2010.7.14

国際コミュニケーション学部CHO Mikyung教授 教育研究業績

教育研究業績書:総134件
No. 部門
業績
No.
研究業績の名称 単・共著
等の別
発行・発表
の年月
発行所、発表雑誌等又は発表学会等の名称及び総頁数
共著等の場合は担当頁も記入すること
概要(要旨)
I 著書 13件
1 1 『韓国語教材における語彙使用頻度調査研究』 共著 2010年3月 言語文化叢書21、九州大学言語文化研究院、全261頁. 日本で出版されている韓国語教材32冊を形態素解析や分かち書き分析などを施し、教材に使用されている語彙の頻度調査を行った。共著者;長谷川由起子・曹美庚・大名力(共同執筆、分離不可)
2 2 『韓国語文字・発音学習教材の開発』 共著 2010年3月 言語文化叢書20、九州大学言語文化研究院、全43頁. 韓国語初心者のための文字や発音学習におけるe-Learning教材開発について解説している。
共著者;曹美庚・李相穆(共同執筆、分離不可)
3 3 『多言語学術プレゼンテーション』 共著 2010年3月 九州大学大学院言語文化研究院・九州大学高等教育開発推進センター、「プレゼンコンテストを利用した外国語教育」プロジェクトチーム編、全247頁. 5章〜8章韓国語表現部門執筆担当:学術プレゼンテーションのための基本指針書としてプレゼンテーションの準備過程や技法等を説明し、多言語におけるプレゼンテーション表現集を載せている。その中で韓国語プレゼンテーション表現部門を執筆した。
共著者;秋吉收・板橋儀三・井上奈良彦・カスヤン アンドレアス・高橋勤・田中陽子・曹美庚・山村ひろみ(編集代表:曹美庚・井上奈良彦)(分担執筆5章〜8章 32頁)
4 4 『韓国社会を読む』 共著 2010年1月 朝日出版、全72頁. 韓国の歴史や社会に関する全般的な知識を写真やイラストとともに紹介しながら、日本社会との相違に気づかせ、議論できるように作成されている。
共著者;曹美庚・林炫情・金眞、(共同執筆、分離不可)
5 5 『韓国文化を読む』 共著 2010年1月 朝日出版、全78頁. 韓国文化に関する13のトピックスについて、特徴的な面を写真やイラスト、統計グラフなどを提示しながら分かりやすく解説している。日本文化との相違について議論できるように作成されている。
共著者;曹美庚・林炫情・金眞、(共同執筆、分離不可)
6 6 『新医療とどう向き合うか—生命倫理の論文を読む—』 共著 2009年5月 九州大学言語文化研究院、全157頁. 理系学生が専門とする研究領域の研究を行うために必要な英語運用能力を養成するために開発された言語指導教材。生命倫理を主題とした効果的な英語リーディング学習教材である。各研究領域における内容重視の言語指導教材開発が狙いであった。
共著者;松村瑞子・4. 因京子・曹美庚・他16人、(共同執筆、分離不可)
7 7 『初・中級のためのイラストで解く韓国語リスニング』 共著 2008年5月 白帝社、全80頁.CD-ROM1枚. 初・中級学習者のためのリスニング教材。イラストをベースにリスニング力の向上を図る。
共著者;曹美庚・林炫情・朴賢珠、(共同執筆、分離不可)
8 8 『キャンパス韓国語ワークブック』 共著 2007年4月 白帝社、全137頁. テキスト『キャンパス韓国語』に完全対応したワークブックといて執筆。学習効果を高めるために、ユニークな構成となっている。
共著者;曹美庚・李希姃、(共同執筆、分離不可)
9 9 『キャンパス韓国語』 共著 2007年4月 白帝社、 全259頁.CD1枚. 大学での韓国語テキストとして執筆。イラストを豊富に載せており、ユニークな構成となっている。
共著者;曹美庚・李希姃、(共同執筆、分離不可)
10 10 『Jo先生の楽しいハングル:ワンフレーズ・レッスン』 単著 2003年5月 三修社、全176頁.CD1枚. 超簡単表現の韓国語会話:超ミニフレーズで簡単にマスターできる日常会話や感情表現を載せている。(176頁)
11 11 『人間環境学入門』 共著 2001年12月 中央経済社、全215頁. 日本人と韓国人の異文化コミュニケーションを高コンテクスト文化同士のコミュニケーション問題として捉えている。とりわけ、日本文化と韓国文化の同質性と異質性を考察し、文化の国際比較を行うことによって、日本人と韓国人の異文化コミュニケーションについて理解を深めている。その際、両文化の違いを説明する概念としてゼロ・ディスタンス論を展開している。(10頁)
共著者:時政勗,今井佐金吾, 宇野伸浩,奥田久子,財満義輝,下村英嗣, 高橋恭一,羅星仁,中野進,曹美庚,中園篤典,長谷川弘,馬場浩太,松田克進,丸山佳久,三浦浩之,宮坂和男,森嶋彰,矢作晋(担当:第9章「日本人と韓国人の異文化コミュニケーション」)
12 12 生越直樹編『シリーズ言語科学4:対照言語学』 共著 2002年11月 東京大学出版会、全310頁. 第8章指示詞の歴史的・対照言語学的研究—日本語・韓国語・トルコ語—日本語の指示詞については、意味論、統語論、歴史的研究等の観点からかなり密度の高い分析が進められるようになってきた。本稿では、これらの成果に立脚しつつ、日本語と似た三系列の指示詞をもつ韓国語とトルコ語に分析を広げ、その類似点と相違点を探っている。その結果、これらの言語の表面的類似性にとどまらず、その体系の深いところまで興味深い対比が見られることが分かった。(30頁)
共著者:柴谷方良、上田博人、生越直樹、武本雅嗣、井上優、木村英樹、楊凱栄、定延利之、藤井聖子、中沢恒子、金水敏、岡崎友子、曹美庚 共著者;金水敏・曹美庚・岡崎友子、(担当部分:第8章共同執筆、分離不可)
13 13 『メンタル・スペース理論と過去・完了形式:日本語と韓国語の対照』 単著 2003年6月 広島修道大学研究叢書、広島修道大学総合研究所、全135頁. 本研究では、未実現事態を表す用法に使われている、日本語の「タ」と韓国語の「ess」の現象を対照分析し、メンタル・スペース的解釈を行った。すなわち、「タ/ess」の形式は、話者の認知視点に注目する話者の主観的認識の表現であると考えられる。そこで、時間的制限を超えて事態の完了を語ろうとするこうした「タ/ess」を心的「タ/ess」と名付ける一方、心的「タ/ess」の成立根拠としてのスペース的解釈の範囲を条件文やムード形式にまで拡大しようと試みた。(135頁)
