2016.12.14

【留学レポート】アデレード・南十字星の光をたよりに(3)

【留学レポート】アデレード・南十字星の光をたよりに(3)

新しいタームの始まりと共に、新しい友達もたくさん出来ました。外国の友達と自分たちの国のついて話す機会が増え、何もかもが日本とは違うことに気付かされます。 今回、私が最近一番驚いた「料理」についてレポートにします。

食卓は文化なりー食事の風景を通して見える異文化ー

大学には、サウジアラビア・コロンビア・台湾・中国・ベネズエラなど各国からの留学生がいます。今回は、彼ら、彼女たちとの交流や、リスニングの授業内でのディスカッションを通しての「異文化理解」についてリポートしてみたいと思います。
授業の中で、自分たちの国の料理について話し合いをしました。そこでの発言を整理してみると、次のようになります。

コロンビア:南米のコロンビアでは、その日に招集をかけて道路で音楽を鳴らしながら友達の友達も含めて、一緒にご飯を食べるとのこと。日本では食事会となると夜が普通ですが、コロンビアではランチタイムが一番重要とされている時間となります。料理はシェアせず、自分が食べたいものを自分で頼んで自分だけが食べます。スターターとしてはフルーツを食べ、メインはお肉、デザートとして野菜を食べます。なぜ始めにフルーツを食べるのかと聞いてみると、お腹に優しいフルーツを食べるのが体に良いからだというのが理由だそうです。

ベネズエラ:南米コロンビアのお隣の国ベネズエラでは、友達とご飯に行く時はレストランに行くのが普通で、コロンビア同様、お昼ご飯が一番重要とされています。友達と遊ぶ時はホットドックやハンバーガーを食べ、普段はArepa(※1)と呼ばれるパンケーキのような伝統料理を食べます。
インターネットでArepaの画像を探したところ、右のような画像が出てきました。画像のアドレスは、下記にあげておきます。

サウジアラビア:さて、今度は中東のイスラム教国であるサウジアラビア。この国では、家事をするのは女性の役目。男性が作るイメージが強いBBQでさえも、サウジアラビアでは、作り手は奥さんの役目なのだとか。家庭の全てが奥さんがします。外で食べることはあまりなく家に招くのがサウジアラビアでは一般的です。夜から集まり、次の日の朝までカードゲームをしながらおしゃべりするとのこと。カプサ(※2)と呼ばれるお米とチキンの料理をみんなで床に座って食べます。
これも、インターネットで画像を検索するとすぐに出てきます。画像のアドレスは、下記にあげておきます。
台   湾:アジアの台湾は比較的日本と似ており、夕食の時間が一番重要で当日に予定を決めることはあまりありません。家で食べることは少なくレストランで食べることが多いそうです。

意外と知られていない日本の食卓風景

 彼らに、日本の料理について聞いてみると、毎日床に座って低い机で魚を食べると思われていました。生魚や生卵を食べるというと、すごく嫌そうな顔をされました。「sushi」「tempura」が日本食を代表しているか否かは措いておきます。でも、外国人にとってみると、グローバリゼーションが加速しても、生魚や生卵を食べる文化にはまだまだ理解が及ばないようです。
 かつて、明治時代にアメリカからやってきたE・S・モースは、「日本人は海にあるものは何でも食べる」と著書の中で記していますが、初めてナマコやウニを食べる日本人に遭遇した外国人は、おそらく理解不能であったことと思います。それが、現在でもある、というだけのことなのでしょう。
 さて、オーストラリアではお店が閉まるのが早く、土日はお酒を扱うお店しか空いていません。したがって、必然的に週末になると家族や友達を自宅に呼んでバーベキューを、ということになります。私もオーストラリアに来てからもうすでに4回ほどバーベキューをしました。食べ物について話しを聞いている時はその国に行った気になれてすごく楽しかったです。

おわりに

 今回、各国の料理を紹介いたしましたが、授業中の話でしたので、実際に私自身が食べてみたわけでも、見てみたわけでもありません。と、いうことで、具体的な料理の画像は、インターネットから引用いたしました。  ネットで検索すると、ザクザクと画像が出てきますので、食べた気になれましたが味は分かりません。残りの留学生活の中で、実際に食べさせてもらえる機会に恵まれました時には、再度、レポートいたします。