ビジネス統計分析パッケージの研究発表会

 経済学部のビジネス統計分析パッケージでは、このパッケージの青木ゼミ、西本ゼミ、村上ゼミの2年次生が一堂に会して、2015年の12月15日と22日の2週にわたり研究発表会を行った。
 各ゼミから3チームずつを選出し、計9チームが発表を行った。研究発表した内容は、パッケージで学んだ統計学やビジネスデータ分析の専門知識・技能を活かして、各ゼミで分析したことである。特別にパッケージ外から経済学部の西先生に出席して頂き、各発表に対して評価と講評をもらった。また、学生実行委員が発表会の運営にあたり、彼らが進行と司会を行った。

研究発表した内容は以下のとおりである。

第1日目 12月15日
① ビールと気温の統計学              青木ゼミ
② クリスマス経済                 西本ゼミ
③ なぜ阪南大学経済学部に女子生徒が少ないのか   村上ゼミ
④ アルコール消費量とアルコール生産量について   青木ゼミ
⑤ バレンタイン経済効果              西本ゼミ

第2日目 12月22日
⑥ ゆるキャラの経済効果              村上ゼミ
⑦ 「タバコを吸う正当化理由」を統計学的に表す   青木ゼミ
⑧ Team KEIRYOU                 西本ゼミ
⑩ 学生が求める携帯電話は             村上ゼミ

 各発表に関して学生と教員が採点を行い、その総合点の上位3チームに副賞として図書カードが与えられた。結果、1等は「③なぜ阪南大学経済学部に女子生徒が少ないのか」、2等は「⑩学生が求める携帯電話は」、3等は「①ビールと気温の統計学」となった。
 経済学部では、1年次にも大学入門演習で報告会を行っており、大きな成果を得ているが、2年次になってのこの研究発表会では、パッケージで学んだ統計学など知識を使っており、その分専門的であるといえる。具体的な分析手法として、相関係数や回帰分析を使った発表が多かった。
 常日頃は、学生達は教室で机とパソコンに向かって、知識と技能を身に付けているが、その成果を発表するために、同じ分野を学ぶ同じパッケージの者が集まり、学生が主体的に、このような研究発表会を開くことは学習の励みとも目標ともなり、大変有意義である。
 ただし、統計学の知識はまだまだ十分とはいえない。むしろ、この発表会で自分の知識の足りないことに気付いた学生もいると思う。統計学、ビジネスデータ分析は、現代のIT社会においてはとても実践的であり、とても面白い分野である。学生生活はそれほど長くはない。これを契機に今後も専門知識の獲得に積極的に取り組んでほしいと思う。

文責  青木 博明