。そこで気づいたことは英語の通じない外国人の方がおられたことです。私は今まで英語は世界共通語なのでどこの国でも英語が話せたら生活できると思っていたけれど、その考えは違っていたことが、改めて自分でその状態になったからこそ、分かることができたのだと思います。そしてアンケートの際に以前は使いこなせていた英語がなかなか出てこず、苦労しました。でもそれは自分の英語力のなさなので、もっと英語を勉強しようと思いました。私たちは自分たちのできる範囲で精一杯仲間と協力して、多くの外国人、中には日本人の方にアンケートに協力してもらうことができ、達成感でいっぱいになりました。
 アンケートが終わり、色々な階に足を運んで私が嗅いだことのないドリアンのにおいを嗅ぐことができ新たなことも知ることができてよかったです。私たちが見て回った中には、中国の人でも私たちが日本人とわかると、英語と片言ではあるけれど日本語でも時々話してくださり、とても親近感がわきました。とても多くの企業が出展していたので、見て回るだけでもとても足が疲れるほどで圧倒されました。
 今回の香港フードエキスポに参加することで、普段の学生生活では味わうことができないであろう貴重な体験をすることができ、初めは香港の方や世界各地から訪れた人と意思疎通できるか不安や、まだまだ至らない点も多々ありましたが無事に終えることができたので良かったと思います。この経験を生かして努力していこうと強く感じました。
 次に印象に残っていることは、私たち三木ゼミ生が広州の学校で日本語を勉強している学生と交流する機会があったことです。私たちは広州の言葉とか中国語は全くといっても過言ではないくらい話せないし、何を言っているのか聞き取ることもできないので、広州で日本語を勉強している学生との会話はもちろん日本語でした。私たちが時々難しい日本語を使うと分からない表情をされたけれど、日常会話程度の日本語は本当に上手で驚きました。日本のことに、とても興味を持ってくれていて色んなことを質問してくれました。とても上手に日本語を話している姿を見て私も英語はもちろん、その他の言語も話せるようになりたいと強く思いました。私は自国以外の言語をあんなにも上手に話せるようになるために私たちが交流した広州の学生は必死に日本語を勉強してきたのだと思うと考えさせられるものがありました。そして広州の学生との会話で私たちが驚かされたことがありました。それは、その学生たちは夏休みでもあまり遊ばずに勉強しているということです。もちろんアルバイトもしていません。私たちには考えられないことで、それほど学業に一生懸命なのだと感じました。私は自分が話せない言葉でも相手に自分の意思を伝えるということが一番大切なことだと思います。一生懸命伝えようとすれば相手も分かってくれると思いました。それは、交流の場以外でも多々思う場面がありました。
 最後に印象に残っていることは、三木ゼミの中で2班に分かれて香港を回ったことです。私たちの班の1日目の自由時間は、みんなで香港の街を歩いたりショッピングモールでみんなでお揃いのシャツを買ったりしました。そのショッピングモールに行くまでに道を英語で聞いたりすることもあり、その際にも英語は大切だと感じさせられました。2日目の自由時間には前日に買ったお揃いのシャツを着て、香港で有名なテーマパークであるオーシャンパークに行きました。オーシャンパークは山の上にあるので気温はまだ涼しかったので過ごしやすかったです。日本のように待ち時間もあまりなく、すぐにアトラクションに乗ることができたので、たくさんのアトラクションに乗ることができ、とても楽しかったです。
 今回の香港研修を通して、私は日本で勉強しているだけでは得ることのできない経験をすることができたと思います。言語は普段から使っていないと以前は話せたことでも話せなくなるということが分かったので、私は英語を今まで以上に勉強して海外で困ることのないようにしていきたいと感じました。それを感じることができたのは、今回の香港研修があったからだと思います。そして、異文化の違いなどにも触れることができたと思います。これからの残りの学生生活の中で今回の香港研修での経験を生かし、よりグローバル人材に近づきたいと思いました。

