2014.5.19

ゲルフ大学留学体験記9:寿山ゼミ3回生

ゲルフ大学留学体験記9:寿山ゼミ3回生 望月 槙

 こんにちは。国際コミュニケーション学部3回生の望月槙です。気温も少しずつ暖かくなり20度まで上がる日もあります。そういった日にはゲルフに住んでいる多くの人が半袖を着ていて、ようやく夏が来るのだなと実感しました。私はとても疑問に思っている事があります。大雨が降ると分かっていてもカナダ人の多くは傘を持ち歩きません。今回のタームで新しいクラス、新しい先生に代わり、新しい生活が始まりました。今回は「新しい学校生活」、「スクールアクティビティー」、「日常生活」についてレポートしたいと思います。

新しい学校生活

 今回も2つのクラスに別れて、前のクラスとはがらりと雰囲気が変わり、少しまだ慣れないでいます。レベルが上がり、やはり内容も急に難しくなりました。まず、クラスでは自己紹介など基本的にクラスメイトを知ることから始まりました。グラマークラスでは、形容詞節について学んでいます。原作アガサ・クリスティーの『鏡は横にひび割れて』という小説を聞いて、自分自身の言葉で要約したものを、関係代名詞を使って与えられたお題を一文にまとめています。ライティングクラスでは、様々な問題について、ホームページを参照して自分の答えを短いパラグラフにします。前回は、大学と高校の違いについて書きました。リーディングクラスでは、教科書を読み、ペアになって協力し合って問題を解いたりメインアイディアを探したりします。スピーキングクラスでは教科書を使わずにリスニングの教科書にそって、ディスカッションをします。ディスカッションの内容も前回のレベルよりもはるかに上がり、アカデミックな問題に取り組んでいます。スピーキングクラスでは、今まで習う事のなかったカナダのスラングについて学んでいます。

スクールアクティビティー

 今月のスクールアクティビティーで、木を植えるボランティアをしました。カナダのゲルフは特に環境を意識している町なので、そういった環境に対するアクティビティーが盛んにあります。今回は大学からバスで30分位のところに行きました。朝の10時から14時まで、生徒14人とインストラクター2人の16人で約1,000本の木を植える事が出来ました。日本では経験することのなかった木を植える作業をして、どれだけ植える事が難しいのかが分かりました。もう1つのアクティビティーではバスケットボールとサッカーをしました。先月のサッカーアクティビティーと同様に、放課後にイングリッシュプログラムの生徒が集まりました。2つのチームに別れて約2時間試合をしたりしました。今月はスポーツアクティビティーが毎週あるので来週も積極的に参加したいと思います。

日常生活

 先日の日曜日に、前回のクラスメイトと一緒にバーベキューをしました。集まったのは半数以下のクラスメイトだったのですが、朝からみんなでスーパーに買い出しに行きました。クラスメイトのブラジル人はバーベキューがとても好きなので、率先して焼いてくれました。彼女はブラジルでとても有名なお菓子を作ってくれました。大量のコンデンスミルク、バター、ココアから作られるそのお菓子は、日本では滅多に食べる事の出来ない甘さでとても美味しかったです。バーベキューをした後は皆でトランプをしました。しかし、トランプをあまり知らないクラスメイトに、英語で『ババ抜き』など、日本のカードゲームを教える事はとても大変でした。
 今月に入り、冬の間使えなかったバーベキューを使ってホストファミリーがご飯を作ってくれます。しかしカナダのバーベキューは日本とは違い、お肉や野菜など色々な食材を焼くのではなく、ハンバーガーが主に作られます。最初に「バーベキューをするよ」とホストファミリーに言われた時は日本のバーベキューを想像していたので、ハンバーガーが出てきたときは、これも文化の違いだなと思いました。
 留学生活9か月目に入り、残すところ3か月となりました。最近では字幕なしの映画も大体理解できるようになり、私の英語力も成長したのだなと実感しました。授業がとても難しくついて行く事が大変ですが頑張りたいと思います。

