「ものづくり中小企業と大学生の求人求職ミスマッチ解消」⑯
大阪府商工労働部中小企業支援室ものづくり支援課 原可奈子様よりご講演をいただきました(経済学部 三木ゼミ2年生/グローバル・ビジネス論a)

 2017年7月10日(水)、経済学部三木ゼミ(2年生)及び「グローバル・ビジネス論a」 は、大阪府商工労働部中小企業支援室ものづくり支援課 原可奈子様をお招きし「大阪の中小企業を取り巻く状況と大阪府の中小企業支援について」というテーマでご講演をいただきました。

ご講演の内容(大項目のみ)

1.大阪の中小企業について
2.大阪府の中小企業支援施策について
3.公務員の仕事について

 以下に今回のご講演で得られた、学生たちの気付き(一部)を紹介します。

経済学部 2年 岡嵜 維也 さん

 府が中小企業を支えないと中小企業はなくなってしまうと感じました。
 中小企業が直面している問題として「対外競争力の強化」「操業環境の確保」「外部環境の変化」の3つの問題があるとおっしゃっていました。対外競争力は技術力の問題になってくると思うので中小企業の力で解決できる部分だと思います。しかし操業環境は中小企業に勤めたいと思う人がいないと解決できない部分です。中小企業は比較的ネームバリューが弱いためこの部分に関して中小企業の力だけでは解決できないと思います。まして外部環境は大手でも苦しんでいる部分なので中小はそれ以上に苦しんでいると思います。府が支援しているから環境に耐えられている企業も多いと思うし、匠企業などモチベーションが上がり業績を伸ばしている企業もあるので、支援の力は素晴らしいと感じました。
 僕自身、部活動で数多くの人に支えられて救われているので、支える側の仕事に就きたいと考えています。今日のお話を聞いて公務員でも十分支える側に立てることがわかったので、自分の今持っている常識だけで働く先を決めないようにしたいと思いました。

経済学部 2年 鈴木 麻友 さん

 今日の講義で、ビジネスマッチングという支援策はとてもいいものだと感じました。大阪にはたくさんの中小企業があって、それぞれが強みとしている商品も異なっていて、自分の会社では強みとしていない部分が必要となった時にこのような支援策があればお互いの需要を効率的に合わせることができ、数多くある企業の中から出会うことのなかった企業同士が知り合うことができるきっかけにもなることがとても魅力的だと思いました。
 また、中小企業が海外に拠点を移すことのできる支援も行っていることに興味を持ちました。中小企業に限らず日本企業の問題として挙げられる、海外進出に関連する問題解決の手助けになると感じたのと同時に、このような施策を利用する企業が増えれば日本企業のグローバル化にもいい影響があると感じました。

経済学部 3年 (匿名希望) さん

 今日のご講演で私が印象に残ったことは「大阪府の中小企業支援施策」です。印象に残った理由は、私の住んでいるところが東大阪市であり、その東大阪市を支えている中小企業の将来に興味があるからです。
 ご講演で紹介されていたように、東大阪市だけでなく大阪府全体として中小企業の数は年々減少傾向にあります。原因は少子高齢化による生産年齢人口の減少により、事業を継ぐ人材が減っていること等の要因があり、クリアしていくべき課題が多く、中小企業は今後振興していくための対策を迫られている現状にあります。
 今回のご講演では、その中小企業を今後盛り上げていくための数々の施策が取り上げられていました。例えば展示商談会に出展する企業への補助金を出すことや、中小企業のPR動画を作成しインターネットで宣伝する等、様々な支援策があることを今回のご講演で知ることができました。
 私の住んでいる東大阪市にとって中小企業は欠かせない存在であり、日本のものづくりを伝える大切な存在であると考えています。だからこそ今回紹介された支援策の数々は、今後日本のものづくりのすごさを海外へ発信し、中小企業そのものを発展させる重要な役割を担っているのだなと思いました。