【眞壁 成夢 さん(経済学部2年生)】

 8月13日から18日の6日間、三木ゼミ2回生は香港へ海外研修に行きました。14日に広東外語外貿大学の学生と交流会をするという事で、香港から中国の広州へと電車で行き、一日行動を共にしてきました。中国人は積極的に話しかけてくると思っていましたが、日本人の学生と同じで内気な性格をした人が多かったです。こちらから話しかけないと会話が始まらないので、中国人も初対面では消極的なのだと感じました。会話の内容は、日本のアニメや映画の話で、その中でもジブリ映画は人気が高いそうです。中国のテレビでも、深夜に日本のアニメが放送されていると言っていました。話をしている最中に、今の日本語はどういう意味なのか教えて欲しいと聞かれる事があり、日本語を憶えようと努力する姿勢に驚きました。そのお返しに、私も中国語を教えてもらいました。その他にも、中国の学生はアルバイトよりも学業に専念している人が多く、日本の学生との差を感じました。日本の学生は働き過ぎなので、中国の学生を見習うべきだと思います。
 昼食後は、昔イギリスの居留地で建物に名残がある沙面島へ行きました。この沙面島で、レンタル自転車というものを初めて見ました。携帯電話でバーコードを読み取ると鍵が開き、乗る事ができるので、このアイデアは面白いと思いました。当然鍵を開くにはお金が掛かるそうですが、日本でもレンタル自転車が普及して欲しいと感じました。
 広東外語外貿大学の学生と話をしていると、私が今まで勉強を怠っていたことを痛感しました。彼らは、二年間で私たちと会話が出来るレベルまで日本語を勉強してきた事に対して、私は何もしていなかったと実感しました。三木ゼミの男性陣は語学力の低さを認識して、これを機に勉強を始める人が増えていくと感じました。私も皆に置いて行かれないように、努力していこうと思います。
 8月17日、アジア最大級の食品展示会「香港フードエキスポ」に出展している大阪府のブースで、アンケート調査をしてきました。アンケートの内容は、デラウェアというブドウを試食してもらい、もう一度食べたいと思うか・購入するなら何ドル払うかなどを、展示会に来られているバイヤーの方々に聞く事でした。私は、午前10時から12時の2時間アンケート調査をしました。最初はどの人がバイヤーか解らなかったので、適当に目の前を通った人にブドウを試食して貰っていました。ブドウを食べた感想は、甘いし食べやすい、見た目が綺麗などの回答が多くありました。中には、小さすぎるし美味しくないなどの意見もありましたが、比較的に好印象だったと思います。購入するなら何ドル払うかの質問に対して、予想以上に高額な値段を言う方々が多かったので、最初はバカにしているのだと思っていました。しかし、日本の商品は高品質で信頼性が高いため、値段が高くても買う人が多いようです。バイヤー以外の人に試食をして貰うと、食べてから感想を言わずに立ち去る方がいました。そこで、途中からバイヤーだけに的を絞ってアンケートを取り、2時間で約50人の方に意見を聞くことが出来ました。日本人のバイヤーの方もおり、日本語が通じる事に初めて喜びを感じました。
 アンケート調査をして分かったことがありました。それは、ブドウを試食して貰う事は簡単に出来ますが、アンケート内容を詳しく聞くためには英語が必要不可欠だという事です。私は英語で会話をすることが出来ないので、身振り手振りで伝えていましたが、それにも限界があり、言葉が通じない場所では何もできないと痛感しました。また同じような思いをしたくはないので、英語を学びたいと思います。午後からは、各国のブースを見て回り、試食をしていました。日本のブースでは、見たことがある企業が多く、日本人の意見も聞きたいということで私もアンケート調査に協力しました。
 今回の海外研修で、広東外語外貿大学の学生と出会い、勉強をしなければならないという気持ちになりました。日本の学生と話をしていても、このような気持ちにはならないので、良い刺激をもらえたと思っています。