II 学術論文 27件 
14 1 「対人関係における親密さとスキンシップ許容度:韓国人大学生の分析結果を中心に」 単著 2010年3月 『比較社会文化』九州大学大学院比較社会文化学府紀要16巻,pp.1-14. 韓国人大学生の対人関係における親密さとスキンシップ許容度について調査分析し、韓国文化に対する異文化理解を促すことを目的としている。親密感の高いグループの場合、密接距離を維持する関係上スキンシップをとる傾向も強いであろうと考え、親密感の高低がスキンシップ許容度に影響するという仮説を立て検証された。なお、女性同士のスキンシップの許容度が男性同士の許容度より高いであろうという仮説においても、自己及び他者行為においても女性同士のスキンシップに対する許容度が高く示され仮説が検証された。なお、韓国人大学生は全体的にスキンシップ許容度が高いこと、特に女子学生のスキンシップに対する許容度が非常に高いことが分かった。(14頁)
15 2 「ナショナル・カルチャーと予算管」 共著 2010年3月 『京都学園大学経営学部論集』第19巻第2号、京都学園大学経営学部、pp.55-73. ナショナル・カルチャー、インターラクティブ・コントロール、そして報酬システムに関する研究成果を1つのフレームワークの中に統合することで、これまでうまく説明できなかった側面の理解を深め新たインプリケーションを導き出した。集団主義の性格が強く、なおかつ不確実性回避の傾向が強い日本の企業において、インターラクティブ・コントロールが広範囲に行われる可能性を示唆した。(共著者;李建・曹美庚)(19頁)
16 3 「Presentation活動を用いた能動性発揮の学習支援」 単著 2010年3月 『朝鮮語教育-理論と実践』5号、pp.138-142 韓国語中級学習者が能動的学習活動が発揮できるような学習支援方法やプレゼンテーション活動を用いたクラス運営方法を提案した。(4頁)
17 4 「韓国語学習者作文コーパスについて」 共著 2010年3月 『朝鮮語教育-理論と実践』5号、pp.134-137 日本語を母語とする韓国語学習者の作文を用いた学習者誤用コーパスである。学習者の誤用情報や教師の添削情報、原文情報などが品詞や誤用形態素ごとに検索できるコーパス開発の過程について論じている。(4頁)(共著者;林炫情・李在鎬・曹美庚)
18 5 「能動的学習活動のための授業改善と学習支援:日本人学習者の初中級過程で学術Presentation導入を中心に」 単著 2009年10月 『外国語としての韓国語語彙教育:内容学と方法論構築』,国際韓国語教育学会,pp.189-198. 外国語として韓国語を学習する日本人母語話者が当該外国語で学術プレゼンテーションを行えることができるように授業運用改善方法と学習支援方法を提示し、実験クラスの運営報告について述べた。(10頁)
19 6 「ICT とポートフォリオを用いた自律学習−九大韓国語クラスでの実践」 単著 2009年4月 『外国語教育の文脈化:「ヨーロッパ言語共通参照枠」+ 複言語主義・複文化主義 + ICT とポートフォリオを用いた自律学習』、国際研究集会2009,pp.34-40. 九州大学の韓国語クラスにおいて実践されている、ICTとポートフォリオを用いた自律学習の事例を記述し分析した論文である。自律学習におけるICTとポートフォリオの有効性と今後の課題についてとりまとめている。(7頁)
20 7 「韓国人のパーソナル・スペースに関する一考察」 単著 2009年3月 『言語文化論究』第24号、九州大学大学院言語文化研究院、pp.29‐46. 本研究では、日本人と韓国人のパーソナル・スペースの広さに相違があることを実証するための研究の一環として、20歳前後の韓国人大学生を対象に、コミュニケーション相手との間で気楽に感じる距離について調べ、その結果をもとにパーソナル・スペースの形態を把握することを狙いとしている。パーソナル・スペースを測る方法としては、質問票や質問票による間接実験、写真投影や直接距離を測る直接実験等があるが、ここでは質問票調査の方法を採用している。(17頁)
21 8 『メンタル・スペースと完了』 単著 2009年現在 神戸大学大学院、全175頁.(論文博士学位申請手続き中) 未実現事態の用法として使われている、心的「タ」と「ess」を、話者の視点に注目し、スペース的に解釈することで、テンス・アスペクトの研究において例外的用法とされてきたさまざまな「タ/ess」に対する新たな解釈の切り口が提供されたことになる。すなわち、こうしたスペース的解釈によって「タ/ess」がテンス・アスペクトのマーカーであるというより、話者の心的もしくは推論的態度、発話意図などを表す話者認識マーカーへと変わっていくと考えられるのである。これは、話者認識マーカーとしての「タ/ess」という新たなパースペクティブを提案することを意味する。
22 9 「韓国語学習者コーパスの構築—韓国語学習者作文コーパスにおける検索ツールの開発—」 共著 2008年11月 『信学技報』,Vol.108,No.297,電子情報通信学会,pp.21-26,TL2008-40. 韓国語学習者用に作文コーパスと検索ツールを開発した。作文の誤用例を分析することで、誤用のパターンが特定でき、自律学習や対面学習において有効活用が可能となる。(6頁)共著者;林炫情・李在鎬・曹美庚・浅尾仁彦、(共同執筆、分離不可)
23 10 「활용형으로찾는한국어Web사전개발(活用形から引く韓国語Web辞書開発)」 共著 2008年4月 『韓国語教育での談話教授に関する方法論的模索』、国際韓国語教育学会、pp.279-289. 韓国語学習の難しさの1つは、用言の多様な活用にある。そこで、本稿では、活用形から引くWeb辞書の開発を試みた。Web辞書の仕組みと意義を踏まえ、今後の課題をも提示している。(10頁)
