MOBIO(ものづくりビジネスセンター大阪)を訪問しました(経済学部三木ゼミ2年生)

 2017年4月12日(水)、経済学部の三木ゼミ2年生は東大阪市にあるMOBIO(モビオ)を訪問しました。
 MOBIOは、大阪府がクリエイション・コア東大阪に開設した、府内全域の中小ものづくり企業のための「ものづくりの総合支援拠点」です。 平成22年4月に大阪府ものづくり支援課もここに移転し、まずます充実したものづくり企業の支援を実施しています。
 三木ゼミは、グローバル人材を育成する「グローバルキャリアプロジェクトゼミ」であると同時に、民間企業出身の教員が指導するという特色を活かし、企業/行政/地域との接点をできるだけ多く持つようにしています。三木ゼミ2年生としては4年連続の訪問であり、今後課題解決型ゼミとして「ものづくり中小企業と大学生の求人求職ミスマッチ解消」「大阪のものづくり企業 海外拠点リスト」の各事業を推進していく上で必要となる、大阪の中小企業に関する基本情報を学ぶことができました。
 以下に、今回の校外学習における学生たちの「気づき」の一部を紹介します。

2年生 渡辺 早貴 さん

 4月12日、私達はMOBIO(ものづくりビジネスセンター大阪)を訪問しました。私が今日MOBIOを見学して感じたことは主に二つあります。
 まず一つ目は、ものづくり企業の現状についてです。私はものづくりとはこの日本には必要不可欠で、それによりものづくり企業は盛んで年々増えているものだと思っていました。しかし今日見学してみてそれは全くの誤解だと知りました。生産拠点の海外移転も良いとは思いますが、やはり日本で作ってこそだと思います。そう思っていた矢先、そのあとのお話にMOBIO-Cafeが出てきました。私はその内容のものづくり企業の新たな出会いの場所を提供しているというところに感銘を受けました。普段関わることのない企業同士で会話をすることはお互い何かしらの利益を得ることができるし、少人数で少ないテーマというのも最大の魅力だと思います。そして、何より何かしらを食べたり飲んだりすることでリラックスすることができるので親しみやすく、それでいて打ち解けやすく上手く話が纏まるとおもうます。そういう理由で私はこれからもこのMOBIO-Cafeを応援していきたいです。
 二つ目として展示をみていた時のことですが私はその展示をみて驚きました。それらは私たちの生活の基盤を支えているものばかりでそれらが様々な企業によって作られていることが普段は知ることがないので新鮮でした。その中で特に私が興味をひかれたのは二つあります。一つは近大でも利用されているリサイクルが可能な弁当箱です。私はこれを見た瞬間にこんな工夫がされている弁当箱があるなんて、と感動したと同時に阪南大学でこのアイデアを使ってみるのはどうだろうかと考えました。デザイン性や利便性を考えた結果今のプラスチックの弁当箱よりもいいと思いますし、何より蓋も同じ素材で、容器と一体となっていることから一段と楽になると思います。そしてもう一つ私が興味をひかれたのはネジでした。様々なネジがありましたが、それら全てに工夫がされており、全てがそれぞれの役割があり、どれを見ても飽きが来ませんでした。新幹線に使われているボルトなどをまじまじ見る機会はなかなか無いので楽しかったです。
 これらの体験から私は現在のものづくり企業の現状とその対策を学ぶことができました。今までは大手企業ばかりに目を向けていましたが、これからは中小企業にも目を向けていこうと思えました。今日学んだことは将来の企業選びに活かしていきます。とても勉強になりました。

2年生 鈴木 麻友 さん

 私の中小企業へのイメージは大企業の下請け会社のようなものだったが、今回の企業訪問で高い技術を駆使し様々な商品を生み出していて大企業と深く密接し、大企業にとって中小企業はなくてはならない存在ということに驚きました。私達が何気なく過ごす日常も沢山の人々の努力のもとで成り立っていると考えさせられました。中小企業で生産されたものと、それを必要とする企業とをマッチングさせたりすることは素晴らしいと思ったし、ビジネスマッチングというものがなかったら試行錯誤し生み出されたものが、それを求める人がいなくて消えてしまうことになっていたと考えると、欲しいと思う企業の需要と売りたいと思う企業の供給が合わさりお互いにとってメリットでしかないと感じました。大阪には、沢山の中小企業が集積していて個々の企業がそれぞれ強みにしているものがあって成り立っているのだと知ることができたのと共に、逆に多くの企業があるということは高い技術の中で戦っていかなければならないということは簡単なことではないと感じたが、そういう中で日本の良質な商品は生まれ、世界的にも日本製の商品は良いと認知されているのだと思います。日本の高い技術と良質な商品はとても強みになると感じたので、もっと海外へ発信していくことが課題だと感じました。今後、海外進出が発展すると日本の技術が知られていない国にも知ってもらうことができとても大きなメリットになると感じました。
 ビジネスマッチングによって、今まであまり認知されることのなかった企業が注目をあびることになったのは良い点だが様々な問題もあると思いました。業績をのばすために海外進出を試みてもグローバル人材を育成する環境が整っていなくて海外進出ができず業績をのばすことができないことや、現代の日本社会は主に第三次産業であるサービス業が発展してもの作りにあまり関心を向ける若い人が少なく、後を継ぐ人がいなくなり企業が成り立たなくなるということも問題だと思いました。第三次産業が発達しているのは先進国である特徴の表れだと思うが、第一・二次産業を発展させないと日本は豊かにならないと思います。それらを発展させることは簡単なことではないけれど私が考えるに付加価値を高くしてもの作りの企業が今よりもさらに発展すれば若い人にも魅力と感じてもらう一つになると思います。