【宮本 竜治 さん(経済学部2年)】

 この海外研修で印象に残ったことは様々な文化の違いや言葉の通じない環境とはどれだけ面白くないかというのを感じました。初めての海外で好奇心に満ち溢れていましたが日本に住んでいるときの常識がほとんど通じなかったのでショックも大きかったです。
 まず初めに驚いたのが、高層ビルの多さです。関空から飛び立った時の景色と、香港空港着陸前の景色では明らかに違いました。そして三木先生に連れて行ってもらった有名な夜景スポットも今までに見たことないくらい絶景でした。まず明るさが違います。いつもその辺の山の上から見下ろす田舎の夜景とは比べ物になりませんでした。山頂から見下ろす夜景も綺麗でしたが個人的には地上から見るあのカラフルに光る高層ビルたちが好きでした。
 交通手段であるバスや電車では不満に感じる点がいくつかありました。バスは二階席もあって大人数乗れるので便利だと思いますが運転が荒いなと感じました。おかげで友達が酔っていました…。香港人はせっかちなのか駅のエスカレーターも日本と比べて速いし、電車の扉が閉まる感覚や加速がとても速いので乗り遅れたり何度もこけたりしそうになりました。そのような公共の場所を比べると日本の親切さなどを改めて感じることができました。
 自由行動ではいきなり迷子になってしまい、広東語も読めない英語も喋れないですぐにだらけてしまいました。班の中にある程度話せる子がいたので何とか目的の場所にたどり着きました。ご飯を注文するときもメニューに指をさし「this one」と言ってあとは相手が何を言っているのかわからないけどわかっているふりをして「Ok」と言うことしかできませんでした。日本語では普通に聞けることを聞けないのですごくもやもやすることが多かったです。ここで初めて英語の大切さがわかりました。
 中国の学生との交流でも相手は、中国語、日本語、英語と話せて僕たちと普通に会話ができさらに物知りで面白いことも言えて、逆に自分なら絶対にできないので感心するしかなかったです。
 最後は食文化についてです。三木先生が御馳走してくださったお店は自分たちの口に合う料理が多かったのですが、自分たちで食べたものは癖があってあまり口に合いませんでした。食前にお茶で食器を洗うのには驚きました。後お箸の先が細くなかったり食後のデザートはアツアツだったりと。
 色々不思議に感じることも多く、文化の違いって面白いなと思いましたがやっぱり日本が一番だなと感じました。帰国後一番初めに自分のバイト先の焼肉を食べて美味しすぎて泣きかけました。
 これからは英語力を鍛えて冬休みタイに行ってみたいと思います。
 またこの香港研修でフードエキスポに参加し、大阪府のぶどうを?するために貴重な体験をさせていただきました。
 フードエキスポとは香港最大級の総合見本市であり、香港市場への販路開拓を目指す日本企業等や初めて事業に取り組む事業者、自社商品に対する消費者の反応知りたい事業者にとって効果的な見本市です。そこに大阪共同ブースを設けおり、“食いだおれ”“大阪の食文化”を?するため様々な企業が参加しています。
 そこで私たちはデラウエアというブランドのぶどうを会場内にいるバイヤーなどに試食してもらいアンケートに答えてもらうというお手伝いをさせていただきました。
 アジア最大なだけあって会場は3つに分かれていてとても広く驚きました。はじめは色んなブースがバラバラになって外国人だらけかなと思いましたが、国ごとにブースがまとめられていて近くは日本の方たちが多く少し安心しました。仕事時間は3班に分けられているうちのトップバッターでした。目標人数100人で後の班を楽にさせてあげるようにと気合充分でした。始まると外国人のバイヤーたちがブースの近くを通るもなかなか捕まえることができません。このとき自分の人見知りの性格が出て情けないと感じました。3人で役割を分担しローテーションさせながらなんとかバイヤーたちに声をかけアンケートに答えてもらいました。この香港研修でフードエキスポまでに4日間過ごして言葉が通じなく苦労したことがたくさんありました。でも準備されていた英語表記のフリップに指をさし、「すみません」と「ありがとう」くらいしか自分たちの言葉で喋っていませんがフリップ越しの会話でもなぜか話せている気がして楽しかったです。
 徐々に声をかけられるようになってきて話の内容やぶどうを試食してもらってときのリアクションなど見ていると、嘘をつかず正直にアンケートを答えてくれているなと感じました。お世辞で美味しいと言ってくれるバイヤーはいませんでした。香港人はフルーツには厳しいらしく新鮮なものを好むそうです。瞬間冷凍させたぶどうを試食してもらうと全員がそろって苦い顔をしていました。それは本気で企業の事を考え香港人に合った美味しいフルーツを食べてもらいたいからなのだと思いました。たとえ僕たちみたいな学生にでもしっかり意見を言っていただき、絶対に妥協しないバイヤーたちの熱意というものを感じました。
 このフードエキスポで学んだことは英語の必要性、何度も断られても挑戦する気持ちが大切だと思いました。さらに企業の発展のためには正直な意見や少しの妥協も許さないことが必要だと感じました。
 今回はぶどうを?する側でしたが、将来逆の立場に立った時は相手の企業のために意見はしっかりと言いお互いの企業がより良い発展へとつながるようにと考えられる社会人になりたいです。