24 11 「韓国語学習者のためのWeb辞書開発」 共著 2008年3月 『e-Learning教育研究』第2号、e-Learning教育学会、pp.63-73 韓国語学習者のために開発中のWeb辞書の構造と設計プロセスについて考察している。(10項)共著者;曹美庚・李相穆、(共同執筆、分離不可)
25 12 「LMSを用いた韓国語教育と辞書開発」 単著 2008年3月 『朝鮮語教育』朝鮮語教育研究会、pp.77‐82. 外国語教育における新たな試みとして、ICTを活用したWeb上での教育と学生管理について考察した。Web辞書開発の必要性にも触れている。(6頁)
26 13 「e-Learning システムを活用した自律学習環境づくりの試み:韓国語教育における実践を中心に」 単著 2008年3月 『大学教育』第14号、九州大学高等教育開発推進センター、pp.43‐59. 本稿は、外国語の自律学習を支援する環境づくりについて考察している。もっとも有効なシステムの1つとして、e-Learning システムを取り上げ、韓国語教育における実践を中心に、e-Learning システムを活用した自律学習の可能性を評価している。(17頁)
27 14 「スキンシップ許容度とコミュニケーション距離:日本人大学生の分析結果を中心に」 単著 2008年2月 『言語文化論究』第23号、九州大学大学院言語文化研究院、pp.43-61. 異文化コミュニケーションの観点から、スキンシップ許容度とコミュニケーション距離について調査を行った。本稿では、日本人大学生を対象にした調査結果を分析しているが、スキンシップ許容度とコミュニケーション距離が文化によって大きく異なっていることが示唆された。(19頁)
28 15 「外国語eラーニングシステムとしてのWebOCM」 共著 2007年8月 『LET第47回全国研究大会発表論文集』、外国語教育メディア学会、pp.226−231. 外国語eラーニングシステムとしてのWebOCMの意義と構造について考察した論文。(6頁)共著者;杉浦謙介・曹美庚・他8人、(共同執筆、分離不可)
29 16 「活用形から引く韓国語Web辞書の開発に関する一考察」 単著 2007年3月 『言語科学』第42号、九州大学言語文化研究院言語研究会、pp.49−62. 多種多様な活用形からすぐに引ける韓国語Web辞書の開発について考察している。Web辞書の仕組みと意義、そしてあるべき姿にも触れている。(10頁)(13頁)
30 17 「消費行動の比較と異文化理解:日本と韓国の大学生を中心に」 共著 2006年7月 『京都学園大学経営学部論集』第16巻1号、京都学園大学経営学部、pp.1−25. 異文化理解の一環として、日韓両国における消費者の消費行動について調査と分析を行った。調査結果からは、日本的な特徴と韓国的な特徴が明らかとなった。(25頁)共著者;曹美庚・李建、(共同執筆、分離不可)
31 18 「消費者行動に見る文化的側面」 単著 2004年7月 『京都学園大学経営学部論集』第14巻1号、京都学園大学経営学部、pp.41−58 日本人大学生を対象に行った消費行動に関する調査から、日本文化の影響と思われる側面を抽出し、異文化コミュニケーションにおけるインプリケーションを導いた。(17頁)
32 19 「日本語と韓国語における敬語表現の比較」 単著 2003年9月 『広島修道大学人間環境学研究』第2巻1号、広島修道大学人間環境学会、 pp.105−118 日本語と韓国語の敬語表現はともに発達している。本稿では、さまざまな言語における敬語表現を考察することで、日本語と韓国語の敬語表現の類似性と相違点を明らかにしている。 日本語の場合、発話の場面や状況に応じて敬語表現が使い分けられるのに対し、韓国語は、儒教の「長幼有序」思想が大きくかかわっており、身内の人に対しても敬語が使われる絶対敬語となっている。日本語の敬語が、複雑な社会関係と敬語使用場面の多様化によって絶対敬語から相対敬語へとシフトしてきたのに対し、韓国語の敬語は、敬語使用条件に矛盾が生じると、その矛盾を解消するために話者が互いに敬語を使うことによって絶対敬語のルールが保持されている。(14頁)
33 20 「「タ」のメンタル・スペース的解釈」 単著 2003年2月 『広島修道大学人間環境学研究』第1巻1号、広島修道大学人間環境学会、pp.67−79. 過去・完了形式としての「タ」形式について、メンタル・スペース的解釈を試みた。「話者の心理状態の反映」というものを明示的に捉えることのできるメンタル・スペース理論と関連づけて説明することで、過去・完了の「タ」と「多様な意味のタ」など、「タ」に関する諸現象はスペースにおける「話者の認識マーカー」として捉えられた。このことは、これまでに類似した「タ」の現象に対して異なった説明がなされてきたものを、「スペース内での話者認識」として、全体的、明示的に、かつ統一的に説明できることを意味する。その際「タ」はテンス・アスペクトマーカーとしてではなく、心理現象を普遍的に説明する「話者認識マーカー」として解釈されることになる。(13頁)
34 21 “‘TA/EOSS’Form used for Unrealized Future Events” 単著 2002年7月 『京都学園大学経営学部論集』第12巻1号、京都学園大学経営学部、pp.67−83. This paper deals with the unique phenomenon that 'TA/EOSS' form is used for telling unrealized future events. Such phenomenon could be explained by the concept of 'mental perfect' which is thought to be a cognitive completion of unrealized events. It further examined the environment which facilitates the introduction of 'mental perfect' into speech.
