青木博明ゼミの課題研究の授業を「あべのハルカスの阪南大学キャンパス」で行う — 松本社長を招いて—

 青木博明の4年次の課題研究(4年次のゼミに相当)の授業を、あべのハルカスの阪南大学キャンパス(あべのハルカス23階)で行いました。この日2014年4月21日は、特に松本化粧品店の社長である松本善治氏を招いて授業を行いました。
 青木ゼミではここ数年、研究の材料として松本化粧品店の天美支店より資生堂商品の販売データの提供を受けており、その分析結果の報告をするために、松本社長をお招きしました(松本社長は、高石市の市議会議員としても活躍されています)。松本化粧品店の天美支店は、阪南大学の最寄り駅の近鉄天美河内駅のすぐ横の近商ストア内にあります。
 あべのハルカスは交通の要衝である近鉄阿倍野駅にあり、お客様をお招きするにも大変便利です。松本化粧品店の本店は大阪市住之江区の粉浜にありますが、そこからも電車1本でこられます。
 報告内容は、商品の美容法と(資生堂内の)ブランドでのABC分析、年次間での商品の売上の比較、美容法ごとの商品の単価と売上数の回帰分析、月別・季節変動の分析などです。例えば、ABC分析は、各商品をその売上額で降順に並べた後、重要度に応じてA,B,Cに区分する方法です。

 現在4回生は就職活動の真っただ中です。そこで、青木ゼミからの報告の後、松本社長より就職活動のため、また就職した後の心がけやアドバイスを話してもらいました。体験に基づいたもので、ゼミ生達は興味深く聞いていました。一部紹介します。
 『就職はお見合い見たいなものである。どこに決まるかは、多少の運もある。大事なのは、そこでいかに自分の道を切り開くかである。
 10年経てば社会も変わる。大企業も必ずしも安泰ではない。大企業や有名企業ばかりを目指す必要はない。自分を活かせるか否か(自分と会社との適性)が重要である。仮面をかぶった自分を見せる必要はない。


 企業内起業家、つまり会社の向かうべき方向を示せる社員を目指してほしい。言われたことしかできない学生は要らない。そのためには、時事問題や専門以外の領域についても広く勉強する必要がある。
 本を読み、物事を考える時間を作る。時間は、皆に平等な資源であり、社会に出た後はもっとも重要な資源となる。
 (前に向かって進んでいる者に対しては)一つの扉が閉まっても、次の扉が開く。』

 阪南大学のあべのハルカスキャンパスは、60階建てのあべのハルカスの23階にありますが、それでもその眺望は一見の価値ありです。特に東側の眺望は、北から生駒山、二上山、葛城山、金剛山と続き、屏風のように望めることができて、気持ちいいです。ただ、この日は残念ながら、曇り空でした。写真は、東側の眺望を背景にして、松本社長とゼミ生で写したものです(就職活動で休む者も何人かいました)。
 夕食は、松本社長を交えて、皆で針中野の寿司屋に行き、再び話しが盛り上がりました。