【岡嵜 維也 さん(経済学部2年)】

 今回初めて海外を体験して、日本ではお客様は神様だと改めて実感しました。
 日本でもよく利用するセブンイレブンやサークル?を利用した際にとても冷徹な態度で接客されました。香港ではそのような対応が当たり前で日本人がいい対応をしすぎと言ってしまえばそれまでかもしれません。ですが慣れてない私からしたら驚きで最初は戸惑いました。私自身コンビニエンスストアでアルバイトをしていてなんでこんなに丁寧な対応をしなくてはならないのかと疑問に思う時があります。香港の方がどのくらいの給料で働いているかは分かりませんが、仮に日本と同等かそれ以下ならむしろ妥当で日本人が給料よりも頑張りすぎていると感じます。例えば日本では袋は基本無料でつけるし箸やスプーンといったものも必要に応じてお客さんの有無なしにつけてもらえます。ですが香港ではどんなに買っても袋をつけてもらえないし袋をつけてもらうにはお願いしてお金を払わなきゃいけないです。また箸やスプーンも同じでつけてもらうにはお願いする必要がありました。同じ店でも国が違うだけで接客などが大きく異なるので考え方の違いは恐ろしいです。
 香港のスーパーマーケットに行ったのですがそこで私が見たのは品物の果実を店員が適当に放っている光景でした。20年間品物は大切に扱えと言われている国で育った私からしたらとんでもないことでした。その店員を横切る店員は何も声をかけず素通りしていきお客さんも平然としていました。この光景が日常で当たり前なら日本でしか生活したことない私にとって驚愕でした。
 今回は6日間という短いかい期間でしたが日本との違いを多く体感し、日本という小さな枠しか知らない私にはいい経験になりました。日本が住みやすいとか海外を知らずにずっと言っていましたが、多少ですが海外で生活したからこそ慣れもありますが日本の方が住みやすいと言える気がします。ですが香港の方は広東語だけではなく英語もしゃべられる方が多く日本語しかしゃべれない私からしたら語学力をもっと身に付けなくてはならないといけないと感じました。日本も今海外から多くの人が来ていていつ対応するかわからないのでそのような時のために語学勉強はしようと思います。
 また、8月17日にフードエキスポに参加させていただきました。そこで感じことが2つあります。
 1つ目は自分の考えストレートに伝えることです。
 フードエキスポでは様々な方にアンケートをお願いしため、いろんな国の方と接することができました。日本の方は「ちょっと〜」や「〜感じがするけど〜と〜の中間」などと曖昧な返答をすることが多かったですが、海外の方は甘いと感じたら甘い、嫌いなら嫌いなど思ったことを明確に伝えてくれました。聞いている立場としてもストレートに言ってもらえた方がとても分かりやすいですし、なにより聞いていて気分が良かったです。この点はとても参考にすべき点だと思いました。私自身も相手の顔色を伺って自分が本当に伝えたいことが伝わり切れないことが良くあるので今回を機に自分の伝えたいことをストレートに言うようにしていきたいです。これは人間関係を築くうえでもとても重要な要因にもなると思います。
 2つ目は思い切りの良さです。
 今回、大阪産のデラウエアのアンケートの中で価格を決めてもう項目がありました。日本人の方は香港ドルで30〜40ドル(1ドル15円の場合450〜600円)が多かったです。ですが海外の方は100〜200ドル(1ドル15円の場合1500〜3000円)と答える人もいました。大阪産なので日本ではそれなりのブランド力があると思いますが、海を渡ってしまえばブランド力があるか定かではないと思います。それなのに一度食べておいしかったからといって100ドルと言えてしまうのは素晴らしと感じました。海外の方からしたら普通なことかもしれないですが日本人の感覚ではまずできないと思います。日本のように大体の平均を見て価値を決めることも失敗した時を考えたら大切かもしれませんが、自分の感覚でその商品の価値を決め値段を決めることも大切なのではないかと思いました。結局その商品の価値が認められれば値段高くても買ってくれるようになると思うので平均に合わせる必要はないと感じました。
 今回、代表取締役やCEOといった学生では中々接することのできない方々とたくさん接することできたため多くの刺激をもらうことできました。話をして自分が何も知らなさ過ぎてもっと人間的に成長しなくてはならないと感じました。また卒業したら今回接した人たち相手に働くと思うと楽しみだと思う一方で恐ろしく思います。そのために今回そうそう体験できないことを体験したので無駄にせず、学んだことを意識して卒業までに1つでも多く身に付けられるようにしていきたいです。
  • (香港空港からは路線バスで移動)

ご参考