2年生 眞壁 成夢 さん

 MOBIO(ものづくりビジネスセンター大阪)とは、大阪府のクリエイション・コア東大阪に開設された、ものづくりの総合支援拠点である。府内全域の中小企業のために、大阪産業技術研究所と連携しながら、ものづくり企業の支援を実施している。
 MOBIOへ行くまでの私は、就職するなら大企業という考えであったが、中小企業の説明を聞くと大企業には無い魅力に興味が湧いた。
 その魅力とは、大手企業のような事業PRを展開できない中で、プロモーションツールの提供により路線開拓・拡大をしていくというものだ。中小企業は費用や人的問題等により、大手企業と同じようにPRするのは難しい。その中で、大手企業に負けないPRを考え、路線拡大をしてみたいと私は感じた。
 中小企業が事業PRをするには、出来るだけ費用の掛からないやり方が好ましいと私は思う。それに最適なのが、今ではYouTubeだろう。
 MOBIOが連携しているモノ技大阪動画では、無償でMOBIOホームページに動画が掲載される。それを見た企業が興味を示すことで、新たな販路開拓に繋がっていく。
 大阪ものづくり優良企業賞とは「技術、QCD、財務、CSR」の4つの視点で高い優秀なものづくり中小企業を、学識経験者等で構成する審査委員会の審査を経て、受賞することが出来る。そのほかにも、優良企業賞を受賞した企業の中で、知的財産への取り組みが優秀と認められる企業を表彰した、知的財産部門賞もある。さらに、表彰を受けた企業は大阪のものづくり看板企業としてMOBIOのホームページにも掲載される。大阪のものづくり看板企業として掲載される企業には、匠企業という位置付けがされ、匠ロゴマークが使用できる。この匠ロゴマークに、私は感激を与えられた。匠企業を受賞することで、社員のモチベーションも上がり、会社の強みにもなる。さらに、営業やPRにも活用することで興味を示す企業が増えていく。そして、口コミで広がりを見せれば、多くの顧客を獲得できる可能性が高く、最高のプロモーション手法を行うことができるかも知れないということに、私は気付いた。
 MOBIOへ行くまでと行った後では、考え方が変わっている自分に驚いた。中小企業へ就職し、大企業に引けを取らない方法を考えるのも面白いと思い始めた。匠ロゴマークが使用できることで、会社には多大なる利益があるということを知る事が出来た。MOBIOへ行き中小企業の興味が湧いた。ものづくりの中小企業へ就職した際には、匠企業を受賞できるように精進して行きたいと思う。

2年生 渡邉 果穂 さん

 2017年4月12日に私たち三木ゼミ生は、クリエイション・コア東大阪内にある「MOBIO ものづくりビジネスセンター大阪」を訪問しました。ここは、大阪府のものづくり支援拠点です。大阪府ものづくり支援課を中心に、様々な機関がものづくり企業の支援を実施しています。私が印象に残っているのは常設展示場です。ここは、各社の技術や製品を一覧できる場所でした。ただ製品を置いているだけでなく、きちんとわかりやすいように説明が添えられていました。それでもわからなければ、スタッフの方に説明をしてもらえるので疑問点がなく、ものづくりの探し物ができるのだと思いました。私も実際、説明をしてもらいましたが、スタッフの方がすぐに資料を出して製品と見比べながら説明をしてくださったので、とてもわかりやすい説明でした。またMOBIOのホームページでも常設展示場にあるものの技術や製品を紹介しているので、常設展示場に行けなくてもほかの企業と取引ができるのはいい点だと思いました。
 展示場を見学していると“大阪ものづくり優良企業賞”という賞を受賞している企業がいくつもありました。“大阪ものづくり優良企業賞”は大阪府内のものづくり中小企業を対象に「技術、QCD、財務、CSR」の4つの視点で審査をされ総合力が高く、市場で高く評価を得ている企業に贈られている賞だと聞きました。そのことを知り、MOBIO内にはこの賞を得ている企業がたくさんあったので、他の企業もタッグを組もうと思いやすいのではないのかと思いました。また、この賞を得ている企業は大阪府が発行している「大阪の元気!ものづくり企業」冊子やMOBIOのホームページにも掲載されているそうです。MOBIOのホームページでは、冊子の情報や企業の取り組みなどを掲載されており、カテゴリ検索や社名などキーワードでも探すことができるのでとても使いやすいホームページになっていると感じました。
 他にもMOBIOでは、展示場に出展している企業の数社の説明会や交流会を行えるイベントが月2回あって、最新の情報を聞くことができるそうです。また、MOBIO Cafeという30人程度までの少人数で、テーマ設定のもとセミナーやワークショップなどを開催、MOBIO Forumという募集定員の多いセミナーを開催しています。企業がこのようなイベント参加することによって、協業できる仲間を見つけることができたり、製品や技術に付加価値をつけることができたりと仕事の幅を広げることができると感じました。