 Another point implied by the results is that the same phenomenon is also found in Korean and the way of recognizing 'mental perfect' is somewhat different between Japanese and Korean. The allowance range for such usage in Korean seems a little broader than in Japanese.(17頁)
35 22 「日本語の格助詞「に」と韓国語の格助詞「에」の比較研究」 単著 2002年3月 『京都学園大学経営学部論集』第11巻3号、京都学園大学経営学部、pp.83−122. 日本語の格助詞「に」の機能的側面と・意味用法を考察するとともに、それに対応するとされる韓国語の格助詞「e」の機能的側面と意味用法について比較考察している。
 両言語は、機能的側面においては概ね同質的な役割を持っており、名詞と共に連体修飾語を作ったり、対等関係を表したりすることができる。一方、日本語「に」は尊敬対象の主語を表すという機能を持つのに対して、韓国語の格助詞「e」は、主語を表すことができない。また、意味用法の側面においては、それぞれの格助詞がカバーする意味領域が異質的で、意味内容も多義的であることを明らかにした。(40頁)
36 23 「事態選択形式に関する一考察:「ルほうがいい」と「タほうがいい」」 単著 1998年3月 『神戸大学国文論叢』、第26巻、神戸大学国語国文学会、pp.62−77. 一般に、「ルほうがいい」と「タほうがいい」の両形式は意味的対立を持たず、未実現事態についての選択に関するコメントを表すとされている。しかし、いかなる形式の違いであっても、それは意味の違いを反映しており、事態に対する話者の違った見方、違った解釈から生じていると考えることができる。
 本稿では、「ほうがいい」形式の前における「タ/ル」の対立関係を「事態選択」と「評価付け」の関係として語用論的に分析し、とりわけ話者認識の相違についてはメンタル・スペース的解釈を試みた。その結果、日本語と韓国語の間にいくつかの語用論的相違が認められた。(16頁)
37 24 「日本語と韓国語の過去・完了形式の対照語用論的研究:メンタル・スペース理論に基づく」 単著 1998年3月 神戸大学大学院、文学研究科、博士後期課程修了論文、全127頁. 日本語の「タ」と韓国語の「ess」の現象を対照分析し、語用論的立場にたって、特にメンタル・スペース的解釈を行った。メンタル・スペース的解釈によれば、「タ/ess」の形式は、話者視点に注目する話者の主観的認識の表現であると考えられる。そこで、時間的制限を超えて事態の完了を語ろうとするこうした「タ/ess」を心的「タ/ess」と名付ける一方、心的「タ/ess」の成立根拠としてのスペース的解釈の範囲を条件文やムード形式にまで拡大しようと試みた。(127頁)
38 25 「未実現事態の心的パーフェクト」 単著 1997年11月 『KANSAI LINGUISTIC SOCIETY』第17巻、関西言語学会、pp.132−142. 日本語の「タ」と韓国語「ess」の基本的な用法は、実現した事態に対して用いられ、過去・完了を表す。未実現事態に「タ/ess」形式が用いられると不適切な文になる。しかしながら、現実の発話の中では、事態の進行と完了に対して確信や判断などの話者認識が働いている場合には、未実現事態にもかかわらず過去・完了形式「タ/ess」が許容されることがある。
 本研究では、このような未実現事態に使われる「タ/ess」形がいかなる状況のもとで出現しやすいのかを考察すべく、メンタル・スペース理論を援用した「心的パーフェクト」の概念を導入し理論化を行った。さらに述語の意味特徴による「心的パーフェクト」の許容範囲にも注目した。(11頁)
39 26 「想定空間の同一化と完了形発話:未実現事態の完了に対する話者認識のモデル化」 単著 1997年10月 『神戸大学研究ノート』第32巻、神戸大学国語国文学会、pp.57−71. 本稿では、メンタルスペース理論を応用した想定空間同一化の仮説を明示化した。認識的な完了である「心理的パーフェクト」については、日本語の場合、同一化の明示的形式である「〜も同然だ」の形式を用いることによって未実現事態に対する「タ」形式の許容範囲が広げられる。すなわち、日本語では「〜タ」形だけでは許容されなくても、「〜タも同然だ」の形式を用いることによって未来空間での完了を発話空間に認識的完了として取り入れることができる。(15頁)
40 27 『日本語の「タ」と韓国語の「ess」の対照研究:心理的完了における語用論的側面を中心に』 単著 1995年3月 神戸大学大学院、文学研究科、修士学位論文、全100頁. 一般的に過去・完了を表すとされる「タ/ess」の言語表現が、まだ実現していないが近未来に実現しうる事柄に対して用いられる特殊な現象を取りあげ、そのような言語現象の抽出・分析を行った。現象の抽出・分析に当たっては、両言語それぞれにおいて、近未来時に実現しうる状況設定を提示したアンケート調査を行った。このアンケート調査の結果、近未来の事柄に対して、話者は事態の完成点に視点を移し、主観的判断としての心理的完了を認める結果として発話に完了形を用いているという仮説が導かれた。さらに、各々の項目において、未実現事態に用いられる完了形式は日本語より韓国語のほうが全般的に許容度が高く、語用論的に安定していることを検証することができた。(100頁)
III 研究報告書 3件
41 1 『新医療とどう向き合うか—生命倫理の論文を読む—』 共著 2009年5月 九州大学言語文化研究院、九州大学教育研究プログラム・研究拠点形成プロジェクト(C:題番号19201)、「生命倫理を主題とする内容重視の言語指導教材・プログラムの開発」最終報告書.