ゲルフ大学留学体験記9:寿山ゼミ3回生 峯 遙香

 初めまして、国際コミュニケーション学部3回生の峯遥香です。私は4月26日から、カナダのオンタリオ州のゲルフという町に留学しています。そして、4か月間ゲルフ大学のプログラムで英語を勉強します。今回は「初めての留学」、「アクティビティー」、「日常生活」についてレポートしたいと思います。

初めての留学

 私は留学もですが、海外も初めてですごく楽しみでもあり不安でした。カナダに着いて、一週間は毎日泣いていました。4か月だけだし大丈夫だろうと思っていましたが、想像以上に寂しく、英語も喋れないし、ほとんど聞き取れないし、ゲルフ大学にこの時期に留学するのは私一人だったので、すごく孤独に感じました。そのたびに日本にいる家族、友達が励ましの言葉をくれました。カナダに来て、私はこんなにも周りの人に助けられているのかと実感し、感謝の気持ちでいっぱいになりました。このように周りの人の大切さを気づけたことが、最初に留学してよかったなと感じた瞬間でした。もう、ゲルフに来て2週間が過ぎ、やっと生活にも慣れてきました。

アクティビティー

 私がまず体験したアクティビティーはナイアガラの滝を見に行くツアーでした。ナイアガラの滝はトロントにあり、ゲルフ大学からバスで一時間半程の場所にあります。ナイアガラの滝は、留学に出発する前にカナダのことを調べていた時に行きたいと思っていた場所だったのですごく楽しみでした。当日はすごい強風と雨で天候がすごく悪く、ナイアガラの滝もあまりよく見えませんでした。ですが、やはりすごく大きく迫力が半端ではなかったです。また快晴の時に来てみたいなと思いました。室内のアクティビティーもあり、楽しめました。滝を見た後はトロントにあるアウトレットモールに行き、買い物を楽しみました。
 次に、ツリープランティングというボランティアに参加しました。ゲルフはすごく緑が多く、ボランティアも日本に比べてはるかに多く、特に自然を増やすためのボランティアが多いと感じました。そういったボランティアが多く行われているおかげで、ゲルフは緑がたくさんあるのかなと思いました。私が参加したツリープランティングのボランティアでは、まず小一時間鉢を移動させました。すごく重労働で、これを毎日するのはすごく大変ですごいことだなと身に染みて感じることが出来ました。その作業が終わったら、小さな木の根っこをたくさんの穴がある箱に一つずつ植えていきました。土の硬さも重要なようで、始めはうまくできなかったのですが、インストラクターの方に教えてもらい、最後はだいぶうまく植えられるようになりました。プランティングをした場所は湖もあり、自然がいっぱいで、癒されながら昼食をとることが出来ました。この経験を経て、木を簡単に伐採するのは一瞬ですが、木が一本生えるのには、人の手である程度まで育て、そのあとに本当の土の元へ植えるという手間がかかっているのだなと実感しました。

日常生活

 私のホストファミリーはすごくフレンドリーで、ホストファミリーの他に、ドイツ人とメキシコ人の女の子が住んでいます。ゲルフに住んでいる人たちは、英語ができない私にとても親切にしてくれ、ゲルフを選んでよかったなと日々感じています。クラスも少人数で、先生も皆良い人で環境にも恵まれています。私は4か月という短い期間なので、色々な経験をし、少しでも多くのことを学べるように、一日一日を大切に過ごそうと思っています。

寿山教授のコメント

 ゲルフでの留学生活をすでに9か月も過ごしている望月さんは、授業においても日常生活においてもとても充実した日々を送っており、着実に留学の成果が出ているようで喜ばしく思います。一方、初めての海外が今回の留学という峯さんは、言葉を始め、異文化の中で少し戸惑いを感じているようです。しかし、それ以上に好奇心・探究心・向上心を持って貴重な留学生活をエンジョイして笑顔で帰国してもらいたいと思っています。