2017.5.29

【留学レポート】アデレード・南十字星の光をたよりに(9)

【留学レポート】アデレード・南十字星の光をたよりに(9)

 神尾ゼミナール3回生の平石加奈です。オージーと言えば、真夏でビーチサンダルですが、この間からあまりにも寒すぎるので、ビーチサンダルを卒業し厚手のジャンパーを着て大学に通学しています。
 さて、今回のレポートテーマは、「追い込む」。

7か月目に決めたこと

 オーストラリアへ来てから早いもので7か月。ある程度は英語力が伸びていると実感しています。クラスは7が最高レベルですが、ようやく4もしくは5と、少し上のレベルまで来ることができました。
 クラスはレベル5から急激に高くなり、授業の内容も難しくかつ複雑になってきます。私はこれまでも、自分を追い込まないとギリギリまで手をつけず、結局は中途半端に終わることになっていました。そこで、残りの留学期間を考えて、その時間の中で自らギリギリの状態に立たすことに決めました。

クラス変更の挑戦

 さて私、平石加奈は何をしたのか、といえば…。「アカデミック」という語学学校を卒業した後に大学で勉強する、グローバル化やサイエンスについての知識を学ぶクラスに変更したわけです。これは、通常のクラスよりも少し難しい内容が授業プログラムとなっています。
 現在のRW(Reading&Writing)クラスでは、長文を読みその内容について、自分の考えや分析をレポートするというのが基本学修スタイルです。リーディングクラスでは、約15分のレクチャーを聞き、レクチャー内容をノートに取り、それをもとに質問に答えます。これまでは、3回繰り返して聞けたのですが、現在、聞けるのは2回まで。さらに、質問用紙もレクチャーを聞く前に配布されていたところから、レクチャーを聞いた後に配布と変更になりました。
 クラス変更は、私にとって想像以上の学びの挑戦となっています。

レベルを上げると大変です

 理解していることを確認していくことも、学修の一つの方法です。しかしながら、わからないこと、難しいことを学ぶことは「大変」の一語に尽きます。けれども、嫌であろうが何であろうが、あるいはどれほど難しくても理解するしかない状況に変わりはありません。
 正直、私の勉強量では追いつかないほど難しいです。でもこれは、自分自身を追い込むために起こした行動ですので、やり通すしかありません。
 私の周りにいる留学生たちは、言うまでもなく全員が私よりレベルが上です。それぞれ各クラスでの山盛りの課題があり、内容も単語も理解できないぐらい難しそうです。私が彼らのレベルになると、既に彼らはそのまた上のレベルに到達しています。

「Good job Kana!」に励まされて

 「宿題がイヤ!」、「宿題をしたくない!」といいながら、難しい内容の課題に取り組んでいる仲間を横目で見つつ、毎回私は羨ましく思っていました。いつも私だけ一番下だ、少しずつ上達していると思っていたのは自分の幻想だと落ち込んでいたことも事実です。
 ある日のこと。オーストラリアへ来た当初にお世話になった先生と5か月ぶりくらいに話す機会がありました。その会話の途中、突然「あなたの英語、本当に上達しているね!私の言っていることを的確に理解できているし、あなたの言いたいことも私に伝わっている。Good job Kana!」との言葉をいただきました。
 これまで、バスの中で英単語を覚えたり、クラブに入ってネイティヴと関わる機会を作ったりしながら少しずつ、英語を使わないといけない状況に自分自身を追い込んできたのは間違いではなかったと確信しました。何よりも、褒められて嬉しかったことが自信にもなりました。これからも私は私なりのやり方、追い込むという方法で英語の4技能であるReading・ Listening・Writing・Speakingを上達させようと思います。