国際コミュニケーション学部 国際コミュニケーション学科

松本 典昭
(マツモト ノリアキ)

[職名] 教授
[出身地] 鳥取県
[出身校]
同志社大学大学院文学研究科博士後期課程 博士 (文化史学・同志社大学)
[担当科目]
都市文化史論(ヨーロッパ)、ヨーロッパの美術
※2017年度は明治大学にて国内研究中
[研究テーマ]
イタリア・ルネサンス
[主要業績]

  • 『マキァヴェッリ全集6』(共訳)筑摩書房,2000年
  • 『ルネサンス都市フィレンツェ』(共訳)岩波書店,2011年

※その他の研究業績については、下記「researchmap」(国立研究開発法人科学技術振興機構)で公開している研究ページをご覧ください。

ReaD & Researchmap

松本典昭研究室

知ることは楽しい。だから勉強は最高の遊び。人生、遊んじゃえ。

おすすめの一冊

小山正安『愉悦の蒐集 ヴンダーカンマーの謎』集英社新書、2007年。
 まさに「知ることは楽しい」と教えてくれる。読書の喜びを教えてくれる。目も楽しませてくれる。自分の無知を自覚すると、世界は謎に満ちていることがわかり、楽しくなる。

趣味

 大学生時代は映画ばかり観ていた。チャップリン、フェリーニ、ベルトリッチ、黒澤明、宮崎駿……(私の時代は全部映画館で観たが、いまは全部図書館に揃っている。大学生のうちに全部観てください)。最近はオペラやバレエ、それから能楽・文楽・歌舞伎をよく観る。知らないことだらけで、いろいろなことがわかってくると、楽しい。時間と空間を超えていろいろなことが繋がっていると知ると、やはり楽しい。
 ある国際的ビジネスマンは、シェイクスピア全集を読破していたおかげで、商談を成立させることができたと述べています。フランス人とモリエールで盛りあがり、オーストリア人とモーツァルトで盛りあがった経験のある私には、それがよく納得できます。本学のミッションステートメントは「幅広い教養を持つ国際的なビジネスパーソン」として学生を成長させること。シェイクスピア全集を読破する気概をもってください。

研究室の案内

 ゼミの大テーマは「ヨーロッパの歴史と文化」「比較芸術文化」。
 ゼミでは学生各自が好きなテーマを選んで発表している。自分で調べ、自分の頭で考え、自分の言葉で発表する。他人の発表には必ず質問する。
 世の中には、なんでもコピペで済まそうとする省エネ学生があふれている。最小の努力で最大の成果をあげたと思っているかもしれないが、大間違いである。他人の頭で考え、他人の言葉で語っても意味がない。生きていくのは、他人ではなく自分だからだ。人生はコピペで生きられるほど簡単ではない。いまそれを学ばなくていつ学ぶのですか。
 社会に出てから、自分の人生で自分が主人公になるために、自分の頭で考える人を育てます。たとえ最大の努力に最小の成果しかなかったとしても、努力すること自体を楽しめる人を育てます。
 目の前の世界は問題山積です。人類史という時間軸と地球という空間軸の交差点から四方八方を見渡してください。自分の立ち位置を知り、問題に向きあう忍耐力をつけてください。単純な答えはないのですから、答えを探す苦労を快楽に転換できれば、あなたは幸せになれます。幸せになる道をいっしょに探しましょう。道に迷うことも楽しみましょう。汗を流すかっこ悪さをかっこいいと考えられる逆転発想の人になりましょう。

担当授業の紹介

■「ヨーロッパの美術」
 異文化理解の一環として、ルネサンス美術の「読み方」を教える。作品の背後には長い歴史的・文化的伝統が隠れている。

■「都市文化史論(ヨーロッパ)」
 イタリアの都市フィレンツェの歴史と文化を紹介する。イタリアの都市は人が歩くためのヒューマン・スケールの都市、つまり人間が人間らしく暮らせる空間である。

■「ヨーロッパ文化交流史」
 アジア、アフリカ、アメリカとの関係にもふれながら、古代から現代までのヨーロッパの歴史、美術、文学、音楽、演劇などについて紹介する。歴史は暗記ではない、想像力だ。

研究内容の紹介

 おおざっぱに言えば、「イタリア・ルネサンス」。もう少し詳しく言えば、「近世フィレンツェの文化史」。都市フィレンツェをケース・スタディにしていますが、西洋中心の直線的な発展史観はとりません。国際情勢を見渡せば、そんな発想では問題が解決しないことは明白。相対的・複眼的にものごとを見つめたいと思っています。
 すべての研究は無知の自覚から出発します。知らないから知りたいのです。学生諸君も「知っている」と思わないで、「知らない」と思ってください。すると知りたくなります。

高校生へのメッセージ

 知的好奇心をもって、なんでもいいから熱中してほしい。一歩を踏み出す力をもってほしい。
 「美術なんか勉強してなんの役に立つの?」という君の質問に、ある大学生との実際にあった対話を紹介しよう。「先生のおかげで就職決まりました。ありがとうございます!」「なんのこと?」「面接で先生の授業の美術の話をしたら、通りました。」「おお、それはおめでとう!でも、それは私のおかげじゃないよ。君自身が、授業を注意深く聴く傾聴力、小さな発見に感動する感受性、それを自分の言葉で熱く語れる表現力があったからだよ。」「先生とのコラボですね。」「うれしいこと言ってくれるね。授業は全部、教員と学生のコラボだよ。」
 高校生諸君、わかりましたか? つまり美術は、役立てる能力のある学生には役に立つし、能力のない学生には役に立たない。美術にかぎりません。有益にするか、無益にするか、すべては君しだいということ。
 突然ですが、ここで問題。上の絵の三人の女性の名前は? その答えは授業で。