【留学レポート】アデレード・南十字星の光をたよりに(11)

 神尾ゼミナール3回生の平石加奈です。月日が経つのは早く、2017年上半期が過ぎ7月になりました。そして私が日本へ帰るまで残り2か月を切りました。残された留学期間を楽しみつつ、勉強に気を抜かないように真面目に取り組みます。
さて、今回のレポートです。

ついに。コアラに会いに!

 オーストラリア、と言えばコアラ。おまけでカンガルー。私は、留学先がオーストラリアと決まった時から「コアラと抱擁する!」と家族、友人に公言し、ご対面することを楽しみにしていました。
 基本的に、私にとっては「オーストラリア=コアラ」であり、コアラはオーストラリアのそこかしこに住んでいていつでも抱擁出来ると思っていました。場合によっては、ホームステイ先のお隣にコアラが住んでいるのでは、くらいの勢いで思い込んでいました。
 ところがです。実際には、コアラの数は年々減少しており、コアラに直接触れ合える場所は極めて少ないのが実情です。そこで、私は動物園へ行くことにしました。
 念願のコアラに出会えたのは、Gorge Wildlife Parkという動物園。 その時の感想としては、ちょっと毛が硬いおとなしい中型犬を抱きしめている感覚でした。この画像が、中型犬のコアラです。この時、コアラはユーカリを可愛く食べておりました。
 実際にこのように抱きしめてみると、人気動物であることを実感しました。コアラの体重は10キロぐらい。1日中ユーカリを食べているそうです。しかも、ユーカリであれば何でもよいわけではないとのこと。鼻で新鮮さを嗅ぎ分け食べるという意外なグルメでした。

コアラの現状?

 可愛らしいコアラですが、数が減少してきている点において、オーストラリアでは国家的社会問題になっています。野生のコアラを見られるのは世界でオーストラリアだけ。しかし、建物を建てるために森を削り、人が住むことによってコアラの住範囲を侵食しているのです。
 コアラは暑さに敏感なのですが、地球温暖化の影響で住宅街まで水を求めにやってきます。その際、車にはねられたりペットである犬と闘ったりして命を落とすこともあります。人間のエゴが、動物の生態系に悪影響を及ぼしていることを、もっと私たちも理解する必要があります。
 現在は、未来のことを考えて行動しないといけません。リーディングのクラスでコアラについての記事が提示され、人間がコアラに悪影響を及ぼす事実について学びました。これらを知った上で、コアラを抱擁出来たことは一生の思い出です。

オーストラリアはコアラ。いえいえカンガルーも有名です。が、ワラビーも同じぐらい有名です。

 私が訪れた動物園では、直接餌やりができます。私はカンガルーにそれをしたのですが……。実は、私の勝手な思い込みで、カンガルーってガツガツご飯を食べるのかと思っていました。が、実に優しく食べてくれました。
 そしてこの動物園には野生の鳥が飛んでくることもあるそうです。しかも、ここにはオーストラリアでしか見ることの出来ない鳥もいました。動物はいつ触れ合っても癒されるものです。アデレードに旅行したならば、是非Goege Wildlife Parkへ行くことをお勧めします。

残り2か月となって改めて考える自主性

 私は留学するまで自分自身が "自主的"であると思い込んでいました。要するに、自ら物事に取り組んでいると相当強く自負していたわけです。しかし、今振り返ってみるとそれは ”つもり” でした。
 オーストラリアに留学してから勉強とうまく付き合っていくのも、時間を有効活用するのも自分次第であることを経験しました。何をするのも自分が動くことによって状況が変わっていくことを実感しました。留学生活をいかに楽しく、これからの自分の人生にいかに影響を与えるものにするか。この全てが自分次第なのです。
 日本にいる時は毎日大学で学び、その後にはアルバイトへ行く、というだけの生活でした。大学とアルバイトの中で自主的に行動することはしてきたつもりです。が、それが本当に自ら行ってきたことかと聞かれると、100%「Yes」と答えることはできません。「自主的」とは、第三者からの干渉や保護を受けることなく、自ら進んで行動することに他なりません。今までの私の行動は自主的であったとは少し言い難いです。
 私が何をお伝えしたいか、というと、まだまだ自主的な行動力が私には足りないということです。神尾ゼミナールでは自主的に行動することが求められています。残りの2か月で少しでも勉強面において、自主的な行動をします。まずは、文章を早読み出来るようになるため且つ、文章の理解力を高めるために本を借りてきます。

 それでは、また次回。アデレードから平石加奈でした。