全157頁.全200頁
理系学生が専門とする研究内容の研究を行うために必要な、英語運用能力を養成するために開発された言語指導教材の仕組みと、英語ディベート大会実施に関する報告を行った。
共著者;松村瑞子・曹美庚・他17人
42 2 『韓国語教育資料共有資源のためのコーパス構築:日本語母語話者の作文データベース化を中心に』 共著 2009年5月 韓国学中央研究院海外研究助成事業(課題番号:AKS-2008-R-15)、最終報告書、全50頁. 日本語母語話者の作文データベース化を中心とした、韓国語教育資料共有資源のためのコーパス構築について報告している。共著者;林炫情・曹美庚・李在ホ
43 3 『IT技術を活用したアジア言語教育環境の構築』 単著 2008年5月 九州大学教育研究プログラム・研究拠点形成プロジェクト(C:課題番号18501)「IT技術を活用したアジア言語教育環境の構築」研究成果最終報告書、九州大学、全198頁. IT技術を活用したアジア言語教育環境の構築について、IT技術を活用した教育実践例を紹介し、成功するe-Learningについて提言を行っている。
IV 口頭発表 57件 (学術研究発表 31件、 招聘講演19件、 シンポジウム7件)
44 1 「学習者のニーズに応じた韓国語語彙学習用Web教材の開発」 2010年3月 第8回e-Learning教育学会、(於:九州大学) 竹蓋(1999a)が構築した語彙指導法を基盤にして開発された英語語彙学習用コースウェアを韓国語学習者用に応用し、初級から中級の日本人韓国語学習者が、基本語彙の発音の難しさを感じることなく、実用語彙(150語)を学習できるコースウェアを制作した。本報告では、1)既存の日本人英語学習者向けの語彙学習システムを日本人韓国語学習者向けに改修する、2)学習者を対象としたアンケート調査を実施し、学習者のニーズを分析する、3)学習者のニーズに対応したコースウェアを制作するの3点について報告を行った。
(共著者:竹蓋順子・曹美庚・林炫情・金眞)
45 2 「能動的学習活動のための授業改善と学習支援」国際韓国語教育学会32回秋季学術大会、 2009年11月 国際韓国語教育学会(於:慶熙大学) 外国語として韓国語を学習する日本人母語話者が当該外国語で学術プレゼンテーションを行えることができるように授業運用改善方法と学習支援方法を提示し、実験クラスの運営について報告した。
46 3 「スキンシップ許容度の男女差とコミュニケーショントラブル」 2009年10月 九州大学言語研究会(於:九州大学) スキンシップ許容度における男女差が互いのコミュニケーション・トラブルを引き起こす可能性について報告した。
47 4 「スキンシップ許容度の国際比較:韓国と日本の大学生の分析結果を中心に」 2009年10月 東北アジア文化学会国際学術大会(於:高麗大学) 親密感の高いグループと親密感の薄いグループに対して、日本の大学生と韓国の大学生の間でスキンシップの許容度に大きな相違が見られる。
48 5 「能動的学習活動としてのPresentation授業」 2009年9月 言語文化研究院・高等教育推進センター共同主催(於:九州大学) 能動的活動としてのプレゼンテーション授業の運営と教材作成について報告した。
49 6 「韓国語学習者作文コーパス(KC Corpus)について」 共同 2009年9月 朝鮮語教育研究会10周年記念大会(於:東京大学) 韓国語学習者の作文を用いた学習者誤用コーパスである。学習者の誤用情報や教師の添削情報、原文情報などが品詞ごとや誤用形態ごとに検索できるようになっている。
50 7 「Presentation活動を用いた能動性発揮の学習支援」 2009年9月 朝鮮語教育研究会10周年記念大会(於:東京大学) 中級クラスの学生が能動的学習活動を発揮できるような学習支援方法やプレゼンテーション活動を用いたクラス運営方法について報告した。
51 8 「ICT とポートフォリオを用いた自律学習−九大の実践を中心に」 2009年4月 国際研究集会2009:外国語教育の文脈化:『ヨーロッパ言語共通参照枠』+ 複言語主義・複文化主義 + ICT とポートフォリオを用いた自律学習(於:京都大学) 九州大学での実践例を中心に、ICT とポートフォリオを用いた自律学習について報告を行った。
52 9 「LMSを用いた韓国語自律学習とWEB辞書開発」 2008年12月 『九州大学教育研究プログラム・研究拠点形成プロジェクト最終報告会』九州大学P&P主催(於:九州大学) 外国語学習には自律学習が必要不可欠である。そこで、LMSを用いた韓国語自律学習とWEB辞書開発の必要性について報告を行った。
53 10 「韓国語学習者コーパスの構築−韓国語学習者作文コーパスにおける検索ツールの開発−」 2008年12月 電子情報通信学会、思考と言語研究会(於:機械振興会館) 韓国語学習者作文コーパスにおける検索ツールの開発を中心に、韓国語学習者コーパスの構築について報告を行った。(共同発表;林炫情・李在鎬・曹美庚・浅尾仁彦)
54 11 「コミュニケーション距離と異文化理解—スキンシップ許容度の日韓比較を中心に」 2008年9月 多文化関係学会、九州地区研究会(於:九州大学) 異文化理解の観点から、コミュニケーション距離とスキンシップ許容度の日韓比較を行った。
55 12 「マルチメディアの利用と文字や発音教育」 2008年6月 福岡韓国朝鮮語教育研究会(於:九州産業大学) 自律学習を促すマルチメディアを活用した外国語教育の必要性と可能性について報告を行った。
56 13 「活用形から引く韓国語Web辞書の開発」 2008年4月 国際韓国語教育学会2008年度春季学術大会、(於:韓国Seokang大学) 用言の活用が多種多様な韓国語の学習に役立つ、活用形から引く韓国語Web辞書の開発について報告をおこなった。
57 14 「ICTによる韓国語教育とWebOCM用辞書」 2007年12月 韓国語語彙データベース構築と外国語サイバー・ユニバーシティ用韓国語Web辞書開発(科学研究費研究基盤B)・九州大学教育研究プログラム・研究拠点形成プロジェクト(P&P)共催(於:九州大学) ICTによる韓国語教育とWebOCM用辞書について報告を行った。
58 15 「韓国語の自律学習支援への取り組み」 2007年12月 国際シンポジウム『ICTによる外国語教育と自律学習:二つのコストと学習支援』、北海道大学情報基盤センター主催、(於:北海道大学) 韓国語の自律学習支援への取り組みについて、実践例を示しながら報告を行った。
59 16 「LMSを用いた韓国語教育と辞書開発」 2007年12月 第24回朝鮮語教育研究会(於:キャンパスプラザ京都) ラーニング・マネジメント・システム(LMS)を用いた韓国語教育と辞書開発について報告を行った。
