2014.5.7

マルタ島留学便り1:寿山ゼミ4回生

マルタ島留学便り1:寿山ゼミ4回生 石本有希

こんにちは。国際コミュニケーション学部寿山ゼミ4回生の石本有希です。この4月から大学を1年休学してマルタ共和国にあるECというイングリッシュスクールに通っています。今回はマルタという国はどんな国なのか紹介していきたいと思います。

マルタという国について

 私は現在マルタ共和国という国に留学をしています。マルタという国自体まだ日本には浸透していませんが、イタリアの下に位置する小さな地中海の島国です。公用語はマルタ語、英語です。また、マルタはイタリアと北アフリカに挟まれた地中海に位置していることもあり、両方の文化が食事にも融合されています。
 特に、地中海ということで、シーフードを中心としたイタリア料理のお店が多く、値段もイギリスなどと比べるととっても手頃です。物価はほかのヨーロッパの国に比べて安く、消費税も日本より高く18%となっていますが、食べ物には消費税がかからないのでこういった配慮が日本にもあったらいいのにと思いました。
 治安も日本と同じ島国だからかとても良いです。夜に1人で出歩いても特に危ないこともありません。しかし、パブなどのお酒を飲めるところでは、地元の方たちよりは外国から来ている人たちのほうが多いので、パスポートや携帯、財布などを持っていくとスリなどにあいやすいそうです。

マルタの町

 マルタの建物は教会から家まで石でできています。マルタは、冬も10℃を下回ることはほとんどないので、夏を涼しく過ごすために作られているそうです。実際、ホームステイ先の家も日中外に出るとすごく暑いですが、家の中はひんやりとしています。町を見渡すときれいな海と石で作られた建物ばかりなので景色はとても綺麗です。現在は、夏のシーズンに向けて様々なところで工事をしているので、7月ごろどんな街になっているのか楽しみです。
 また、マルタは人口より猫のほうが多く、猫の楽園とも呼ばれています。町を散策しているといたるところに猫がおり、猫が集まるところには必ずと言っていいほど町の誰かが置いているエサもあります。そのせいなのか警戒心が強いイメージ猫ですが、人が近寄って来てもあまり逃げずに人懐っこいです。マルタ猫協会というのもあり、捨てられた猫などを保護しているそうです。

授業風景

 マルタにはアジア人の留学生がほかの国に比べて少ないです。特に春や夏休み期間になるとほかの国だと短期留学の日本人が一気に入ってくるので、クラスの50%以上が日本人ということがよくあります。その点マルタだとまずやって来る日本人が少なく、ヨーロッパやリビアから来る人たちがほとんどなので、日本語をしゃべりたくないという人にはお勧めです。
 実際私のクラスにはイタリア、リビア、ロシア、ブラジル、日本、韓国といった多国籍の人が集まって来ているので、自然と会話は英語になります。なので、先生が言っていることが理解できない時も英語で質問します。授業は参加型なので理解できないと参加ができないため、必死にしがみついていると自然と聞き取れ、少しずつしゃべれるようになります。私も来た初日は先生がしゃべっている言葉が早くほとんど理解できませんでしたが、3週間たった今ではだいぶ理解できるようになりました。また、日本人はシャイな人が多いので”Don’t be shy!”とよく言われるので、言葉を飲み込まずに発言するようにしています。

寿山教授のコメント

一年大学を休学して留学するのはとても勇気がいる決断だと思います。敢えてこの選択をしたその先に自分の未来がしっかりとイメージできているのでしょう。明るい地中海の太陽の下で暮らす一年間が、石本さんの未来の選択肢を増やし、その選択肢を実現可能にする原動力になることを願っています。