2017.5.29

2017年度ニューヨーク市立大学留学体験記3:寿山ゼミ3回生

2017年度ニューヨーク市立大学留学体験記3:寿山ゼミ3回生 渡辺祥子

 こんにちは。国際コミュニケーション学部寿山ゼミ3回生の渡辺祥子です。5月に入り、最初の頃の大雪が嘘かのように暑い日も多く、後述する卒業式の日には最高気温32度にも至りました。学校生活も充実し、日々国際交流ができ、楽しい毎日が送れています。さて今回は、「ブロードウェイミュージカル」「カルチャーデイ」「卒業式」についてレポートしたいと思います。

ブロードウェイミュージカル

 私がニューヨークを選んだ1番の理由、ずっと楽しみにしていたのが本場のブロードウェイミュージカルを鑑賞することです。私は日本でよくミュージカルを鑑賞するのですが、ある時、日本に来たブロードウェイミュージカルの圧巻のステージに魅了され、絶対にニューヨークに行くと決めたくらい私にとって一つの夢のような存在です。そんな私にとって初めての本場のブロードウェイミュージカルは「CATS」でした。
 劇場の前に来た時は、もうわくわくが止まらなくて、ステージが始まった瞬間に、もう感動して泣いてしまいました。なぜなら、劇場内が真っ暗になったと思えば客席の至る所で役者さん達が猫の目を光らせていたからです。もちろん私の近くにも来てくれました。最初から度肝を抜かれる演出に感心させられました。
 そして、間の休憩時間にはなんとステージの上に直接上がれるというシステムだそうです。しかし、残念ながら私は遅くて上がることはできませんでした。なので、舞台上は次の機会の楽しみでもあります。また声も迫力があり、俳優さんの目の色が十人十色で、本当の猫のようで美しかったです。同じ作品でも演じる人、演出する人によってまた違う味が出るんだと感じました。今から次のブロードウェイミュージカルを観る機会が楽しみでなりません。

カルチャーデイ

 5月の頭に学校でカルチャーデイがありました。カルチャーデイとはそれぞれの自分の母国についてパワーポイントでプレゼンテーションを行い、知識をシェアするイベントのことです。その日の為に後半は通常の授業の中にさらにパワーポイント作成や、スピーチの練習なども組み込まれました。私は日本人1人だけだったので、テーマが自由に決められた為に、日頃から着る機会の多かった着物の種類についてプレゼンテーションを行いました。
 先生は凄く評価してくださり、他の子達のサポートにも回るようにと言われたくらいでした。その際、更にクラスメートと触れ合う機会も増えたので、良い経験に繋がったと嬉しく思います。他にも、スリランカ、ポーランド、サウジアラビア、イタリア、トルコ、シリア、中国、メキシコなど…様々の国の人達がそれぞれの文化をシェアした為に、凄く世界の視野が広がりました。
 その中で特にスリランカの事を知らなかったのですが、自然溢れる豊かな国で心地良さそうで行ってみたいと感じました。知らないことを知ると凄く得した気分になり、もっと他の国のことも知りたいと思いました。また、1人の先生が浴衣を持っているということで、当日貸してくださりました。思いの外、日本の浴衣は好印象で、生徒を始め先生方にも楽しんでもらえた気がします。

卒業式

 私は春学期のセメスターに途中参加した為、早めに卒業式を迎えました。卒業式といっても、この学期が終わるとの事で、その後の夏の学期もまた通う生徒もいて、私もその1人です。次の学期があるといっても、同じメンバーで集まることはないと思うと、少し寂しい気持ちになります。特に、私が1番仲良くしていたメキシコ人の女の子とイタリア人の女の子が今期で離れてしまいます。しかし、卒業後にも学校以外で会う約束をしたり、単なるクラスメートではなく、これからも付き合っていける仲になれたと思うと凄く嬉しく思います。
 卒業式では一人一人に卒業証書を授与されました。その時に同時に成績表、TOEFLの結果が渡されたのですが、評価は【コミュニケーション】【ワークショップ】【リーディングとライティング】【グラマー】と4つの授業に分かれているのですが、全てオール5を取ることができました。周りのみんなに必死についていこうと積極的に頑張っていただけに、凄く嬉しく思います。来週からは夏学期が始まります。
 先生いわく、上のクラスに上がるかもしれないと伺ったので、一層気を引き締めて頑張りたいと思います。また、始まる新たなクラスでの新たな出会いに今から胸が高鳴っています。来月からは新たな生活が始まると共にこれから夏も本番となろうとしているので、体調管理をしっかりして、ニューヨークの夏を精一杯楽しみたいと思います。

寿山教授のコメント

 自らの将来の夢を実現するためにニューヨークに行った渡辺さん。本気でその夢を実現しようと努力している様子が窺えて嬉しく思います。本場ブロードウェイのミュージカルを堪能しながらも感性を磨き、自分の中に取り込み、他の誰もまねのできない独自の表現ができるようになってもらいたいと思います。学校での勉強の方も順調で安心しました。