60 17 「CALLとTAを活用した韓国語教育—九大の実践を中心に—」 2007年10月 国立大学外国語教育連絡協議会(於:東北大学) 九州大学での実践を中心に、CALLとTAを活用した韓国語教育について報告を行った。
61 18 「IT技術を活用した韓国語教育の実践」 2007年9月 九州大学大学院言語文化研究院言語研究会、(於:九州大学) 情報技術を活用した韓国語教育の実践について報告を行った。
62 19 「WebOCMを用いた韓国語授業と韓国語辞書開発」 2007年8月 外国語教育メディア学会(於:名古屋学院大学) 日本で開発された外国語教育専用のラーニング・マネジメント・システム(LMS)であるWebOCMを用いた、韓国語授業と韓国語辞書開発について報告を行った。
63 20 「IT技術を活用したアジア言語教育環境の構築と展望」 2007年6月 九州大学教育研究プログラム・研究拠点形成プロジェクト(P&P)、九州大学企画部研究戦略課(於:九州大学) 情報技術を活用したアジア言語教育環境の構築について報告し、今後の展望を行った。
64 21 「韓国語Web辞書の開発」 2007年3月 第4回e-Learning教育学会、(於:北海道大学) 韓国語Web辞書の開発について、その意義と構造、ならびに課題について報告を行った。
65 22 「外国語CUプロジェクトにおける韓国語辞書教材開発」 2006年10月 第3回e-Learning教育学会、(於:大阪大学) 外国語CUプロジェクトにおける韓国語辞書教材開発について報告を行った。
66 23 「IT技術を活用したアジア言語教育環境の構築」 2006年9月 九州大学教育研究プログラム・研究拠点形成プロジェクト(P&P)、九大企画部研究戦略課(於:九州大学) 情報技術を活用したアジア言語教育環境の構築について、現状報告と提言を行った。
67 24 The Current Status and Future Prospects of Korean Education in Japan 2006年3月 California Association for Asian and Pacific American Education (at California State University, Northridge) In relation to Korean language education in Japan, the current status and future prospects were presented.
68 25 「未実現事態に用いられる完了形式:韓国語「었」を中心に」 2005年12月 九州大学大学院言語文化研究会(於:九州大学) 韓国語「었」を中心に、未実現事態に用いられる完了形式について報告を行った。
69 26 The present situation and future prospects of Korean language education at Kyushu University 2005年12月 Center for Korean Studies of Kyushu University and Korea Foundation (at KF Center). In relation to Korean language education at Kyushu University, the present situation and future prospects were presented.
70 27 「メンタル・スペース理論と韓国語の「었」」 2005年7月 韓国言語文化教育学会
2005年夏季国際大会(於:西南大学)
完了形式の分析ツールとして、メンタル・スペース理論を導入し、韓国語の「었」の分析を試みた。
71 28 「完了形式に表れた心的パーフェクト性:日・韓対照研究から」 1996年11月 第21回関西言語学会
(於:神戸学院大学)
日本語の完了形式に表れた心的パーフェクト性を韓国語のそれと対照比較しながら分析を行った。
72 29 「未来事態に用いられる完了形の語用論的側面について」 1996年10月 国語学会
平成8年度秋季学術大会
(於:愛媛大学)
明らかに未来事態であるにも関わらず、完了形が用いられる用法について、語用論的な分析を試みた。
73 30 「完了形式の一用法について:日・韓語の対照研究から」 1995年8月 神大国語国文学会 第7回研究発表大会(於:神戸大学) 日本語と韓国語の対照研究のうち、完了形式の一用法を取り上げ対照比較を行った。
74 31 「韓国の女性像について」 1993年11月 神戸大学国際交流会(於:神戸大学) 近現代における韓国の女性像について、実例を挙げながら報告した。
V 口頭発表 57件 (学術研究発表 31件、 招聘講演19件、 シンポジウム7件)
75 1 「プレゼン授業と教材作成」 2009年9月 九州大学言語文化研究院・高等教育推進センター共同FD プレゼンテーション授業の運営とプレゼンテーション授業用の教材作成のためのコンテンツ開発、出版社との交渉などについて講演した。
76 2 「異文化コミュニケーション論:異文化をどのように理解するか」 2009年8月 韓国語教育のための教師研修(於:九州産業大学) 異文化コミュニケーション理解のためのコミュニケーション基盤知識と異文化コミュニケーション研究史について講演し、異文化適応過程と異文化理解のための情報に関して講演した。
77 3 「Web教育と自律学習」 2009年8月 韓国語教育のための教師研修(於:九州産業大学) Web教育のためのe-Learning教材作成法やWebクラス運営のためのLMSについて言及した。
78 4 "Understanding of the Communication Distance and Skinship/physical contact in Japan and Korea” 2008年11月 at Kyushu University in Japan The lecture was given to understand the communication distance and skinship/physical contact in Japan and Korea 
79 5 Communication Distance and Intercultural Understanding, 2008年11月 (at Pusan National University in Korea) The lecture about communication distance was given to promote intercultural understanding.
80 6 「個人的な経験とスキンシップ許容度の相関」 2008年6月 『韓国学への招待』、九州大学韓国センター主催 個人的な経験とスキンシップ許容度の相関について講演を行った。
81 7 「多文化共生時代の異文化理解」 2008年3月 韓国大邱カトリック大学経商学部主催(於:韓国大邱カトリック大学) 多文化共生時代の異文化理解について講演を行った。
82 8 「e-LearningとしてのWebOCMと韓国語教育」 2008年3月 流通科学大学外国語教育学会主催、(於:流通科学大学) e-LearningとしてのWebOCMと韓国語教育について講演を行った。
83 9 「ICTによる韓国語教育と韓国語辞書開発」 2007年12月 『韓国語語彙データベース構築と外国語サイバー・ユニバーシティ用韓国語Web辞書開発』(科学研究費研究基盤B:韓国語Web辞書開発科研グループ)・九州大学教育研究プログラム・研究拠点形成プロジェクト(P&P)共催(於:九州大学) ICTによる韓国語教育と韓国語辞書開発について講演を行った。
84 10 「チャレンジを楽しもう」 2007年12月 『ロールモデルを探して—研究する女性たち—』、第3回キャリア形成支援セミナー、九州大学高等研究機構女性研究者支援室主催、 女性研究者が研究を行う上で直面する多様な問題点を指摘しながら、業績管理や持続的な研究に携わるための支援に関する提言を行った。
85 11 "Understanding of the Communication Distance and Skinship/physical contact in Japan and Korea” 2007年11月 at Pusan National University in Korea The lecture was given to understand the communication distance and skinship/physical contact in Japan and Korea 
86 12 「韓国語におけるe-Learning教育の現状と課題」 2007年9月 『山口県立大学国際文化学部FD研究会』、招聘講演、山口県立大学国際文化学部主催、山口県立大学学内助成金プロジェクト共同主催 韓国語におけるe-Learning教育の取り組みの現状と課題について講演を行った。
87 13 「共存共栄のための異文化理解」 2007年6月 『韓国学への招待講座』、九州大学韓国研究センター主催 共存共栄のための異文化理解について講演を行った。
88 14 「コミュニケーション距離と異文化理解」 2006年7月 『韓国学への招待講座』、九州大学韓国研究センター主催 コミュニケーション距離と異文化理解について講演を行った。
89 15 「付き合い文化の日韓比較について」 2005年10月 『言語文化コミュニケーション講座』、九州大学大学院言語文化研究院主催 付き合い文化の日韓比較について講演を行った。
90 16 「異文化理解とコミュニケーションの相互作用」 2002年5月 京都学園大学経営学部主催、光風館 異文化理解とコミュニケーションの相互作用について講演を行った。
91 17 「日・韓異文化コミュニケーションの課題と展望」 2001年11月 京都学園大学経営学部主催、光風館 日・韓異文化コミュニケーションの課題と展望について講演を行った。
92 18 「日本文化と韓国文化の相違」 1993年11月 神戸ロータリークラブ主催、(於:神戸オークラホテル) 日本文化と韓国文化の相違について講演を行った。
93 19 「日本語と韓国語の尊敬表現の相違」 1993年10月 神戸西ロータリークラブ主催、(於:神戸オークラホテル) 日本語と韓国語の尊敬表現の相違について講演をおこなった。

VI 口頭発表 57件 (学術研究発表 31件、 招聘講演 19件、 シンポジウム 7件)

94 1 『ICT とポートフォリオを用いた自律学習』 4人 2009年4月 国際研究集会2009:外国語教育の文脈化(於:京都大学) 外国語教育においてICTの活用によるポートフォリオを用いた自律学習を定着させるためには、教師に学習ソースの提供者や管理者、学習アドバイザーとしての役割が求められている。
95 2 『女性研究者支援モデル育成「世界へ羽ばたけ!女性研究者プログラム」』 4人 2007年12月 平成19年度文部科学省科学技術振興助成費事業、九州大学女性研究者支援室主催(於:福岡国際ホール) 女性研究者が研究を持続していく上で直面する色んな問題点についてどのような支援が必要であるかについて議論し、男女共同参画における女性研究者サポート体制の強化について提案した。
96 3 『語学教育におけるティーチング・アシスタントの活用』 6人 2007年10月 国立七大学外国語教育合同シンポジウム(於:東北大学) 外国語教育におけるTAの活用の現状について報告し、アクティブ教育におけるTA活用の成否について報告した。
97 4 『外国語eラーニングシステムとしてのWebOCM』 8人 2007年8月 シンポジウム及びパネルディスカッション、外国語教育メディア学会(於:名古屋学院大学) 外国語教育のLMSとしてWebOCM導入の現状や運用クラスに関する報告や議論がなされた。
98 5 『日本軍慰安婦問題について:ハルモニさん講演会』 3人 2005年12月 神戸女学院大学女性学インスティチュート・神戸女学院大学人権教育委員会共催 従軍慰安婦問題の現状についての考察が行われ、オーラルヒストリとしての研究の可能性が探られた。
99 6 『異文化における家族と教育観の相違:アジア・ヨーロッパ6カ国を中心に』 6人 2004年4月 広島修道大学世界言語文化 各個別文化における家族観や教育観について議論し、それらの相違を把握し、相違を受け入れることが異文化理解の一面であることを確認した。
100 7 『女性の役割に見る異文化理解:アジア・ヨーロッパ6カ国を中心に』 5人 2003年4月 広島修道大学世界言語文化 各個別文化における女性の位置づけや役割についての議論が行われ、各国の女性の社会進出と男女共同参画化の取り組みなどが紹介され異文化理解の促進に寄与した。

VII 科学研究費・外部資金などの競争資金取得 18件 

101 1 「韓国語語彙データベース構築と外国語サイバー・ユニバーシティ用韓国語WEB辞書開発」 代表 2007年度
〜2009年度
(H19−H21)
科学研究費(基盤研究B:課題番号:19320082)交付総額:10,530千円(19年度:5,590千円、20年度:3,250千円、21年度:1,690千円)
曹美庚代表・他4人、
102 2 「韓国語コミュニケーション能力養成のための語彙学習用Web教材の開発」 分担 2008年度
〜2010年度
(H20−H22)
科学研究費(基盤研究C:課題番号:20520497)、交付総額:4,285千円(20年度2,470千円、21年度1300千円、22年度515千円)、
竹蓋順子代表・曹美庚(プロジェクト企画・分担)・他2人、
103 3 「ストーリーマンガを含む大衆文化作品を素材とする異文化理解教材と教師用リソース開発」 分担 2008年度
〜2010年度
(H20−H22)
科学研究費(基盤研究C:課題番号:20530858)、交付総額:3,966千円(20年度1,430千円、21年度1,066千円、22年度1,356千円)
因京子代表・曹美庚分担・他2人、
104 4 「パーソナル・スペースの国際比較研究」 代表 2009年度
〜20010年
(H21)
平成21年度リサーチ・アシスタント(RA)経費研究プロジェクト採択、に採択、(交付総額:約100万円、RA採用600時間)
105 5 「消費者行動に見る文化的側面の考察」 代表 2004年度 広島修道大学綜合研究所調査研究助成(15年度配分実績:2,000千円)
曹美庚代表、他1人、
106 6 「IT技術を活用したアジア言語教育環境の構築」 代表 2006年度(H18) 九州大学教育研究プログラム・研究拠点形成プロジェクト(C:課題番号18501)(18年度配分実績:3,488千円)
曹美庚代表、他8人、
107 7 「IT技術を活用したアジア言語教育環境の構築」 代表 2007年度(H19) 九州大学教育研究プログラム・研究拠点形成プロジェクト(C:課題番号18501)(19年度配分実績:4,675千円)v曹美庚代表、他13人、
108 8 「生命倫理を主題とする内容重視の言語指導教材・プログラムの開発」 分担 2007年度
〜2008年度
(H19−H20)
九州大学教育研究プログラム・研究拠点形成プロジェクト(C:課題番号19201)、配分総額:4,458千円(19年度配分:2,920千円、20年度配分:1,538千円)
曹美庚(プロジェクト企画;韓国語部門代表;分担)・他17人、
109 9 「日本の労働市場開放をめぐる国際社会学的研究−看護・介護分野を中心に」 分担 2007年度
〜2009年度
(H19−H21)
九州大学教育研究プログラム・研究拠点形成プロジェクト(B-1)、配分総額:23,650千円(19年度配分実績:7,200千円、20年度配分実績:7,658千円、21年度7,200千円)
大野俊代表・曹美庚分担・他10人、
110 10 「ICT(Information Communication Technology)を活用した韓国語教育支援環境の構築」 分担 2007年度
〜2009年度
(H19−H21)
山口県立大学研究創作活動基盤研究(B)、交付総額:3,394千円
林炫情代表・曹美庚分担・他3人、
111 11 「韓国語教育資料共有資源のためのコーパス構築:日本語母語話者の作文データベース化を中心に」 分担 2008年度
〜2009年度
(H20−H21)
韓国学中央研究院海外研究助成事業(課題番号:AKS-2008-R-15)、交付総額:8,000ドル=約100万円
林炫情代表・曹美庚分担・他1人、
112 12 「Web辞書作成のための語彙選定」 代表 2008年夏季
(2008年7月−9月)
科学技術振興助成費『世界へ羽ばたけ! 女性研究者プログラム』による平成20年度夏季「研究補助者措置制度Hand in Hand」に採択、(配分合計:約50万円、研究補助者措置240時間)
113 13 「スキンシップ許容度調査」 代表 2008年秋季
(2008年10月−12月)
科学技術振興助成費『世界へ羽ばたけ! 女性研究者プログラム』による平成20年度秋季「研究補助者措置制度Hand in Hand」に採択、(配分合計:約50万円、研究補助者措置240時間)
114 14 「Web教材作成」 代表 2008年冬季
(2009年1月−3月)
科学技術振興助成費『世界へ羽ばたけ! 女性研究者プログラム』による平成20年度冬季「研究補助者措置制度Hand in Hand」に採択、(配分合計:約50万円、研究補助者措置240時間)
115 15 「個人空間距離の研究」 代表 2009年春季
(2009年4月−9月)
科学技術振興助成費『世界へ羽ばたけ! 女性研究者プログラム』による平成21年度夏季「研究補助者措置制度Hand in Hand」に採択、(配分合計:約100万円、研究補助者措置480時間)
116 16 「プレゼンコンテストを利用した外国語教育」 分担 2009年度-2010
(平成21年-22年度)
『教育の質向上支援プログラム(EEP)』に採択、(配分合計:約500万円、21年度配分:250万円)
井上奈良彦代表・曹美庚分担(企画者)、
117 17 「パーソナル・スペースの国際比較研究」 代表 2009年度
(平成21年度)
特色ある研究の取り組み支援『リサーチコア』の平成21年度分に採択、(配分合計:約150万円、研究リサーチ・アシスタント600時間)
118 18 「教育語彙の重要度調査」 代表 2009年冬季
(2009年10月−2010年3月)
科学技術振興助成費『世界へ羽ばたけ! 女性研究者プログラム』による平成21年度冬季「研究補助者措置制度Hand in Hand」に採択、(配分合計:約100万円、研究補助者措置480時間)
VIII 教材開発プログラム・データベース作成 15件 
119 1 『Keywords in Use Korean』 共同 2010年3月 CD-ROM教材、Web教材
120 2 『韓国語教科書データベース(KTコーパス)』 共同 2010年3月
121 3 『キャンパス韓国語Web教材』 2009年12月 九州大学Web教材
122 4 『キャンパス韓国語練習問題』 共同 2009年5月 九州大学Web教材
123 5 『発音と文字のビデオ』 共同 2009年5月 九州大学Web教材
124 6 『Campus Korean』 共同 2009年5月 九州大学Web教材
125 7 『Campus Korean(Listening)』 共同 2009年5月 九州大学Web教材
127 8 『イラストで学ぶリスニング』 共同 2009年5月 九州大学Web教材
128 9 『韓国語教育資料共有資源のためのコーパス構築:日本語母語話者の作文データベース化を中心に』 共同 2008年5月 KC学習者コーパス
129 10 『韓国語の正しい書き順と発音ビデオ』 共同 2008年5月 CD-ROM教材、CD-ROM1枚、九州大学
130 11 『韓国語学習者用Web辞書』「WebOCM用韓国語Web辞書」 共同 2008年4月 大阪大学サイバー研究開発センターWebOCMに搭載、
131 12 『オンラインで学ぶ韓国語講座』 2008年3月 オンライン学習教材、九州大学、
132 13 『韓国語文字の正しい書き順』 共同 2008年3月 CD-ROM教材、CD-ROM1枚、九州大学、
133 14 『韓国語の正しい基本発音』 2008年2月 DVD学習教材、DVD2枚、九州大学
134 15 『韓国語でコミュニケーション:ビジュアル・キャンパス韓国語』 2008年2月 DVD学習教材、DVD2枚、九州大学